指揮官は1人で良い。
複数いてはならない。
『船頭多くして船山に登る』ということわざの通りだと思います。
作戦の指揮者は、2人の実力者を同じ位置に据えるよりも、並の力量を持つ1人に集中させた方が効果的だと言われています。
たとえ部下に恵まれていないとしても、有能な軍隊を育てることはできるはずである。
軍隊を育てられないという君主は、「要するに怠慢しているだけ」だとマキャベリは語っています。
工夫すれば良いチームは作れるそうなので、ビジネスリーダーは覚えておきましょう!
歴史上の偉大な人物を見習うことは、万人にとって有益なことである。
彼らの、脆弱な部分ではなく、強い部分を見習うこと。
隠している部分ではなく、際立って見える部分を見習うように。
価値のない部分、不要な部分は見る必要がない。
これは明瞭なので、とても分かりやすい名言ですよね。
歴史上の偉人たちから、良い部分だけを学びましょう!
平和な時期にも管理を要する要塞と都市は、戦時下においてはさらにそれらが必要になる。
なかなか奥行きのある名言ですよね。
『立派なオフィスや大量の従業員は、不況時に大きな負債となる』ということだと思います。
内容、経験、制度が不足しているところでは、その中では経験がより価値を持つ。
内容というのは『製品・サービス』と言い換えることができます。
つまりスタートアップ企業では『経験値のある人材』を採用するのが吉だということです。
なぜかといえば、経験値がある人材は『製品・サービス』を改善したり、『制度』を改善することができるからです。
君子の命令に従って入隊するのではなく、入隊を自ら望む者の意思によって従軍するのである。
やはり人から言われたのと、自ら行動するのでは、成果が変わってきます。
ビジネスリーダーは「どうすれば従業員が能動的に動いてくれるのか?」というのを追求しましょう!
ことさら優秀ではない傭兵隊は雇わない。
傭兵とは、外部から調達する兵士のことです。
これはつまり、現代ビジネスで置き換えると『業務委託』になると思います。
マキャベリは「優秀でない傭兵を雇わないというのは、議論の余地がない明白な事実である」と語っています。
『業務委託はプロフェッショナルとだけ契約する』というセオリーを覚えておきましょう!
必要なことを全てやり終えるまでは、敵に何も知らせないというのが最良の解決法である。
経営資源は長らく「ヒト・モノ・カネ」と言われていましたが、そこに「情報」が追加されました。
情報管理というのはそれほど重要な要素だということです。
戦いにおいては絶妙の機会を捉えて、それを最大に利用することを知らねばならない。
用意周到な準備をしていれば、必ず好機は訪れます。
マキャベリは「これは戦争に向けてのみならず、何についても有効な教えだ」と語っています。
あらゆる人間はよこしまな心を持っている。
マキャベリは『性悪説』の立場を取っていました。
性悪説について知りたい人は、韓非子の名言集をご覧ください。