敵から近すぎる場所に陣営を張ろうとする軍隊長はいない。
これは店舗ビジネスに応用できる名言だと思います。
敵の近くに陣地を取るケースとは、以下の2パターンだけとマキャベリは語っています。
- 敵に先制攻撃を仕掛ける場合
- 自分の身に危険が降りかかってこないことが明らかな場合
食料、供給物、など生きるのに必要なものを準備しなければ、戦いをせずとも戦いに負けることは明らかである。
食料や供給物を企業経営に置き直した場合、「お金(キャッシュ)」に当たると思います。
だからこそ資金調達の選択肢は最大化しておくべきなのです。
予測し得ない事態が生じた場合には、即座により容易な方法を考えて、早急に埋め合わせすることである。
この名言が伝えているのは、とにかくスピード勝負ということですね。
人間、武器、現金、パン。
これらのいずれもが戦争の鍵となる。
この中で最も重要なのは「人間と武器である」とマキャベリは語っています。
なぜかといえば、現金とパンは替えが効きますが、人間と武器は替えが効かないからです。
自分たちの経営資源の中で、「何が重要な要素なのか?」を理解しておくことは大切な事だと思います。
兵士たちを洗練された暮らしや贅沢な衣服に慣れさせないように。
人間は弱い生き物なので、大きな家に住むと、狭い家には住めなくなります。
それと同じく、高価な食品ばかりを食べていると、安い食品が食べれなくなります。
会社経営も同じで、一度でも福利厚生を充実させてしてしまうと、もうそれを廃止することができません。
また同じく、一度給料上げてしまうと、もう下げることができなくなります。
なぜかといえば、このようなランクダウンは従業員のモチベーションを下げるだけでなく、離職率も高めてしまうからです。
この辺りのバランス感覚が経営者には必要だと思います。
まとめ
ここまでマキャベリの名言集をご紹介してきました。
マキャベリの残した『君主論』は帝王学が学べる名著と言われていますが、同じく帝王学が学べる名著として名高いのが、唐の太宗が残した『貞観政要(じょうがんせいよう)』です。
貞観政要は中国古典なので少し読みづらいですが、名言集であればその内容がたった数分で理解できてしまいます。
貞観政要の名言集は下の記事をご覧ください。