一休禅師の名言31

村雨(むらさめ)は ただ一時の ものぞかし おのがみのかさ そこにぬぎおけ

<意訳>にわか雨はすぐに止む。雨がやんだら蓑と傘を取ってさっぱりするべきなのに、また降る雨に用心して蓑と傘をとれない自分がいる。

村雨とは、すぐにやむ通り雨のことです。

慎重すぎるとチャンスも失うので、結局は自分が損する羽目になります。

良いことも悪いこともいずれ終わりが来るので、環境の変化に応じて柔軟に対応しましょう。


一休禅師の名言32

露と消え 幻と消ゆ 稲妻の 影のごとくに 身は思うべし

<意訳>露のようにあっという間に消えてしまう人間の命。稲妻のように輝いてサッと消えてしまう人間の命。明日消えてしまうかもしれない命なので、そう考えると尊さを感じられる。

人間はあっという間に歳をとってしまいます。

短い人生なので、悔いがないように生きるべきだと思います。


一休禅師の名言33

世の中は 乗合船の 仮住まい よしあし共に 名所旧跡

<意訳>乗合い船に乗って名所旧跡を巡っていると、あっという間に終着点について船を降りることになる。

人生も乗合船と同じなのです。

ガヤガヤ話しながら周りばかり見ていると、何もせずに、いづれ終着点へついてしまいます。


一休禅師の名言34

問えば言わず 問わねば言わぬ 達磨殿 心のうちに 何かあるべき

<意訳>何を質問しても達磨さんは答えてくれません。達磨は答えられないのか、または答えがないのか…

人間は主体的に考える生き物ですが、すぐに人へ頼る傾向もあります。

この名言の達磨は何も答えてくれませんが、実はそれが一番素晴らしい答えなのです。

結論から言うと、達磨の心の中には答えがありません。

自分が求めている答えを、自分の中から生み出すことこそ「禅が求める世界観」なのです。


一休禅師の名言35

待ち得ても 程は鳴かりし ほととぎす 友を誘いて いずち行くらん

<意訳>ホトトギスの声がしたので、もう一度聞きたいと待ってみる。しかしホトトギスは友達を連れてどこかへ行ってしまったようだ。

ホトトギスにもう一回泣いてもらおうと考えても、どうしようもありません。

馬を水飲み場に連れて行くことはできますが、水を飲ませることはできないのです。

できるのは自分が行動することだけなので、考えるよりもまず動き出しましょう。


一休禅師の名言36

人はただ 心ひとつの 悪ければ よろずの能の ある甲斐もなし

<意訳>どんなに能力が高くても、嘘つきだったり、言い訳ばかりしたり、人を騙すのであれば、優れた能力は意味のないものになる。

悪人は、どこまで行っても悪人です。

しかし志一つで善人になることもできます。

一度きりの人生なので、どうすれば幸せに生きられるか考えましょう。


一休禅師の名言37

何事も 見ざる言わざる 聞かざるは ただ仏には まさるなりけり

<意訳>人の短所を見ない、言わない、聞かない。ただひたすら長所だけを伸ばせば、この世から落ちこぼれはいなくなる。そのようなリーダーには仏も舌を巻くだろう。

これはリーダーが知るべき名言だと思います。

組織はリーダーの舵取りによって大きく形を変えます。

優れたリーダーの名言集は下の記事をご覧ください。

まとめ

ここまで一休禅師の名言集をご紹介してきました。

名言というよりは「詩」っぽい感じでしたが、逆に読みやすくなっていますよね。

座右の銘できる言葉もあったはずなので、ここで学んだ一休さんの教えを心に刻んでおきましょう。

もう少し「禅の精神」を知りたい場合には、道元の名言集もご覧ください。




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