俺は迎合することができないし、自分の考えを貫きたいと思う。
中田英寿は高校卒業と同時に湘南ベルマーレ平塚へ入団します。
その時には、Jリーグ12球団中11球団が獲得に乗り出したほどです。
それほどの逸材だったわけですが、「プレイの最中には学年の意識なんて一切捨てていた。歳は上だろうが、名前は呼び捨てだし、タメ口だし、ミスれば相手が年上でも怒鳴ることがあった。」と語っています。
サッカーほど思い通りにならないスポーツも少ないでしょう。
サッカーは、たった一つのボールをゴールに入れるだけのスポーツですが、広いグラウンドの中で様々な化学反応が起こり、思いもよらない結果になります。
そのような状態を「超複雑系」と表現したのですが、それがサッカーの面白さだとも語っています。
アスリートの名言からは学ぶべき点が多いので、アスリートの名言集もぜひご覧ください。
ゴールのための可能性を追求するのか、味方の動きに合わせるのか、確かに選択を迫られる。
だったら俺は迷うことなく前者でありたいと思う。
中田英寿のポジションはMF(ミッドフィルダー)なので、決定的なパスを演出するポジションでもあります。
そのようなポジションをサッカーでは「パサー」と呼んでいますが、パサーは以下の選択を迫られるそうです。
- ゴールするためのパスを提供するのか?
- 味方の動きに合わせたパスを提供するのか?
味方の動きに合わせるということは、味方のコンディションやチーム状況に応じて「パスを変える」ことを意味します。
しかし中田は「それが最適なパスとは言えない」と語っています。
味方のコンディションなどお構いなく、ゴールするために最適なパスを出し続けたのです。
その結果「手心を加えないパサー」と呼ばれるようになりました。
野菜を一切食べなくても体調は万全で、どこも悪いところはない。
ちゃんと検査した結果だから。
きっと、俺の体って特別な栄養吸収の仕方をするんだと思う。
サッカー選手はアスリートなので、体調管理が重要です。
自分にとって一番最適な体調管理方法を知っておくことは、プロスポーツ選手だけでなくビジネスパーソンにも共通することでしょう。
騒がれていることにも、騒がれている自分にも関心がない。
これは中田英寿の人となりがわかる言葉だと思います。
謙虚というよりは「職人肌」なので、周りは気にせずに、自分のやるべき仕事だけを淡々とこなしたのです。
サッカーって本当に難しい。
だって自分の思っていることと逆の局面と戦っていくわけだから。
小学3年生からサッカーを始めた中田英寿には、理想としているサッカースタイルがあります。
しかし、イメージしているサッカーが出来ず、現実とのギャップにイライラすることもあるそうです。
そんな時には一生懸命走って、大きな声でチームメイトに話し掛けるそうです。
ピンポイントのパスが繋がっていくのって美しいでしょ?
ゴールシーンって確かに盛り上がるけど、プロの技術の見せ所は、やっぱりパスだと思う。
中田英寿は中学生までストライカーとして活躍していましたが、高校生になるとミッドフィルダーとして活躍するようになります。
もともと理数系が得意なので、頭の中でゴールするための公式を組み立てて、その通りにプレイしていたそうです。
今のが最低のプレーだってこと、俺が一番知っているんだよ。
サッカーの試合中にサポーターからブーイングが起こるケースもあります。
そのようなブーイングを受けても、中田は怒ったりせず、むしろ自分自身にムカついてくるそうです。
なぜかといえば、自分が一番自分のプレイを知っているからです。
Jリーグがきちんと根付かなくちゃ、日本のサッカーの未来はない。
日本人が代表戦だけを見ていることに、中田英寿は危機感を覚えていました。
日本代表の試合は見るのに、普段は全くJリーグを見ない…
そのようなニワカファンが多すぎると苦言を呈したのです。
Jリーグ黎明期から活躍している人といえば「キングカズ」こと三浦知良選手ですよね。
カズの名言集は下の記事をご覧ください。
素晴らしい、凄い、と思ってもらえるプレーをするのが俺の仕事で、それが当たり前のこと。
中田英寿はポーカーフェイスと言われたり、アナウンサー泣かせと言われるほど、メディアの対応が悪いことでも有名です。
その本心は「評論家になりたくない」ということにあるようです。
サッカーの試合というのは攻守入り乱れているので、その瞬間を再現することなどできません。
なので、その時のプレイは今の自分の最適解であり、言葉で表現したり、振り返ることは無意味だと考えていたのです。