
中田英寿選手といえば、元サッカー日本代表を務めた、伝説的なミッドフィルダー(MF)ですよね。
寡黙でストイックな人物像は、「ヒデ」という愛称で多くのファンから支持されました。
そこで今回は、中田英寿の名言集をご紹介したいと思います。
リーダーやビジネスパーソンに役立つ言葉ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
中田英寿の名言集まとめ
ゼロからのスタートを切る。
これは中田英寿がイタリアのセリエA「ペルージャ」へ移籍した時の名言です。
当時のペルージャはセリエBからセリエAに昇格したばかりで、まだまだこれからというチームでした。
日本国内だけでなくワールドカップでも活躍した中田ヒデでしたが、新天地でのゼロスタートを決意したのです。
痛みに屈すれば、ゲームには勝てない。
日本のサッカーと違って、海外サッカーは非常にプレスが強いと言われています。
身体の大きい外野選手と対等に戦うのは大変だと思いますが、それでも屈せずに前進した結果が、今の中田ヒデを作っているのです。
ワールドカップに優勝する可能性だって、ゼロじゃない。
これはフランスワールドカップについて聞かれた時の名言です。
当時の日本代表は、とてもワールドカップで優勝できるようなレベルではありませんでした。
しかし「勝てるわけがない…」と思ったら、そこでお終いです。
そう思ったら絶対に勝てないので、勝気なプライドを持つくらいがちょうどいいのです。
世の中で自分がどの位置にいるのか、確かめたい。
これもフランスワールドカップに出場する時の名言です。
自分に置き換えてみればわかりますが、この言葉を自信満々に言える人はなかなかいないですよね。
それだけ自分に自信があったという証拠だと思いますが、その裏付けはこれまで築き上げてきた圧倒的な努力なのだと思います。
どうして一点入れただけで、あんなに喜んじゃうのかな。
俺にはどうしてもわからない。
サッカーの試合は90分(45分×2)あります。
その試合の途中でゴールを決めたとしても、まだ勝ったとは言えません。
油断は付け入る隙を与えるので、本当の勝利を手にするまでは、絶対に油断してはいけないと語っています。
サッカーしか知らない人間にはなりたくないし、いつも好奇心を持っていたい。
中田英寿はとてもマルチな才能を発揮している人物だと思います。
元サッカー選手といえば、ほとんどの人はサッカー解説者になったり、サッカー監督になるのが普通ですよね。
しかし、中田英寿は世界中を巡って、色々なビジネスに手を出しているのです。
このような積極的な好奇心は、ビジネスパーソンも見習うべきところがあると思います。
基本があれば、1を100にすることだってできるんだから。
基本と言えるものがなければ、絶対に成長できません。
中田英寿は「基本技術が一瞬のチャンスをものにする」と語っています。
これは何事も一緒ですが、基本を疎かにしないようにしましょう。
オリンピックメダルより図書券が欲しい。
中田英寿はとても合理的な人なので、この名言を残したのでしょう。
オリンピックのメダルを貰うということは、実績を出した結果ですよね。
つまりメダルというのはあくまでも結果なので、本質的には貰わなくても一緒なのです。
それと引き換え、図書券があれば大好きな本がたくさん買えます。
中田英寿は学生の頃、学年トップレベルの成績を残していたほど、文武両道だったのです。
なので、もちろん読書も大好きです。
イタリアのペルージャに移籍した時には、本が心の友だったと言っています。
漫画も大好きなので、それを買うための図書券の方がいいと冗談まじりに語ったのです。
ボディコンタクトの度にいちいちケンカしたってしょうがないでしょう。
向こうもそれが仕事なんだからね。
いつも沈着冷静な中田英寿らしい名言ですよね。
サッカーのプレスは強いので、ついついお互い熱くなりがちですが、常に心は平静を保ったのです。
それがいいプレーをするための秘訣だと語っています。
自分が目指したサッカーをして結果を出さないと…
文句のつけようのないプレイを見せつけて、勝利しないとね。
勝っているからこそ、自分勝手でいられるんだし。
中田英寿の印象といえば、とにかく勝ちにこだわっていることですよね。
テレビのインタビューでも「チームの勝ちに対する姿勢が弱すぎる」と苦言を呈したり、かなり辛口なコメントを言っている印象があります。
しかし「勝たなきゃ未来がない」というのは本当なので、そこにこだわる姿勢はまさにプロフェッショナルと言えるでしょう。
俺は迎合することができないし、自分の考えを貫きたいと思う。
中田英寿は高校卒業と同時に湘南ベルマーレ平塚へ入団します。
その時には、Jリーグ12球団中11球団が獲得に乗り出したほどです。
それほどの逸材だったわけですが、「プレイの最中には学年の意識なんて一切捨てていた。歳は上だろうが、名前は呼び捨てだし、タメ口だし、ミスれば相手が年上でも怒鳴ることがあった。」と語っています。
サッカーほど思い通りにならないスポーツも少ないでしょう。
サッカーは、たった一つのボールをゴールに入れるだけのスポーツですが、広いグラウンドの中で様々な化学反応が起こり、思いもよらない結果になります。
そのような状態を「超複雑系」と表現したのですが、それがサッカーの面白さだとも語っています。
アスリートの名言からは学ぶべき点が多いので、アスリートの名言集もぜひご覧ください。
ゴールのための可能性を追求するのか、味方の動きに合わせるのか、確かに選択を迫られる。
だったら俺は迷うことなく前者でありたいと思う。
中田英寿のポジションはMF(ミッドフィルダー)なので、決定的なパスを演出するポジションでもあります。
そのようなポジションをサッカーでは「パサー」と呼んでいますが、パサーは以下の選択を迫られるそうです。
- ゴールするためのパスを提供するのか?
- 味方の動きに合わせたパスを提供するのか?
味方の動きに合わせるということは、味方のコンディションやチーム状況に応じて「パスを変える」ことを意味します。
しかし中田は「それが最適なパスとは言えない」と語っています。
味方のコンディションなどお構いなく、ゴールするために最適なパスを出し続けたのです。
その結果「手心を加えないパサー」と呼ばれるようになりました。
野菜を一切食べなくても体調は万全で、どこも悪いところはない。
ちゃんと検査した結果だから。
きっと、俺の体って特別な栄養吸収の仕方をするんだと思う。
サッカー選手はアスリートなので、体調管理が重要です。
自分にとって一番最適な体調管理方法を知っておくことは、プロスポーツ選手だけでなくビジネスパーソンにも共通することでしょう。
騒がれていることにも、騒がれている自分にも関心がない。
これは中田英寿の人となりがわかる言葉だと思います。
謙虚というよりは「職人肌」なので、周りは気にせずに、自分のやるべき仕事だけを淡々とこなしたのです。
サッカーって本当に難しい。
だって自分の思っていることと逆の局面と戦っていくわけだから。
小学3年生からサッカーを始めた中田英寿には、理想としているサッカースタイルがあります。
しかし、イメージしているサッカーが出来ず、現実とのギャップにイライラすることもあるそうです。
そんな時には一生懸命走って、大きな声でチームメイトに話し掛けるそうです。
ピンポイントのパスが繋がっていくのって美しいでしょ?
ゴールシーンって確かに盛り上がるけど、プロの技術の見せ所は、やっぱりパスだと思う。
中田英寿は中学生までストライカーとして活躍していましたが、高校生になるとミッドフィルダーとして活躍するようになります。
もともと理数系が得意なので、頭の中でゴールするための公式を組み立てて、その通りにプレイしていたそうです。
今のが最低のプレーだってこと、俺が一番知っているんだよ。
サッカーの試合中にサポーターからブーイングが起こるケースもあります。
そのようなブーイングを受けても、中田は怒ったりせず、むしろ自分自身にムカついてくるそうです。
なぜかといえば、自分が一番自分のプレイを知っているからです。
Jリーグがきちんと根付かなくちゃ、日本のサッカーの未来はない。
日本人が代表戦だけを見ていることに、中田英寿は危機感を覚えていました。
日本代表の試合は見るのに、普段は全くJリーグを見ない…
そのようなニワカファンが多すぎると苦言を呈したのです。
Jリーグ黎明期から活躍している人といえば「キングカズ」こと三浦知良選手ですよね。
カズの名言集は下の記事をご覧ください。
素晴らしい、凄い、と思ってもらえるプレーをするのが俺の仕事で、それが当たり前のこと。
中田英寿はポーカーフェイスと言われたり、アナウンサー泣かせと言われるほど、メディアの対応が悪いことでも有名です。
その本心は「評論家になりたくない」ということにあるようです。
サッカーの試合というのは攻守入り乱れているので、その瞬間を再現することなどできません。
なので、その時のプレイは今の自分の最適解であり、言葉で表現したり、振り返ることは無意味だと考えていたのです。
過去のプレーを褒められても喜べない。
もし過去のプレーを褒められることに満足するようなことがあったら、俺はその日にサッカー辞めますね。
これは向上心満載の、中田英寿らしい名言だと思います。
引退を決意した時は、このような気持ちだったのかも知れません。
洋服は一瞬で自分を変えられる。
だから気分を高揚させたり、落ち着かせたりする事も出来るんだと思う。
中田英寿といえば、お洒落なファッションでも有名です。
イタリアから帰国した時、たくさんの記者に囲まれて、ファッションチェックされるのはもはや恒例行事でしたよね。
本人もお洒落する事は大好きみたいで、イタリアナイズされたファッションを楽しんでいるようです。
ちなみに、服を買いに行くときはいつも一人で行くそうです。
服を一着買うのにとんでもない時間を要するので、一緒に行った人が退屈するからだそうです。
もう日本へは戻らない。
目指すピークがずっと彼方にあるんだから、すぐには帰れないでしょう。
「目指すピーク」というのは、中田英寿にとってのビジョンだと思います。
そこに至るための道筋が見えているので、日本へ変える必要はないと感じたのでしょう。
ガチガチに守って0対0の引き分けを考えるより、攻め上がってゴールを奪う感覚を培っていく。
それが強豪との正確な力の差を教えてくれると思う。
これは強豪チームと戦う時の心持ちについて語った名言です。
今の自分の位置を正確に知るためには、攻めるサッカーをするべきだと語ったのです。
私生活にまで仕事を持ち込みたくないですね。
俺にとってサッカーは仕事になったわけでしょ。
楽しいとか楽しくないっていう問題じゃない。
意外なことに、プライベートではサッカーのことをほとんど考えないようにしていたそうです。
しかしそれは、人一倍負けず嫌いだからこそなのかもしれません。
ミスをするから相手にチャンスを与えることになる。
そのミスをしないのが一番大切なこと。
これは中田英寿らしい合理的な名言だと思います。
ミスをしないためには、とにかくたくさん練習するしかないと語っています。
Jリーグは仲良し達が集まってやる遊びや、学校のクラブ活動じゃない。
サッカーは俺たちにとって生活のための手段。
ピッチの上で「さん付け」することに気を使う余裕なんてないはず。
プロは実力が全てだから。
とてもプロ意識の高い名言ですよね。
お互い本気になるから、いいプレーが出来るのだと思います。
学年なんて気にするな。
ゲームの時には俺のことも「中田」と呼び捨てにしろよ。
これは中田英寿が、高校の後輩達に言っていた名言です。
日本の年功序列という文化は、スポーツにおいては弊害をもたらして、プレーを窮屈にさせると語っています。
口先でいいことばかり言ってもしょうがない。
大事なのはサッカーの内容と結果だと思う。
結果を出し続けてきた人の言葉には重みがあります。
口数が少ない中田英寿らしい名言ですよね。
サッカーの公式に従ってボールを追う。
勘だけで蹴っても組織的なプレーはできないから。
俺の頭の中には常にセオリーがある。
理数系らしい名言ですよね。
中田英寿の言う”サッカーの公式”があるのであれば、あとはそれを応用するだけなのかもしれません。
まとめ
ここまで元日本代表キャプテンまで務めた中田英寿の名言集をご紹介してきました。
イタリアセリエAのローマへ移籍した時には、とても話題になりましたが、日本のサッカー選手が海外移籍する流れを作ったレジェンドだと言っても過言ではないはずです。
既にプロサッカー選手としては引退しましたが、今でもなお大きな影響力を持っている人物だと思います。
「プロ意識」という部分はビジネスパーソンにも学ぶべき点が多いはずです。
サッカー選手ではありませんが、サッカーが好きな人は「サッカー監督の名言集」もぜひご覧ください。