
「創価学会」といえば、日本最大級の宗教団体ですが、国政政党である「公明党」の支持母体になっていることでも有名ですよね。
その創価学会を飛躍させた人物が池田大作ですが、2023年11月に惜しまれつつも逝去しました。
たとえ宗教団体だったとしても、これだけの規模にまとめ上げ、信者を増やしたノウハウは、色んなビジネスに応用できるはずです。
「非常に人徳がある方」としても有名なので、今回は池田大作が残した名言から、生きる指針やビジネスについての考え方を学んでいきたいと思います。
池田大作とは?
池田大作(いけだだいさく)は、日本最大級の宗教団体「創価学会」の第3代会長なので、学会員でなくても名前くらいは聞いたことがあると思います。
平和活動家として世界各国の首脳と会談する傍ら、作家、詩人、哲学者の顔も持っているので「行動する詩人」と呼ばれています。
ちなみに、世界各国の大学教授(先生)にもなっているんですよ。
- モスクワ大学名誉博士(ロシア)
- 北京大学名誉博士(中国)
- ソフィア大学名誉博士(ブルガリア)
- フィリピン大学名誉法学博士(フィリピン)
- アンカラ大学名誉社会科学博士(トルコ)
- ナイロビ大学名誉文学博士(ケニア)
- グラスゴー大学名誉博士(イギリス)
※一部抜粋
世界各国から国家勲章も授与されている著名な方なので、海外人脈も豊富な様子が伺えますね。
このように、多数の実績を残している池田大作の名言から、生きる術を学びましょう。
池田大作の名言集まとめ
希望は常に出発であり、永遠の始まりである。
人間は希望さえあれば生きていけます。
前を向いて進むことができます。
逆に希望がなければ、生きる意味を見出せないのです。
自分だけの幸福もなければ、他人だけの不幸もない。
人を幸福にした分、自分も幸福になる。
これは幸福論を語った名言です。
自分と他人は別だと考える人が多いですが、本当の幸福について考える場合は、一緒にしなければいけません。
自分だけ幸福で他人は不幸、又は自分だけ不幸で家族は幸福、という状態にはなり得ないのです。
人生の勝利も全て勇気から始まる。
一歩踏み出す勇気、挫けぬ勇気、自分に負けない勇気…。
勇気こそが壁を破る。
勇気がなければ行動できません。
行動しなければ何も変わりません。
行動するための勇気が、とても重要なのです。
偉大な人とは平凡であることの偉大さを知った人のことである。
偉大な人は自分を偉く見せようとしたり、威張ったりすることがありません。
そのような謙虚さを持つべきだと思います。
一生涯を同じ志に生きる。
絶対に信頼を裏切らない。
自分に約束する、つまり自分自身を裏切らない事はとても難しいですよね。
人間は弱い生き物なので、すぐに考えを曲げてしまいます。
しかしそれを貫くことができた場合、その人生はとても豊かなものになるでしょう。
変わらぬ友情は、いかなる宝よりも尊い。
本当の友人とは、自分の欠陥や誤りを厳しく指摘してくれる人だと思います。
そのような友人を探しましょう。
真面目と努力に徹した人ほど強い者はいない。
どこまでも地道な歩みを貫いた人に、人生最終の栄冠は輝く。
この名言は、有名な童話「うさぎとかめ」を要約したような言葉だと思います。
一歩ずつでも良いので、確実に前進していきましょう。
尊敬は尊敬を生む。
軽蔑は軽蔑を生む。
自分が変われば、相手も変わる。
相手は自分の写し鏡だと言われています。
相手の態度は自分の態度なのだと理解しておきましょう。
苦しみに打ち勝つためには、何よりも励ましが必要なのだ。
励ましは勇気の母となる。
人から励まされるのはもちろんですが、自分自身を励ますことも大切です。
それが勇気となり、行動に結びついていくのです。
”今”が一番大事である。
過去を振り向いてはいけない。
過去を引きずるのも、未来に淡い期待を寄せるのもやめましょう。
大事なのは今現在だけなのです。
恩を知り、恩に感謝し、恩に報いようと生きる時、人間は自分自身を豊かに高めていくことができる。
周りの人が親切にしてくれたり、自分のことを気遣ってくれた場合、それに感謝しましょう。
周りの期待に応えようとするのは、大きな力となるので、きっと偉業を成し遂げるための原動力になるはずです。
挨拶は心のドアを開くノックである。
爽やかで感じの良い挨拶の姿には、人間性の勝利がある。
元気に挨拶する人はとても清々しいですよね。
挨拶する方もされる方も、きっと気持ちがいいはずです。
日常生活の基本とも言える挨拶ですが、そこには”人間らしさ”が隠れているのかもしれません。
英知を磨くは何のため
君よ
それを忘るるな
なんとなくポエムっぽい名言ですよね。
これは英知を磨く理由について語った言葉ですが、その答えは人それぞれだと思います。
あくまでも個人的な意見ですが、英知を磨く理由とは「正しい判断をするため」だと思います。
つまり何が善で、何が悪なのかを判断するために、英知を磨くのです。
「仲良くしていこう」と思える人は幸せである。
とてもシンプルな名言ですが、これを行動に移すのは意外と難しいはずです。
人生にはイライラすることや、不満に思うタイミングがきっとあると思いますが、そんな時でも前向きに「仲良くしていこう」と思える人は心が豊かな人だと思います。
人生の年輪を重ねるごとに、心がいよいよ若さを増していく。
年輪(年齢)を重ねるごとに、どんどん若くなることは現実的にありませんよね。
しかし、心が若くなっていくことは十分あり得ると思います。
老年を「衰えの時期」と考えるのか、「人生の総仕上げ」と考えるのでは、結果が全く違ってくるはずです。
笑顔は幸福の結果というよりも、むしろ幸福の原因といえよう。
「幸福だから笑顔になる」のではなく、「笑顔だから幸福になる」と考えた方が、前向きですよね。
常にニコニコ笑顔でいましょう。
この名言が好きな人は、「天国言葉」を提唱している斎藤一人さんの名言集をご覧ください。
労苦と使命の中にのみ、人生の価値(たから)は生まれる。
自分の使命は人から与えられるものでなく自分自身で選ぶものです。
その自覚がなければ、当事者意識が生まれないので、決して豊かな人生にならないのです。
社会の矛盾を嘆くだけでは何も変わらない。
まず自分自身が強くなり、賢くなり、輝いていくことだ。
それが必ず社会を変革する力となる。
不平不満を言うだけではダメなのです。
一番大切なのは行動することだと肝に銘じておきましょう。
人間にとって信用ほど大切なものはない。
信用こそ最高の財産である。
信用と信頼という言葉があります。
- 「信用」とは、過去の言動や実績をもとに信じること。
- 「信頼」とは、無条件に信じること。
両者にはこのような違いがあるので理解しておきましょう。
真の正義とは、民衆の幸福であり、平和でなければならないはずである。
いかなる大義があろうとも、そこに不幸な人々がいる限り、正義は存在しない。
この言葉は正義について語ったカッコイイ名言です。
他人(家族含む)を犠牲にしないことが、本当の意味での正義なのです。
正義について語った名言で一番有名なのは、論語に出てくる「義を見てせざるは勇なきなり」ですよね。
この言葉の意味が知りたい人は下の記事をご覧ください。
人を育成するには、大きな責任を持たせ、実際にやらせてみることが大切だ。
この名言は、山本五十六が残した有名な「やってみせ…」にそっくりですよね。
山本五十六の言葉は、人材育成の真理ともいえる名言なので、是非ご覧ください。
聡明な人事は、組織を潤沢にし、人材を伸ばす。
これと逆の人事をすると、組織は破壊され、人材の才能は殺されることになります。
「自分の会社の人事制度はどちらなのか?」を再確認してみましょう。
勝利の栄冠は、時を逃さず信じて行動する人の頭上にこそ輝く。
明日の勝利の因は、今日この時の決意と行動にこそある。
これは勝利の方程式を端的に言い表した名言だと思います。
チャンスというのは、何度もやってくるものではありません。
チャンスが来たら、きちんとつかみ取り、圧倒的な行動力とスピードでやり切るのです。
それが成功する秘訣だと思います。
信念は目に見えない。
しかし、信念こそが歴史を一歩前へと前進させる無限の力を持っている。
信念を別の言い方でいえば「執着心」になると思います。
執着心が強い人は、いつまで経っても諦めませんよね。
そのように聞くと、なんとなくネガティブに感じるかもしれませんが、それは成功するために非常に重要な要素なのです。
仕事とは挑戦である。
お金を稼ぐ為だけに働くのは、心が貧しいと思います。
もし成功したいなら、大きな見返りを求めず、難しい仕事にチャレンジしましょう。
そうすれば仕事があなたを鍛えてくれるので、唯一無二のスキルと経験が手に入るでしょう。
勝つことだけが人生ではない。
勝とうと背伸びして道理にはずれてしまっては何にもならない。
負けないという人生は、永久に勝ちである。
勝つことよりも負けないことの方が、偉大な勝利なのだ。
この言葉に似た名言をたくさんの偉人が残しています。
特に有名なのはトーマス・エジソンが残した「失敗についての名言」でしょう。
もし気になる人は下の記事をご覧ください。
最も不幸を味わった人こそ、最も幸福になる権利がある。
幸福と不幸は表裏一体なのです。
大変な苦労をしたなら、大きな幸福感を味わうことができるはずです。
偉ぶってはいけない。
偉く見せようとすることもいけない。
また偉くさせてもいけない。
謙虚であることが尊く強いのだ。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という人生格言がありますよね。
そのような生き方が最も尊いのです。
人間の真価というのは学歴や立場、肩書きによって決まるのではない。
信義を守るかどうか、誠実であるかどうか、真剣であるかどうか、である。
これは100%同感できる名言ですよね。
ここで述べられたような人間とだけ付き合うようにしましょう。
たった一つの言葉にも、人生を変える力がある。
たった一冊の本にも、時代を動かす力がある。
世の中には「名著」と呼ばれる本がたくさんありますよね。
ちなみに、私の人生のターニングポイントになった本は「金持ち父さん貧乏父さん」です。
ぜひたくさんの本を読んで、知識を吸収しましょう。

歴史観とは人間観である。
歴史を学ぶことは人間を見る目も豊かにする。
経営者は歴史を学ぶべきだと言われています。
なぜかと言うと、世界の偉人や戦国武将からは学ぶべきことが多いからです。
その理由を端的に説明した名言ですね。
教育には人間を善にする力も、悪にする力もある。
だからこそ教育が大事である。
これは教育の使命について語った名言です。
学校教育に限らず、社会人教育、新入社員教育などにも共通する考え方なので、経営者やマネージャーは心得ておきましょう。
学問や学歴は、本来、立身出世のための道具ではない。
人々の幸福に寄与するためであり、むしろ大学で学ぶのは、大学に行けなかった人達に奉仕し、貢献するためである。
学歴至上主義に一石を投じる名言だと思います。
確かにこの言葉の通り、学問とは使う術を身につけてこそ、本来の役割を発揮するはずです。
その役割とは「他人に貢献する」「社会に貢献する」ことだと思います。
善悪を見極める力をいかに培うか。
それによって人間の幸福も、人類の平和も、未来も決まってしまう。
これは宗教家らしい名言ですよね。
しかし、これこそが教育の真理だと思います。
生きた宗教は、社会に生き生きと活力を与え、躍動する精神の息吹を吹き込んでいく。
社会に何らの貢献もなし得ないのであれば、それは死せる宗教と言わざるを得ない。
これは宗教の使命について語った名言です。
宗教団体も社会生活を構成する一要素だと考えた場合、このような考え方が正しいのだと思います。
仏教徒である前に、人間である。
イスラム教徒である前に、人間である。
キリスト教徒である前に、人間である。
池田大作は、人間の主体性を重んじました。
全ての主体は人間であり、それを構成する要素はすべて「人間を幸福にするための仕組み」であると考えたのです。
真の詩人とは、同時に戦う人であろう。
彼は人を深く愛するがゆえに、人間社会のいかなる不正、邪悪からも目をそらすことができない。
見て見ぬふりができない。
この言葉は「行動する詩人」という異名も持っている池田大作を言い表した名言でしょう。
つまり自分自身のことを「戦う詩人」と表現しているのです。
対話こそ人間の特権である。
それは人間を隔てるあらゆる障壁を超え、心を結び、世界を結ぶ、最強の絆となる。
言葉を使ったコミュニケーションは、人間の特権といえます。
その特権を使いこなせば、人と人は強い絆で結ばれるのです。
現代は欲望の達成こそが人生の目的であるかのごとき錯覚がある。
欲望とは「何かを欲すること」ですが、人間の物質的欲望には限りがありません。
これは多くの宗教でも言われていることですが、奪うよりも与えることが大切なのです。
それが他者への思いやりにつながっていくからです。
科学の急速な進歩に、人間の倫理性の進歩が追いついていない。
ここに現代の悲劇の一つがある。
この言葉が象徴している代表例がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)だと思います。
SNSの登場によって、誰でも自分の意見を発信できるようになりましたが、他人のことを誹謗中傷する人が今でも絶えないのです。
現代人の精神世界を支配しつつあるのは、端的に言って、拝金主義の風潮だと言わざるを得ない。
拝金主義とは、経済至上主義とも言えるでしょう。
しかしお金は単なるツールなので、たくさん持っているだけでは全く意味がありません。
大切なのは「集めたお金をどのように使うか?」なのです。
金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかわかるまで、彼を褒めてはいけない。
これは有名なギリシャ哲学者「ソクラテス」の名言です。
この言葉の意味が知りたい人は下の記事をご覧ください。
どんなに高度な知識を持っても、それを人間の幸福のために生かす知恵がなければ、知識は役に立たないばかりか、むしろ危険でさえある。
知識とは、本を読んだり見聞きした情報のことを言います。
それに実体験が加われば”知恵”となるのです。
これはとても重要なので、もう一度言いますが、実体験のない”知識”には価値がありません。
実体験が伴う”知恵”だけが求められているのです。
つまりこの名言が言いたいのは、「頭でっかちになるのはやめなさい」ということです。
無関心は、心の死である。
この言葉は短いですが、強烈なインパクトを与えてくれる名言だと思います。
他人に対して興味を持たなくなった人は、もう既に死んでいるのと同じなのです。
自然を破壊することはそのまま、人間自身を破壊することに通じていく。
本当にこの名言の言う通りですよね。
環境保護は人類の生存に関わる話なので、全人類が積極的に取り組むべきだと思います。
夫と妻は互いに向き合った相対的な関係であってはならない。
共に新しい人生の目標に向かって進む、共同の主体者であり、建設者であるはずだ。
夫婦というのは、お互い同じ目標や夢に向かって進んでいく関係性だと思います。
つまり、双方の顔が同じ方向を向いているのです。
なので、お互い顔を向け合って”見つめている”だけではダメなのです。
時代は、女性の持つしなやかな想像力、優しさ、温かさ、人間味などが社会に反映されることを求めている。
女性には、女性特有の強みがあります。
「男女平等」が叫ばれる時代ですが、女性ならではの強みを、むしろ特徴や個性として捉えたほうが社会全体にとってメリットがあると思います。
まとめ
ここまで池田大作の名言をご紹介してきました。
創価学会という巨大組織のリーダーとしてだけではなく、宗教家として高い倫理観を持った人物だということが理解できたはずです。
宗教は善悪の判断をつけるのに役立ったり、幸せを追求するために役立ったりするので、もし興味がある人は下の記事もご覧ください。