![エバンジェリストの意味とは?エバンジェリストと営業職の関連性](https://www.sidebizz.net/blog/wp-content/uploads/2021/09/エバンジェリストとは.jpg)
エバンジェリストの意味とは何なのでしょうか?
また、エバンジェリストと営業職には、何かしら関係性があるのでしょうか?
そこで今回は「エバンジェリスト×営業職」をテーマに解説していきたいと思います。
目次
エバンジェリストとは?
近年、多くの人から注目されている新しい呼称の一つに「エバンジェリスト」があります。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、元々エバンジェリストはキリスト教の「伝道者」をあらわす単語に由来しています。
それが転じて「ある物事の内容や、その良さを人々に伝え広める」という役割を担う人を指すようになりました。
企業活用においてもその意味は変わらず、主に自社製品やサービスの特徴や、最新のテクノロジーについての情報、業界におけるトレンドなどをわかりやすく説明する人のことを「エバンジェリスト」と呼ぶようになったのです。
Apple(アップル)社の採用が起源
エバンジェリストの役割は細かく分類されていますが、最初に誕生したと言われているのは「テクニカルエヴァンジェリスト」という職種だと言われています。
元々はMacやiPhoneなど優れたプロダクトを生み出してることで有名なアメリカの「アップルコンピューター」が、1984年に設けた職種だと言われています。
まだパソコンが家庭に普及していなかった当時、パソコンを設置する必要性や、他社よりも自社製品が技術的に優れていることをアピールするべく、様々なサポートや普及活動を行っていました。
その後、Apple(アップル)のライバルであるMicrosoft(マイクロソフト)も追随するようにテクニカルエバンジェリストを社内に設置したので、それ以降IT業界における主要な職種の一つとして、多くの法人で導入される役職になったのです。
エバンジェリストと営業の関連性
次に、エバンジェリストと営業の関連性について見ていきたいと思います。
前述した通り、エバンジェリストは自社商材やサービスを普及させるべく、その内容や特徴を分かりやすく説明する役割を担っているため、一見すると営業職に似た業務内容であるようにも見えます。
しかしどちらかと言えば、社会に対して商品サービスなどをPRする広報職の方が近いように思えます。
営業職と広報職は本質的に異なっていますので、両者を混同しないように注意する必要があります。
具体的な違いですが、広報職に従事する人は、広く世間一般に対して自社や自社製品などを認知されることを業務内容にしています。
また自社の取り組みや、その結果などを広めていく、つまり「ファンの獲得」をその活動目的にしています。
その結果、お問い合わせや商材購入に繋げていくのです。
また、セールス職の場合には、自社の商品をプレゼンテーションすることに集中するケースがほとんどですし、最終的にクロージングして購入してもらうことを目的にしています。
このように営業職と広報職では、ターゲットとする層も、情報発信する立ち位置も異なっているのです。
トップ営業マンは有名エバンジェリスト!?
営業マンは見込み顧客に対して、自社の製品サービスを周知させていきます。
このような観点でいえば、トップ営業マンは「エバンジェリストと同格」であると位置づけることもできます。
というのもトップセールスになる為には、顧客が魅力的に感じてくれるような見せ方をして、まずは興味を持ってもらう必要があります。
そして、お客様が気付いていない潜在的なニーズを引き出して、受注に結び付ける必要があるのです。
これが営業職としての価値とも言えます。
しかも、この光景はエバンジェリストの情報発信と酷似していますよね。
実はトップセールスマンとエバンジェリストでは求められる資質も似ているのです。
この辺りを次で解説していきたいと思います。
トップセールスマンが持つべきスキル&テクニック
既にお伝えしたように、エバンジェリストは、自社製品やサービスの内容を、比較的中立な立場から世間一般に対して発信することが役割になります。
しかし、この役割をこなすためには、自社だけでなく他社製品やサービスなどにも精通している必要があります。
加えて、その業種業界について詳しくなければいけません。
マクロ経済的な視点を持ちつつ、俯瞰的語れるトークスキルも求められるのです。
このようなトークスキルは、「できる営業マン」になるための必要条件であり、全ての営業マンが身に付けるべき「営業スキル」の一つだと言えます。
それ故、トップ営業マンになるためには、優れたエバンジェリストとしての素質が必要だと思います。
もっとも、営業道を極めるためには、エバンジェリストとしての素質を備えているだけでは足りません。
営業職は中立の立場で留まる訳にはいかず、他社よりも自社商品の方が優れているということを積極的にアピールしなければ、購買まで至らないからです。
そのため、エバンジェリストの心構えで、営業職としての職務を全うすることは難しいと言えます。
最終的にクロージングする際は、一度頭の中をリセットして、自社商材をより積極的に売り込む姿勢が必要だと思います。