中国古典の名言11

三年飛ばず、飛ばば将に天に沖らんとす。三年鳴かず、鳴かば将に人を驚かさんとす。

訳)3年飛ばずとも、ひとたび飛べば天の極みに至るであろう。3年鳴かずとも、ひとたび泣けば世の中を驚かすであろう。

楚の荘王(そうおう)

楚の荘王は、即位してから3年間何もしなくて、遊び呆けていた王様です。

その様子を見た宰相が、楚の荘王に「丘の上に鳥がいます。3年の間飛びもしなければ泣きもしません。これはいかなる鳥でしょうか?」という問いかけをしました。

それに対する荘王の答えがこの名言です。

3年経ったタイミングで荘王は改革を始めて、大きな実績を残したそうです。

その結果、楚の歴代君主の中でも「最高の名君」と称されています。


中国古典の名言12

我聞きてこれを薬とせんには如かざるなり。

訳)人々の言論も、聞くべきは聞いて、我らの薬とした方が良い。

子産(しさん)

子産は鄭(てい)の時代に生きた偉人で、後に「名宰相」と呼ばれた人物です。

反対派の勢力を弾圧するのではなく、その意見を真摯に聞きながら、自分の政治に活かしたのです。


中国古典の名言13

古(いにしえ)のよく人臣たる者は、声名はこれを君に帰し、禍災はこれを身に帰す。

訳)昔のよき臣下は、名誉や功績は君主に差し上げ、悪評や責任は自分が引き受けた。

孔子(こうし)

これは孔子が尊敬していた政治家として有名な「晏嬰(あんえい)」について語った名言です。

晏嬰は春秋戦国時代の斉で宰相を務めていた人物です。

ある時、自分の遣えていた景公が無理な工事を命じたため、人民の死者が膨れ上がってしまいました。

それを見た晏嬰は、王様である景公に工事中止を進言します。

その結果、工事は中止されたのですが、現場に出向いた晏嬰は工事中止を命令せず、「もっと工事を急ぐように!」と命じたのです。

それを聞いた人民は晏嬰に大変不満を持ちましたが、その後やってきた景公の使者によって工事中止が命じられることになります。

それを聞いた人民は景公の心意気に感謝して、より一層忠誠心が増したそうです。

孔子は素晴らしい言葉をたくさん残しているので、ぜひ下の記事もご覧ください。


中国古典の名言14

算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況んや算なきに於おいてをや。

訳)勝算の多い方が勝ち、少ない方は破れる。ましてや勝算がゼロであったのでは話にならない。

孫武(そんぶ)

孫子といえば有名な兵法書ですよね。

それを書いた人物が孫武です。

現代ビジネスでも使える戦略論ばかりなので、まだ読んだことがない人はぜひ手に取ってみてください。

孫子の兵法
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中国古典の名言15

兵を用うるの害は、猶予最大なり。三軍の災は、狐疑より生ず。

訳)戦いに際しては、何よりも優柔不断を排除すべきである。将軍がグズグズ決断をためらっていたのでは全軍に損害を与えてしまう。

呉起(ごき)

呉起は孫子の兵法と並び賞賛されている兵法書「呉子」を残した人物です。

孫子の兵法とともにチェックしておきましょう!


中国古典の名言16

寧ろ鶏口となるも、牛後と為るなかれ。

訳)大きな組織で下積みで終わるよりも、小さな組織でもリーダーになった方が良い。

蘇秦(そしん)

国力が強まっていた秦に対抗するため、他の6カ国は「合従(がっしょう)」という戦略を考えていました。

ちなみに合従とは、弱者が手を結んで強者に対抗する戦略のことを言います。

イメージとしては、ベンチャー企業が手を握り合って、大企業へ立ち向かうみたいな感じだと思います。

しかし、なかなか6カ国の意思合意ができなかったので、蘇秦は秦の傘下に入る(=鶏口)のか、同盟を結ぶ(=牛後)のか、を各君子へ選ぶように促したのです。

そこから「鶏口牛後」という四字熟語が生まれました。

四文字熟語の名言集は下の記事をご覧ください。


中国古典の名言17

子は温にしてはげし。威ありて猛からず。恭にして安し。

訳)先生の人柄は、温かさの中に厳しさがあり、威厳がありながら威圧感はなく、謙虚でありながら窮屈な感じを与えなかった。

論語

これは孔子の論語に書かれている一説です。

弟子は孔子のことをこのように評価していたそうです。

論語は「ビジネスパーソンの必読書」と言われているので、まだ読んでない人は手に取ってみてください。


中国古典の名言18

富貴も淫する能力わず、貧賤も移す能力わず、威武も屈する能力わず。これをこれ大丈夫と謂う。

訳)富貴も心を惑わすことができず、貧苦しいも節操を変えさせることができず、権力も志をくじくことはできない。これこそ男の中の男だと言えるのである。

孟子

孟子は孔子の思想を受け継ぎ、それをさらに発展させて「王道政治」を主張した思想家です。

孟子の考えは、かなり理想論に近い思想だったので、なかなか受け入れられませんでしたが、日本の明治維新にも影響を与えたので、ビジネスパーソンは学んでおくべきだと思います。


中国古典の名言19

賢士の世に処るは、たとえば錐(きり)の嚢中に処るが若し。その末立ちどころに見る。

訳)優れた人物は、例えてみれば錐のようなもの。袋の中に置かれていても切っ先はたちまち現れるものだ。

平原君(へいげんくん)

平原君は趙の政治家です。

この言葉は、優秀な人物は放っておいても目立ってくるので、わざわざ探さなくてもわかるという意味の名言です。

ビジネスリーダーは心得ておきましょう!


中国古典の名言20

上下は一日に百戦す。下はその私を匿して用ってその上を試し、上は度量を操りて以ってその下を割く。

訳)君主と臣下は1日に100回も戦っている。臣下は下心を隠して君主の出方を伺い、君主は法律を盾にして臣下の結びつきを断ち切ろうとする。

韓非子(かんぴし)

韓非子が唱える「統治理論」の前提になっているのは”性悪説”です。

要するに「人間の本性は悪である」という話なのですが、それは上司・部下の関係性にも通じる話です。

なぜかといえば、上司と部下は利害が一致していないので、「相手の善意に期待することは危険だ」と韓非子は語ったのです。




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