パーティーで黒か白のドレスを着た女は誰よりも目を引く。
ココ・シャネルにとって、黒と白は絶対的な美であり、完全な調和だったのです。
この二色をシャネルは好んで使用していました。
私はシャネルスーツを二着持っている。
この二着で私はいつもちゃんとした格好をしていられる。
これがシャネルというものだ。
シャネルは、数多くの服を世の中に発表してきましたが、最終的にたどり着いた服装がシャネルスーツだったのです。
ココ・シャネルが亡くなった時、クローゼットにはシャネルスーツが二着かかっているだけだったそうです。
仕事のためには、全てを犠牲にした。
恋でさえ犠牲にした。
仕事は私の命を貪り食った。
この言葉は、ココ・シャネルの覚悟を表した名言だと思います。
何かを成し遂げるためには、何かを諦めなければいけません。
リスクとリターンは常にトレードオフの関係にあるのです。
人は非常事態の中で才能を表すものだ。
ぬるま湯に浸かっている状態では、人間は成長できません。
人間の本領は、追い込まれた時に発揮されるのです。
新しい世紀の児である私は、新しい世紀を服装で表現しようとしたのだ。
ココ・シャネルは、ファッション業界にイノベーションをもたらしました。
その結果「皆殺しの天使」と呼ばれたのです。
イノベーションとは「新しく創造する」ことを意味しますが、その裏側には「古いものを破壊する」という意味が隠れているのです。
私は自分が着たい服を着ただけ。
私はいつだって自分が着たいと思うもの以外作らない。
この言葉には職人としてのこだわりが感じられますよね。
ファッションデザイナーであり、モデルとしての役割もあったココ・シャネルならではの名言だと思います。
私は人を判断するのにお金の使い方で見分けることにしている。
ココ・シャネルはビジネスで大成功したのですが、稼いだお金は「芸術家」に投資していたそうです。
モノを所有することに興味がなかったシャネルは、新しい「美」を生み出すためにお金を使ったのです。
私はずいぶん騒がれる存在になったが、夜は滅多に外出しなかった。
だからかえって、みんなに求められたのだろう。
「希少性の原理」という心理術があります。
「残り1個」とか「期間限定」と言われると、そのモノの価値が上がってしまうのです。
ココ・シャネルは、まさにそのような存在だったのかもしれません。
コピーされることは賞賛と愛を受け取ることだ。
人からコピーされることをココ・シャネルは「賞賛」と捉えていました。
「よくできた服は誰にでも似合う服である」
このように思っていたシャネルは、誰にでも似合う服だからコピーされると考えていたのです。
ということは、自分が作る服は「よくできた服」だと、他のデザイナーから証明されている服だと言って回ったのです。
モードは死ななければならない。
それもできるだけ早く。
そうでなければビジネスにならない。
ココ・シャネルは「モード(流行)」を嫌っていました。
モードは時代によって移り変わってしまうので、普遍的なファッションにならないのです。
モードを追いかけることは自転車操業なので、大きなビジネスにならないと考えていたようです。