私には一つの時代が終わるという考えがあった。
ドレスを作るような時代ではないと思った。
長い沈黙の時代が始まった。
ココ・シャネルはファッション業界で大成功しますが、56歳の時に転機が訪れます。
何もかもうまくいかなくなったタイミングで、第二次世界対戦が勃発したため、経営していたメゾン・シャネルを閉める決断をしたのです。
もちろん従業員も大半を解雇し、生きがいとなっていた仕事をやめることになるのですが、この決断力は経営者として学ぶべき部分があると思います。
人がなんて言おうと平気。
コレクションが終わった時は、自分が全力を尽くしたことで私は満足だから。
シーズン毎のコレクションは、ファッションデザイナーにとって大仕事だと思います。
そのコレクションに対してあれこれ批評が出るケースもありますが、ココ・シャネルは気にしていなかったようです。
人生の主人公は自分なので、自分が満足できればそれで良かったのです。
私はビジネスウーマンにならずにビジネスをやってきた。
ココ・シャネルは自分が着たい服を作ったり、自分がつけたい香水を作ってきました。
それが結果的に大きなビジネスになったと言っています。
とにかく私はスタッフの二倍働いた。
毎日飲み歩いたり、怠慢な経営者が多い中で、この名言はとても素晴らしいと感じます。
スタッフは上司の背中を見て育ちます。
人を扱うマネージャーは心得ておきましょう。
誰も私に何一つ教えてくれなかった。
私は全てを自分一人で覚えた。
ココ・シャネルはファッションデザイナーとして勉強をしたり、メゾンで修行した経験すらなかったそうです。
全て独学で学び、これほどの偉業を成し遂げたのです。
かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない。
ココ・シャネルは、同調圧力を非常に嫌っていました。
人と違うことを美徳としたのです。
人と同じことをしても成功できないのを理解していたのでしょう。
私は、私の人生を作り上げた。
なぜなら、私の人生が気に入らなかったからだ。
自分の人生は自分の力で変えられるのです。
色々嘆くより、まずは行動しましょう。
人間の生まれの違いからくる幸、不幸。
そのハンディキャップを考える時、出だしが不幸だったことを私は全然恨んでいない。
たとえ出発点が劣っていたとしても、人生は自分の力で変えられるのです。
私はいつも、とても傲慢だった。
自分の考えをおし曲げたり、命令に従ったりするのは大嫌いだった。
傲慢さは私の性格の鍵であり、成功の鍵でもある。
ココ・シャネルは自分のことを「傲慢(ごうまん)」だと表現します。
しかし、この言葉の裏側にはストイックさが隠れているのです。
つまり謙虚な人間は、楽な道を選んだり、他人との衝突を避けようとしますが、シャネルはそれを良しとしなかったのです。
どんなにつまらない本でも必ず何か言いたいことがあり、何かしらの真実がある。
本を書く人は、世の中に対して何か言いたいことや、発信したいことがある人だと思います。
もちろん特定分野のプロフェッショナルもいるでしょう。
そのような書籍からは、学ぶべきことが多いはずです。
そのような姿勢で本を読むのか、何も考えずに読むのかでは、得られる効果が違ってくると思います。