ユダヤ商人が実践する「ユダヤの商法」をご存知でしょうか。
その法則&教えは「ビジネスを成功に導く」と言われているので、ビジネスパーソンは必見なのですが、正確にお伝えすると「ユダヤの商法」という明確な定義があるわけではなく、ユダヤ人の大部分が持っている商売のやり方&考え方ということになります。
この「ユダヤの商法」を愚直に実践すれば、誰でも100%の確率で大金持ちになれるそうです。
そこで今回は、ユダヤ商人が実践する「ユダヤの商法」を、要約しながらわかりやすく解説したいと思います。
これから独立起業する人だけでなく、ビジネスに携わる人は、必ずチェックしておきましょう!
ユダヤの商法まとめ
78:22の法則。
これはとても有名なユダヤの法則ですよね。
「8:2の法則」と呼ばれているパレートの法則に似ていますが、感覚的にはそれと一緒です。
空気中の成分は窒素78に対して酸素22、人間の体は水分が78でその他物質が22、という具合に「78:22の法則」は神羅万象の法則として知られています。
「綺麗な金」「汚い金」はない。
ほとんどの日本人は「苦労して稼いだお金は綺麗」で「楽して稼いだお金は汚い」という感覚を持っています。
真面目で正直、努力を美徳とする日本人らしい発想ですが、それはユダヤ的発想ではありません。
ユダヤの商法では、「お金には色がない」と考えるので、そのような区別は不要だと言うのです。
しかし法律違反や犯罪に手を染めて稼ぐことは”絶対悪”なので、もちろん善悪の判断は必要でしょう。
現金主義に徹すること。
ビジネスには「売掛」という商習慣がありますよね。
しかしユダヤ商人は、とにかく現金しか信用しません。
明日何が起こるか誰にもわからないので、確実性を追求しているのだと思います。
女と口を狙え。
ユダヤ商法には、商品が2つしかないと言われています。
それは女と口です。
女というのは女性向けの商売を意味するので、ドレスを売ったり、指輪などの貴金属、高級バッグを販売したり、化粧品を販売するビジネスのことを指します。
それ以外にも学習塾や日用品、子供服なども、広義では女性向けのビジネスだと言えます。
女性は家計の財布を握っているので、その意思決定に伴う商品・サービスは、全て女性を狙ったビジネスだと言えます。
そして口というのは、食品に関するビジネスのことを言います。
口から入れたものは必ず消費されるので、ニーズが途切れないのです。
ユダヤの商法では、女性用品を「第1の商品」とし、口に入れる商品を「第2の商品」としています。
これは成功しやすい順番なので覚えておきましょう。
とにかく数字に強い。
ユダヤの商法にはいくつも法則がありますが、その中でも数字に強くなることは「ユダヤ商法を実践する第一歩」だと言われています。
例えばユダヤ人は「雨が少し降っている」という表現ではなく「雨が1mm降っている」と言ったり、「今日は暑いね」という表現ではなく「今日は37度だから暑いね」と数字を取り入れた表現をします。
他にも暗算を得意としていることが特徴的です。
ユダヤ人は暗算が早いので、いつでも迅速で正確な判断が下せると言われています。
雑学博士になる。
ユダヤ人は「商売以外に関する知識も豊富」だと言われています。
政治や経済はもちろん、スポーツやレジャーなど、一見無意味な知識まで幅広く押さえているそうです。
そのような雑学に支えられた広い視野が、正確な判断を下すための材料になっているのです。
必ず契約を守る。
ユダヤ人は「契約の民」なので、絶対に契約を破ることがありません。
それ故に、かなり厳しい条件交渉となるのですが、一旦契約締結となった場合は、その通りに履行されますし、同じく契約通りの履行を求めてきます。
相手の債務不履行に対しては、厳しく責任を追及して、容赦なく損害賠償請求するので、この辺りはビジネスに対する厳しさが垣間見える側面だと思います。
税金はごまかさない。
税金を納めることは「国家との契約」に当たるので、ユダヤ人はそれを遵守します。
つまり、絶対に脱税行為しないということです。
その一方で節税は大好きです。
税金が安くなるのであれば、平気で国籍すら変えるのがユダヤ人なのです。
時を盗むな。
これは「1分、1秒といえども他人の時間を盗んではならない」という意味の金言です。
ユダヤ人は「時は金なり」を実践しているので、例えば飛び込み営業など、突然の訪問客を「時間泥棒」とみなしています。
ユダヤ商法においては、必ずアポイントメントを取るのがビジネスの鉄則だと言えます。
ディクテイトの時間を大切にする。
ディクテイトとは英語の「dictate」です。
その意味は「口述する」「命令する」「指示する」などですが、ユダヤ人におけるディクテイトは「何かに集中する時間」を指します。
例えばメールを返信したり、契約書の内容を確認したり、一人で思考を巡らせて意思決定したりする時間をディクテイトと呼んでいるのです。
この時間は出社してから1時間ほどを指しており、そのタイミングは「万人をシャットアウトする」と言われています。
自信のある商品は絶対にまけない。
日本人は交渉が下手くそなので、すぐに値引きしてしまいます。
しかしユダヤ商人は、自信のある商品であれば絶対にまけることをしません。
「値引きするくらいなら売らない」という精神でビジネスしているのです。
薄利多売はしない。
ユダヤ的感覚でいえば「厚利多売」というのが正解です。
たくさん売るのであれば、たくさん儲けが出るのが当たり前で、日本的感覚の”薄利多売”が理解できないそうです。
そもそも安売り競争は体力勝負になるので、誰も得しないと考えているようです。
働くために食うな、食うために働け。
ほとんどの日本人は「生活するために働く」と答えるはずです。
しかしユダヤ人は「美味しいものを心ゆくまで食べるために働く」と答えます。
考え方が逆だと、価値観が逆になり、生産性も逆になるので注意しましょう。
食事の時に、戦争と宗教と仕事の話はするな。
戦争と宗教と仕事の話は、どれも利害が関係するので、食事の雰囲気を悪くする可能性があります。
それよりも、ユダヤ人は家族の話やレジャーの話、花の話など、楽しい雑談をしたいそうです。
ユダヤ人が言う「偉い人」とは、贅沢な晩餐を毎晩楽しめる人。
どんなに頭が良くて、どんなに誠実だったとしても、貧しい食生活をしている人は尊敬に値しないそうです。
貧乏であれば軽蔑されて、下等視されるのがユダヤ文化なので、そのあたりはとても分かりやすいですよね。
ユダヤ人は次の取引の際には、新しく取引を開始する相手以上には、決して信用しようとはしない。
これはつまり、1回1回が新しい取引であり、過去の実績込みで評価しないということです。
もちろん「約束を守る人」という部分は評価しますが、2回目の取引だから値引きしたり、優遇することがないそうです。
納得してから取引する。
これはユダヤ商法の鉄則だと言われています。
日本のビジネスパーソンの中には、契約した後に「支払いはいつですか?」と聞いたり、「料金をもう一度教えてください」と言ってくる人が散見されます。
しかしユダヤ人は、中途半端な知識や、曖昧な態度で取引をすることは絶対にないそうです。
働いたら必ず休むことを、忘れてはならない。
ユダヤ人は、金に糸目をつけずたっぷり食べるので、結果として健康になります。
そして金曜日の夜から土曜日の夕方までを「禁酒禁煙禁欲」として、とにかく身体を休めることに専念します。
「体は資本」という言葉の通り、休息を大切にしているのです。
儲かる相手なら国籍など問う必要は全くない。
ユダヤ商人は「ユダヤ人 or その他」という二極的な考え方を持っています。
なので、日本人だろうがアメリカ人だろうが「異邦人」と同一にくくっているそうです。
買い占めて値段を吊り上げて儲けるのも、立派な商法である。
ユダヤ商法にとっては、「合法的であれば何でもOK」ということになります。
人を泣かせたりいじめたりするのが目的でなければ、金をあくどく儲けることは何ら批判されるべき行為ではなく、むしろ正当な商行為とされています。
問題視されている「せどり(転売)」も、ユダヤ商法ではOKということですね。
商人は金を作ろうと思ったら、まずヒマを作らなくてはダメです。
新規事業を立ち上げようと忙しくしている人に対して、ユダヤ人は「あなたは暇そうですね」と伝えるみたいです。
そんなこと言われた相手はムッとしますが、よくよく考えてみると確かに的を得ている発言だとわかります。
既存事業で手一杯の人は、新規事業を立ち上げる余裕などありません。
つまり新規事業を立ち上げる場合には、ある程度の余裕がなければいけないので、そのリソースを「ヒマ」と表現しているのです。
ユダヤ人は契約を交わしたら相手を全面的に信頼する。
ユダヤ人との商談や交渉はとにかくハードだと言われています。
しかしひとたび契約を交わしてしまえば、後は信頼関係に基づくので、比較的穏やかなのですが、ひとたび契約不履行を起こすと、とんでもないしっぺ返しが待っているので十分注意しましょう。
ユダヤ商法では、女は最大の顧客であるが、同時に最大のパートナーでもある。
女性社員は男社員と比べて利点が多いそうです。
- 大酒を飲まないので、酒の失敗がない
- 仕事に忠実である
- 下心がない
女性を最大限活用するのが、成功する秘訣だということです。
まとめ
ここまで、ユダヤ商人が実践する「ユダヤの商法」について解説してきました。
ユダヤの商法は「全てのビジネスの定石」と言われる絶対法則なので、きちんと理解しておくべきでしょう。
日本マクドナルド創業者の藤田田も「ユダヤの商法」を書籍にまとめているので、気になる人はぜひ読んでみてください。
藤田田は「ユダヤの商法」を実践していたので、「銀座のユダヤ人」という異名を持つほどの偉人です。
そのビジネスノウハウが知りたい人は、下の記事もご覧ください。