仕事のための時間と恋愛のための時間がある。
それ以外の時間なんてあるわけがない。
ココ・シャネルは恋多き女と言われていました。
しかしその経験が優れた作品に繋がっていったのです。
「経済力がないから離婚できない」と、クヨクヨする暇とエネルギーがあるなら、それを使ってさっさと人生を変えなさい。
行動できない理由を他に転嫁することを、ココ・シャネルは許しませんでした。
行動すれば人生は変わることを、自ら実践していたからです。
モードではなく、私はスタイルを作り出したのだ。
これはシャネルの哲学に通じる名言です。
「モード(=流行)は変わるけれど、スタイル(=生き方)は普遍」というのが、ココ・シャネルの信条でした。
その考えをファッションに落とし込んだのです。
シンプルで、着心地がよく、無駄がない。
私はこの三つのことを自然に、新しい服装に取り入れていた。
「シンプルで、着心地がよく、無駄がない」というのは、シャネルスタイルの基本です。
ココ・シャネルは、ただ当たり前のことを愚直に実践しただけなのかもしれません。
ジャージを使うことで、私はまず締め付けられた肉体を解放した。
当時の女性は腰をコルセットで巻き、タイトな服で動きづらい格好していました。
その状態を打破するため、ココ・シャネルはジャージ素材を採用したのです。
ジャージ素材は男性の下着に使われる程度の生地だったので、この発想はとても奇抜に映りました。
表以上に裏が大切。
本当の贅沢は裏にある。
当時のシャネルは、コートの裏地に毛皮を使っていたのです。
「毛皮は暖かくするためのもので、見せびらかすものではない」というココ・シャネルの信条のもと、裏地に贅沢な毛皮を使用したのです。
機能的で無駄がなくシンプル…
シャネルらしいデザインは世界的に大流行しました。
宝石好きの女たちは、首の周りに小切手をつけているようなものだ。
宝石ばかり身に纏っている女性のことを、ココ・シャネルはとても軽蔑していました。
お金をかけることでしかファッションを楽しめない貧弱なセンスを軽蔑したのです。
ココ・シャネルは、もっと自由に個性が主張できる服装を好んだのです。
私は、それを付けただけで神秘的に魅力的になるような香水、世界で一番高価な香水を作った。
シャネルの「No.5」は世界で最も有名な香水だと思います。
この香水を作る過程で、試作品が出来上がった時、ココシャネルは迷わず5番を選んだそうです。
なぜかと言うと、「5」という数字はココ・シャネルのラッキーナンバーだったからです。
その試作品ナンバーを、そのまま製品名にするセンスもさすがですよね。
たくさんの色を使えば使うほど、醜くなるというのを、女たちは気づかない。
シャネルの代名詞といえば黒色ですよね。
シンプルが大好きなココ・シャネルは、黒や白の服を好んだのです。
なぜかと言うと「黒は全ての色に勝る」と考えていたからです。
見た目がシンプルなシャネルの服を、「貧しい服だ」と世間が批判することもありました。
その時に言った名言がこちらです。
「シンプル」と「貧しさ」を取り違えるほど馬鹿なことはない。
ココ・シャネルは「上質な布地で仕立てられ、贅沢な裏地をつけた服が貧しいはずがない」という信念を貫き通したのです。