
完全出来高制の営業マンの給与は高いことで有名です。
そんな高給取りのフルコミ営業マンですが、営業職の人であれば一度は興味を持ったことがあると思います。
そこで今回は、完全出来高制で働くフルコミ給与の決め方や、完全歩合制で働く意味について解説していきたいと思います。
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概要
完全出来高制の給与はいくら?
労働基準法では、労働時間に応じて「賃金が保障されなければならない」旨を明記しています。
そのため、完全歩合制(フルコミッション制)が法律に適合しているか否かが、しばしば議論の対象になっています。
完全歩合制を採用している企業の場合、登録スタッフを個人事業主として扱い、当事者間の業務委託契約に基づいて報酬額を決定しています。
最低賃金という概念が存在していないものの、スタッフの契約件数や売り上げを考慮した上で、契約内容に従って報酬額を算出しているのです。
なので、完全歩合制で働く場合には、仕事量や勤務時間が給料に直結しないことを理解しておきましょう。
関連記事:コミッション制とフルコミッションの違いはフィーにあった
報酬の算出方法を確認する
前述したことを理解すると同時に、フルコミスタッフとしての成果が、どれだけ給料に反映されるのかを確認しておく必要があります。
スタッフに支給・還元する割合を低く設定している企業では、成果が正当に評価されにくいため、モチベーションが低下してしまう可能性が否めません。
あくまでも一般論ですが、
- 成果が低い場合には正社員の方が良い
- 成果が高い場合にはフルコミ営業の方が良い
という仕組みが理想的です。
つまり、リスクを負っているから高給取りになるという考え方です。
インセンティブの支給方法や割合は企業によって異なるので、転職前にチェックしてみましょう。
関連記事:完全出来高制は違法?正社員とフルコミッションの雇用形態
完全出来高制は業務委託
前述した通り、フルコミッションは完全歩合制の業務委託契約になる為、毎月の給与が安定しません。
つまり、
- 先々月は10万円
- 先月は100万円
- 今月は40万円
なんて給料が当たり前なのです。
よって、自身の業績によっては月ごとに給与が著しく変動し、家計が不安定な状態に陥る可能性があります。
また、1ヶ月間に1度も遅刻や欠勤をしなかったとしても皆勤手当などはつきません。
フルコミッション営業では、仕事に取り組む姿勢よりも、どれだけの収益を上げられたかという実績のみが重要視されるのです。
また、フルコミッションの営業マンは出勤・退勤時にタイムカードを押すケースが多いですが、特に残業代が支給されることはありません。
正社員ではないので残業という概念がそもそも無くて、勤務時間が給与に反映されることはありません。
よって、規定の勤務時間外に労働しても、残業手当が発生しないことを理解しておきましょう。
関連記事:完全出来高制の業務委託はフルコミッションセールスと違う?
フルコミ営業マンを活用する理由
企業がフルコミッション営業を採用するのには、それなりの理由があります。
例えば、営業成績が悪いスタッフに対して、最低賃金を下回る報酬を支払い続けた場合には、違法行為になる可能性があります。
もしそのようなことになれば、企業はかなり厳しい処罰を受けることになり、風評被害も発生しかねません。
一方的に悪い労働条件を提示している「ブラック企業」として、世間に認知されてしまうことでしょう。
よって、企業が雇用契約しているスタッフに対し、「成績が一向に改善されない」という理由で減給・解雇などの処分を下すことは難しいことなのです。
このような背景から、営業会社では完全歩合制の営業スタッフを常に求め続けています。
もし成果を上げられないフルコミの業務委託スタッフがいた場合には、給与を支払わなくて済むので、企業側にリスクがありません。
つまり、企業にとって都合の良い仕組みがフルコミッションという仕組みなのです。
関連記事:完全歩合制の営業マンは違法!?正社員とフルコミッションの違い
完全出来高制を採用するメリットとは?
フルコミッション制を採用している企業で活躍するスタッフは、モチベーションがアップしやすいと言われています。
その理由は、収入がアップするからです。
自身が営業活動を頑張った結果、ものすごい成果を上げられた場合には、しっかりとその分が給料に反映されるのが完全出来高制です。
自身の実績に応じた報酬が得られるため、意欲的に仕事に取り組めます。
また、実績を上げる為に自ら進んで創意工夫したり、自主的に作業効率アップに努めることでしょう。
そのようなアイデアを真似することで、自社の直販営業マンも効率よく稼げるメソッドが見つけられるかも知れません。
さらに、フルコミッションの営業マンは、時間にとらわれることなく働くため、仕事とプライベートの時間を区別しやすいです。
自分のライフスタイルに応じた働き方を模索できることから、隙間時間を有効活用したい方々にピッタリの働き方と言えるでしょう。
フルコミッション制は働きやすい
実際、フルコミッションで働く保険外交員の中には、育児中の女性や家庭を持っている人が少なくありません。
一般の企業では、他の社員の顔色を窺い、無駄に残業しなければならない場面が多々ありますよね。
自分の抱えている仕事が終了しても、居残りで他の社員の業務を手伝わなければならないことも頻繁にあると思います。
しかし、フルコミッション制の場合は、自分1人で作業スケジュールを決められるため、残業時間が発生することはありません。
関連記事:営業マンが「フルコミッション」か「転職」で迷ったら副業した方がいい理由
完全出来高制の社会保険
完全歩合制の社会保険は、歩合給を含めて算出しますが、大前提は個人事業主として加盟するということです。
「フルコミッション=個人事業主」ということをまずは押さえるようにしましょう。
毎年4月~6月に支払われた3ヶ月分の給与から平均月給を計算し、この金額に基づいて9月以降1年間の保険料を算定していますよ。
但し、完全歩合制は固定給が設定されていないため、7月以降に急激に成績が悪化して給与が低くなる可能性がありますよね。
万が一、4月~6月の給与が通常よりも極端に高くなり、7月以降の給与の水準が低下したとしても、9月以降の保険料は安くなりません。
この時、月々の給与と社会保険料のバランスが悪くなっているため、スタッフにとって不都合な事象が発生しかねません。
高額な社会保険料によって多大な経済的負担が生じることもあるのです。
関連記事:営業マンにおすすめな業務委託とは?稼げるフルコミッション募集の探し方
健保組合は自分で探す
賞与をはじめとする各種手当を支給されない人は、支出が賄いきれず、日々の生活や家計において窮屈に感じる場面が増えるかも知れません。
なので、身の丈に合った健康保険組合を自分で探す必要があります。
実は、企業に直接雇用されていないフリーランスや個人事業主など業務委託の場合には、自らが保険に加入する必要があるのです。
各種社会保険に加入しておかなければ、病気になったり働けない状況に陥った時にとても不便することになります。
身体が健康な時には社会保険の必要性を感じにくいものの、転ばぬ先の杖として加入手続きを済ませておきましょう。
関連記事:フルコミッションの社会保険はどうする?会社に頼れない本当の理由
完全出来高制の営業職がすべきこと
完全出来高制の営業職が人脈やコネクションを活用して、営業活動を最大化させる方法にはいくつかやり方があります。
例えば、ビジネスマッチングアプリを活用する方法があります。
ビジネスマッチングアプリとは、経営者同士をマッチングさせることが主な目的のビジネス出会い系アプリです。
その中でも有名なのが、完全審査制 AIビジネスマッチングアプリ yenta(イェンタ)です。
yentaは株式会社アトラエが運営するwebサービスで、多くのビジネスマンが活用しています。
このアプリで出会った人から受注を貰ったり、こちらから発注したり、人材採用に活用したり、出資者を探すことまでできます。
現代の経営者や営業マン、個人事業主には必須のビジネスツールと言えます。
その他にも、近年注目が高まっているリファラル営業についてご紹介します。
関連記事:企業がフルコミッションを活用する本当の理由|雇用形態や実態を解説
リファラル営業とは
リファラル営業とは、代理店の仕組みの一部である「紹介店」「取次店」という仕組みになります。
「リファラル営業サイト」では、この仕組みをクラウドソーシングサービスとして提供している為、個人の副業や個人事業主が商材を仕入れるのに最適なサービスになっています。
もちろん、これから独立起業したい人やフルコミッション営業マンが独立準備するのにもおすすめです。
リファラル営業サイトの会員の主な業務は、知人・友人などの中から、見込顧客を探し出して掲載企業に引き合わせることだけです。
このように聞くと難しく聞こえるかも知れませんが、簡単に言えば「人と人をマッチングさせるだけ」なのでお見合いの感覚に似ています。
見込顧客とメーカーが対面する場をセッティングすることが業務内容になりますが、商品サービスの提案や契約業務には一切タッチしませんので、気軽に取り組むことができます。
実績に応じて紹介者には、紹介料として所定の報酬が支払われます。
この報酬の金額は商材によって全く異なりますが、数万円~数十万円ほどの報酬が支払われるのが一般的です。
関連記事:リファラル営業とは何?紹介営業の仕組みや業務内容を解説
リファラル営業は人助けになる
因みに、リファラル営業を活用するシーンは、多岐にわたっています。
例えば、企業が本命の儲かる商材を売り込みたい場合には、まず顧客の懐に潜り込むことが大切です。
そのようなケースでは、無料の商材をフックに用いて対面する機会を作り、本命商材の有用性を丁寧に説明します。
コスト削減に繋げられることが顧客に伝われば、契約が成立する可能性大です。
本命商材の販売だけでなく、顧客が抱えている課題に応じた商品・サービスを提案することも営業マンの使命です。
例えば、父親の転勤に伴って引っ越しと新居探しを検討している家族には、知り合いの不動産屋を紹介すれば課題解決できるので喜ばれますよね。
それと共に、自分自身も利益を得られる効率的な仕組みがリファラル営業になります。
関連記事:フルコミッションセールスって何?営業マンが副業や起業で稼ぐコツ