リベートの種類とは?賄賂や値引きは一緒?違法になる具体例2選

リベートという言葉がありますが、その意味を正確に把握できている人は少ないと思います。

リベートと似た言葉はたくさんあるので、誰でも混乱しますよね。

そこで今回は、リベートの種類やその違い、またリベートを渡しても違法にならない方法などを解説していきたいと思います。

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リベートの意味とは?

リベートとは払い戻しを意味する英語の「rebate」をカタカナ語にしたものですが、基本的には謝礼や販売促進などを目的に支払われた金銭のことを意味しています。

元々は払い過ぎた代金を返してもらう意味でしたが、ビジネスの世界ではより広範囲で「リベート」という言葉が使用されるようになりました。

キックバック、バックマージンといった類義語がありますが、報奨金、割り戻し、謝礼金、賄賂なども同じ意味合いで用いられています。

どれも基本的には小売業者や卸業者に対して、製品サービスを提供するメーカー側が支払う形になり、金銭を受け取るのは下請け会社やビジネスパートナーになります。

リベートの種類

リベートには大きく2つの種類があります。

  1. 支払いリベート
  2. 受け取りリベート

典型的なのが支払いリベートで「売上割戻」とも言われていますが、もう一つは受け取りリベートです。

受け取りリベートは「仕入れ割戻」とも言われるリベートです。

この二つの違いは、「リベートの金額を算出するためのベースとして何を使うか?」ということです。

支払いリベートの場合には、売上高をベースにして割り戻しますが、それに対して受け取りリベートの場合には、仕入れ額をベースにするのが特徴的です。

どちらの場合もリベート率を決めて契約するので、合法的な取引としてリベートのやり取りができます。

リベートとインセンティブの違いとは?

リベートとインセンティブという言葉があります。

この2つは「通常の給与と別にもらう収入」という観点では、管理する上で混同してしまうかもしれません。

インセンティブも見方によっては、リベートに似た性質を持っているので紛らわしいですよね。

仕事を通じて多大な利益をもたらした場合、その見返りとしてインセンティブを与えるということがあります。

インセンティブ制度の例
  • 大きな成果を上げたことへの報奨金
  • 利益をもたらしたことへの謝礼金
  • 更なる貢献を後押しするための援助金

ただ、リベートとインセンティブはお金は出どころが少し異なります。

インセンティブは社内の給与規定などで定められている歩合のことなので、営業職の売り上げに応じて会社が与えることが一般的になっています。

給与に対して上乗せすることも珍しくありませんし、あるいは完全歩合制の契約で業務委託するというケースもあり、その報酬を「インセンティブ」と呼ぶこともあります。

それに対して、リベートはあくまで他の企業との契約によってキックバック的に発生するものなので、外部からお金を受け取ることになります。

またキックバックする支払いサイト(時期)も柔軟に相談することができます。

会計的にはこのようなお金の動きだと理解しておきましょう。

リベートと値引きの違いとは?

リベートは支払った金額の一部が戻ってくる「割り戻し」や「払い戻し」という意味合いがあります。

個々の商品やサービスのレベルで考えると、「実質的には値引きをしたのと一緒ではないか?」と考える人もいるでしょう。

しかし、この二つにも大きな違いがあります。

会計&経理の処理が変わる

値引きや割引きは、商品サービスの価格を引き下げることを意味します。

つまり、売買契約をする時点で商品サービスの価格が下がっているので、買い手から売り手に動くお金は少なくなります。

それに対して、リベートでは値引きが起こらず、最初から設定されている金額(価格)のお金が動くことになります。

その上で、後から売り上げや仕入れの金額に応じて「お金を戻す」という形を取るのがリベートなのです。

つまり重要なのは、リベートの場合に売り上げ金額が変わらないということです。

それに対して、値引きや割引きの場合には売上額が少なくなることが特徴的です。

財務諸表での扱いには大きな差が生じるため、両者を混同せずに使い分けることが重要です。

売上金額に影響する

IRなどの関係で決算や財務情報を世の中に発信するとき、「売上高」は経営状況を把握する上で重要な指標になるはずです。

しかし、割引きをすると売上高が小さくなってしまうので注意しなければいけません。

値引きや割引では会計的に不都合が生じますが、リベートならそのような問題は起きないでしょう。

また、値引きや割引きは次の交渉次第で条件(価格)が変わってしまう可能性があります。

しかし、リベートの場合には今回きりという限定条件でキックバックできるので、使い勝手が良いと思います。

それに対して、値引きや割引きをしてしまった場合、「次回以降も同様の条件でやって欲しい…」と顧客から要望される可能性があるのです。




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