
営業職ではヘッドハンティングが一般的に行われています。営業を頑張れば頑張るほどにその標的にされることになります。そしてある日突然ヘッドハンティングの電話が掛かってきます。
そんな時にどう対応すればいいか困ってしまわないように、事前に情報収集しておくことが必要です。ここでは営業ヘッドハンティングの受け方や注意点などを解説していきます。
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営業職のヘッドハンティングとは?
ヘッドハンティングや引き抜きとは、言葉自体は聞いたことはあるけれど、小説やドラマなどの架空の世界の話という印象が強い人が多いです。
自分とは関係ないだろうと考えている人が大半ですが、そのようなことはありません。
ヘッドハンティングとは、人材紹介サービスのひとつになります。
仲介業者がクライアントからの依頼に基づいて、様々な人々に直接勧誘行為を行い、企業へ紹介するというビジネスモデルです。
しかし、実際ヘッドハンティングの電話がかかってきても、怪しいと感じて対応しない人がほとんどです。
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ヘッドハンティングにはいくつかの特徴があります。
それは、ヘッドハンティングを依頼する会社の特徴であったり、ヘッドハンティングを受ける人の特徴であったりするので、それらを知っていると本当にヘッドハンティング・引き抜きの電話なのかを瞬時に判断することができます。
ヘッドハンティングを行うのは、優秀な人材を教育する手間なく確保したいからです。
どのような企業でも優秀な営業が欲しいものです。
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優秀な人材の大半は、現職で大変活躍しているので、人材が枯渇している企業ばかりではなく、優秀な経営をしている企業からミドル層のヘッドハンティングが行われることもあります。
様々な分野、年齢層でもって行われることがヘッドハンティングの特徴です。
ヘッドハンティングされる人
ヘッドハンティングの勧誘があったとしても、自分とは縁遠いものであるという考えが強いので、信用できない人も多いです。
ヘッドハンティングをされる人にはいくつかの特徴があるので、それに当てはまるかどうかを確認すれば、安心できます。
ヘッドハンティングを受ける人、ヘッドハンティングされた人の特徴・共通点としては、もちろん職場での成績が優秀であるということが第一です。
企業は優秀な人材を確保したがっているので、優れた成績や突出したスキルを持っていれば可能性があります。
また、人間関係を構築することがうまいことも特徴です。
コミュニケーション能力は、営業現場や新たな職場でうまく仕事をこなすためには欠かせない能力です。
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そのうえで、意欲があり、自分で考えて行動する人がヘッドハンターから勧誘を受けることになります。
では、ヘッドハンティングの勧誘は、実際にどうやって行われるのかといったことが気になるところです。
ヘッドハンターがある日突然、会いにきて勧誘するということはあまりありません。
まずは営業電話がくることから始まります。
会社に電話がくることが一般的で、「●●さんはいらっしゃいますか?」とフルネームで指名をされます。
その電話から勧誘の話が持ち上がり、具体的なヘッドハンティングの内容は言及されませんが、面談の希望をされます。
面談で実際に会って、ヘッドハンティングの詳細を知ることが可能です。
話が進むと、企業との面談・面接へと進み、内定・転職となります。
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ヘッドハンティングは保険業界に多い
ヘッドハンティングは実際に行われていますが、どのような業界でも頻繁に行われているわけではありません。
あまり遭遇する人がいないように、どの業界・職種でも当たり前に行われていることではないというのが現状です。
しかし、ヘッドハンティングが数多く行われている業界・職種というものもあります。
ヘッドハンティングが行われる職種は、技術職の人やマネジメント業に優れている人もいますが、圧倒的に営業職が多いです。
そして、営業の中でも、ヘッドハンティングが多い業界としては保険業界をあげることができます。
保険業界の中でも、生命保険を取り扱っている保険会社は数多くヘッドハンティングが行われています。
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代表的な会社としては外資系保険会社になります。
これらの保険会社には、スカウトでしか入社できないと噂があるほどヘッドハンティングが多く行われています。
一見スカウトされた後は安定して働けるように感じますが、場合によってはノルマが厳しかったり、人間関係が安定しなかったり、残業が多いなどといったデメリットもあります。
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保険会社はスカウトも多いですが、そのぶん離職率も高い業界です。
ヘッドハンティングの電話を受けたならば、それらの基準や企業情報をしっかりと知り、判断することが重要となります。
ヘッドハンティング会社の営業電話
ヘッドハンティングは直接会って行われることもありますが、まずは電話での勧誘から始まります。
名刺や会社のホームページ情報から、個人の電話にかかってくることもありますが、職場への勧誘電話がかかってくることもあります。
ヘッドハンティングの話は、自分の能力が高く評価されている証拠でありうれしいと感じるかもしれませんが、勧誘を受けるつもりがないのならば、しっかりと断らなければなりません。
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あいまいな表現で断っていると、しつこい勧誘電話がいつまでもかかってくるほか、知り合いを介して勧誘を受けるといった周囲の人間環境にも悪影響を与える場合もあるので注意が必要です。
また、断り方にも気を付けなければなりません。
電話をかけてきたヘッドハンティング会社が、明らかに怪しい場合にも、丁寧に断ることが必要です。
もしかしたら、今後転職の際に付き合いが生じる可能性もあります。
断ることは気が引けるからと言って直接ヘッドハンターとあって断ることもおすすめできません。
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ヘッドハンターが、軽快な営業トークや情を前面に押し出して断りにくくさせる可能性があるので、断る際には、勧誘企業の批判をすることなく、丁寧な表現でもって断り、ヘッドハンティング企業にも勧誘してきた企業に対しても悪い印象を与えないような断り方がベストです。
引き抜きされる際の注意点
ヘッドハンティングによる引き抜きの勧誘があったとしても、すぐに話に乗ることはお勧めできません。
もしかしたら勧誘の話自体が詐欺の可能性もあれば、詐欺でなかったとしても転職はリスクがある行為であるとしっかりと意識しなければ、転職失敗の可能性も高いです。
まず、詐欺でないかの確認のためにも、ヘッドハンティング会社や勧誘してきた企業情報、自分の情報をどこから集めたのかの情報開示を求め、確認をすることが重要です。
そのうえで、転職をしたいと望むならば、どのような条件の転職ならば魅力的かをしっかりと考えなければなりません。
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転職の条件をしっかりと決めていない状況でヘッドハンターと話を進めていると、ヘッドハンターは転職に迷いがある引き抜きされる人を見抜き、勧誘する企業に有利となる条件で、できるだけ早く転職をさせてしまおうと巧みに話をします。
流されるままに転職をすると、転職後に理想との違いにより後悔することになります。
もし転職をするのならば、給与や待遇などの転職条件をあらかじめ確認し、転職を決定してしまう前に、ある程度の条件を事前交渉しておくことが重要です。
たとえ待遇がよくても、転職後は職場環境が変わり、前の職場・現職場との人間関係で悩まされる可能性といったリスクをしっかりと認識しなければ、結局転職失敗となるので慎重に行うことをお勧めします。
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