
営業がしんどいくて辛い時にはどうすればいいのでしょうか?辞めて転職するという選択肢もありますが、そんな簡単なことで本当に良いのでしょうか?
ここでは営業が辛い時の対処方法や、しんどいと感じる理由について解説していきたいと思います。
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概要
営業がしんどいと言われる理由
会社の看板を背負い、お客様と会社の窓口役となる営業という職種ですが、楽しいという方もいれば、仕事も大変で向いてない、辞めたいと考えている人もいます。
営業職がしんどいといわれる理由に関しては、いくつかありますが、まず「ノルマ」ということを挙げることができるでしょう。
営業という仕事柄、厳しいノルマ(予算)はつきものです。
会社は営業マンを最大限働かしたいので、決して簡単なノルマを設定することが無く、そもそも達成すること自体が困難なノルマを課します。
このような厳しいノルマを達成するのが嫌だという人や、毎日数字に追われるプレッシャーが辛いという人もいます。
また、自分のノルマを達成するために、不本意だとしても、お客様の気持ちに寄り添うことよりも数字を優先しなくてはいけない時もあるのです。
このようなことから、精神的にきついと感じ、ストレスを抱えやすい仕事が営業職ともいえます。
関連記事:営業が苦痛で3年もたない|営業マンに向いてない人と向いてる人の違い
営業職を嫌がる人が急増中
営業職は自分ひとりで仕事をすることがありません。つまり、必ず顧客(クライアント)がいることになります。
よって、顧客対応がとても大変というケースもあるようです。
顧客はとてもわがままなので、小さなことでもすぐにクレームを言ってきます。
また、営業現場では無理な値引き交渉をされることが多く、希望の価格で商談が成立するケースは多くありません。
その結果、自分の営業成績(売上)が下がってしまうことになります。
お客様からの要望をなるべく実現するために頑張るものの、要求がエスカレートする場合やお客様のためを思ってやったことが裏目に出てしまうこともあります。
このようになってしまうと、営業職を楽しいと感じられず、営業の仕事自体をやりたくないと思うようになるのかも知れません。
関連記事:営業に向いてない人でもトップ営業になれる?トップセールスマンの条件
営業がしんどい業界
さまざまな業種で営業という職種がありますが、特に営業職がしんどいといわれる業界としては管轄官庁の規制が厳しい通信と金融を挙げることができます。
通信は業界自体が飽和していることもあり、寝かせや握りなどの違反行為が横行していた業界になっています。
通信系の販売会社には、体育会系のところが多く、毎日数多くのお客様に飛び込み営業したり、電話をかけまくらなくてはいけないようなところも存在するようです。
契約が取れないと上司からも叱責されるため、辛いと感じる方も多いのでしょう。
自分から上を目指してガツガツ取り組んでいける方は良いですが、そうでない方はきついと感じるかもしれません。
なお、通信系の会社では新規開拓が中心になりますが、通信商材はすでに契約しているお客様が多く、リプレイスと呼ばれる販売手法が一般的です。
商材が売れにくいという根本的な要因も、しんどい原因になっています。
関連記事:営業がきついなら辞めればいい|辛い営業ランキング1位~5位
転職で慎重になるべき金融業
一方の金融業は、顧客が損しても会社が手数料で儲かる仕組みなので、規制が厳しいことで有名です。
「金融業」と一言にいっても、銀行や証券会社、カード会社、保険会社など様々な種類があります。
しかし、どの業界でもノルマが厳しいことが多く、ノルマ達成のためにはお客様に多少勘違いをさせてでも契約してもらわなくてはいけないというケースも多々あるようです。
ひどいケースでは顧客に恨みを買って、刺されるような傷害事件も発生するほどの業界です。
人から嫌われたくない方には向かない仕事&業界と言えます。
また、ノルマが達成できないと帰れなかったり、上司からも叱責されることが多いといわれています。
営業がしんどいランキング
ここでは営業職がしんどい職種ランキングを独断と偏見で発表いたします。
- 第1位:保険営業
- 第2位:不動産営業
- 第3位:銀行営業
- 第4位:女性営業
- 第5位:ルート営業
第1位:保険営業
銀行や不動産、保険業界の営業は激務だとして有名です。
特に保険業界は成果主義の給与体系を採用しているところも多いので、営業成績が悪いと自分の給与にも響いてしまいます。
外資系の保険会社は当たり前ですが、日系の保険会社もその辛さは折り紙付きです。
関連記事:フルコミッション外資系保険営業マンの実態|転職前のチェック事項
第2位:不動産営業
また、不動産の営業は賃貸の営業から高額物件の販売に至るまでさまざまありますが、個人に対して営業をおこなう場合、家を買いたいと考えている人を見つけなければ話が進まないので見込顧客探しが辛いといわれています。
また仮に見込顧客が見つかったとしても、顧客(個人)は身勝手なので、ストレスが溜まります。
競合も多い業界なので、物件で差別化するというより、営業マン自身で価値を上げていかないと通用しない業界と言えます。
関連記事:不動産フルコミッションの知識を5分でおさらい|転職希望者は必見!
第3位:銀行営業
銀行と言えばお金を貸し付けることで利益を得る貸金業です。
しかし、最近の銀行業はシビアで、経営状況の良い会社にしかお金を貸しません。例え良い会社だったとしても経営が悪化するれば、貸しはがしに取り掛かります。
このような職業柄、顧客から恨みを買ったり、嫌われたりすることが日常茶飯事の仕事と言えます。
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第4位:女性営業
女性営業に関しては、セクハラ問題があるので辛いと感じることがあるようです。
女性ゆえに顧客からセクハラにあたるような発言をされたり、立場を利用した接待を強要されるなど、きついと感じることが多いと言われます
これは性別というものがある限り避けようがないことなので、営業職をやりたがらない女性が多いのも納得できます。
関連記事:女性が活躍できる営業職とは?女性が営業する際のメリットと注意点
第5位:ルート営業
ルート営業は、新規顧客の開拓がメインとなる一般営業に対し、もともと取引をおこなっているお客様へ、より細かなフォローやセールスをおこなうといったような既存顧客へのフォローがメインです。
嫌いな顧客や、相性が合わない顧客とも定期的に接しなければいけない点が、辛くてしんどいといわれる所以です。
すでに契約してもらっているお客様だからこそ、より一層信頼関係を作り上げ、求められていることを把握し、新しい商品や戦略の提案をおこなう必要があります。
関連記事:ルート営業は未経験者でも簡単?一般営業とはどう違う?
「営業職を辞めたい」は甘え
新卒で営業職についたものの、辛くてすぐに辞めたいと考える方もいるでしょう。
しかし、営業をやめたいという考えは、甘えである場合もあります。
営業を辞めたいと考えるようになるのは、ノルマが達成できない&実績が出ないからという理由かもしれません。
お客様から、自分が勧めた商品を買ってもらえたり、契約が結べるようになって実績が出ていれば、営業ほど楽しい仕事はないでしょう。
自分の力で給与を上げることもできるほか、自信にもつながります。
そのような理由から、もし営業という仕事を辞めるなら、実績を出してから辞めるべきです。
そうでなければ中途半端な会社員になる可能性もあります。
関連記事:新規顧客開拓は紹介営業で楽しよう!効率的な集客方法と開拓プロセス
営業から逃げても無駄
営業職に限らず、仕事が辛いと考える時期は誰にでも訪れることが多いのです。
そのような時は、「どうして辞めたいと思うのか?」を真剣に考えるようにして下さい。
ただ「嫌だから」と逃げても、新しい気付きや自己成長には繋がりませんし、無駄な転職になり得ます。
営業職の場合、「成績が上がらないので、営業職に向いていないと考えるようになった」という人も多くいます。
しかし、自分の営業のスキルを上げたり、営業スタイルを工夫することで成績は上がるかもしれません。
例えば、営業では見込みを探し出して、受注に繋げることを仕組み化することで、コンスタントな実績を出すことができます。
その仕組み化の一環として紹介営業を活用する方法があります。
関連記事:口コミ営業は最強の営業スタイル|新規開拓を加速させる紹介営業のコツ
”紹介営業”を活用して新規開拓を工夫する
紹介営業とは、お客様や取引先から見込み顧客を紹介してもらう営業手法を言います。
紹介営業はトップセールスマンが日常的に行っている営業手法ですが、一般的な営業マンは活用できていない営業手法とも言われています。
最近ではリファラル営業とも呼ばれており、紹介営業を支援するリファラル営業サイトも出てきています。
気になる人はチェックしてみると良いでしょう。
ただし、ストレスを強く感じて営業職が我慢できないのであれば、早めに転職するのが良いでしょう。
結果的にうつ病になっては元も子もありません。身体を壊す前に辞めてよかったと思うことでしょう。
また、そもそも営業という仕事自体が自分に向いてないと感じている場合は、転職してほかの職種に就くことで仕事を楽しいと思える可能性もあります。
営業が辛いと思った時
営業の仕事を続けていくと、辛いと思う時もあるかもしれません。
そのような時は充電期間を設けて、少し休憩するのも選択肢といえるでしょう。
営業は努力に報いる仕事であり、やり方を工夫していけば結果が出ることも多くあります。
結果が出ないのは、主に、「アプローチする対象を間違えている」か「アプローチ方法を間違えている」かの2択に集約されます。
営業として結果が出ず、辛いと思った時には、まずこの部分を冷静に見直すことも重要です。
関連記事:営業職は楽しいけど大変!きつい営業ストレスを面白く感じるコツ
少し休むことも大切
しかし、ストレスが限界になり、精神的にも追い詰められた時には冷静になることが難しいでしょう。
また、そのような精神状態では、前向きになることも、どうすれば上手くいくようになるのかを考えることも難しいかもしれません。
営業職は、ノルマの達成が厳しく辛いことや、不本意な売り方をしなくてはいけないなど、ストレスを感じることも多いでしょう。
しかし、そのような中で努力して結果を出せるようになると、他の仕事では感じることのできない達成感を感じたり、自分自身も精神的に成長できるなど、営業職だからこそ得られるメリットもたくさんあります。
結果が出ず、辛くなったからといってすぐに辞めてしまうのではなく、少し休憩しながら考えるのも良いでしょう。
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