
最近は副業解禁の流れが強まっているので、サイドビジネスに興味を持つ方が増えています。
しかし、もしサイドビジネスで失敗してしまうと、本業や生活に支障が出るので、そのリスクをきちんと認識しておいた方が良いと思います。
そこで今回はサイドビジネスで失敗しない為の準備や取り組み方を中心に、極力リスクを軽減させる方法などをご紹介していきます。
これから副業やサイドビジネスをしようと検討している方はぜひ確認してください。
目次
サイドビジネスとは?
サイドビジネスとは副業を意味する言葉です。
本業の他に収入源を持つことを意味しますが、法人や経営者、個人事業主、サラリーマンや会社員、主婦まで様々な人に適用できる概念になります。
例えば、代表的なサイドビジネスには不動産収入があります。
これはマンションなどを購入して、その物件を賃貸することで収入を得る仕組みになります。
しかも不動産収入は安定的な不労収入になるので、本業に影響しづらく、サラリーマンの副業として大人気です。
他には、資産運用の一環ですが「株式投資」も人気のサイドビジネスと言えるでしょう。
株式は会社が発行するものですが、上場している株式は市場で自由に売買できるのです。
基本的には、上場している株式を安く買って、高く売ることで利益を出すようなイメージですが、具体的には100円で買って150円で売れば50円の利益という具合になり、これをキャピタルゲインと呼んでいます。
他にも、株主には保有期間に応じて配当金(年間10円など)が支払われるので、発行会社が決めた配当額を受け取ることができます。
これはインカムゲインと言われています。
さらに株主優待を受け取れる上場株式もあるので、それを楽しみに資産運用するのも良いでしょう。
失敗する人の特徴とは?
サイドビジネスで儲かる人もいれば、その反対に失敗する人もいます。
この両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
ここではサイドビジネスで失敗する人の特徴を5つご紹介していきたいと思います。
1.無計画で無謀
まず挙げられるのが、無計画であることです。
とりあえずやってみるくらいの行動力は必要ですが、無計画さは無謀さに直結します。
いつまでに何をやって、どのように売り上げを増やしていくという計画が無ければ、正しい道筋がわかりません。
よって、まずは事業シミュレーションの作成から始めてみましょう。
「サイドビジネス(副業)」と聞くと、なんとなく気軽な感じや、片手間でOKというイメージが先行しますが、ビジネスには変わりないので、ちゃんと利益が出なければ続かないのです。
また、全く知識がない業界の商材に手を出すことも失敗する人の特徴だといえます。
その業界独特のルールや商習慣などもあるので、その辺りを知っておかないと、始めてから大変な困難に直面します。
もし業界知識が無いのであれば、せめて市場規模を分析して、データ化しておくことくらいやっておきましょう。
これだけでも「参入して勝てるのか?」くらいは推し量ることが出来ると思います。
2.自分で意思決定できない
失敗する人は自分の意思で決めることができません。
「何をしたいか?」という根本的な部分すら人にゆだねる傾向にあります。
サイドビジネスとはいえ、せっかく事業を興すのであれば、自分がやりたいサイドビジネスに取り組みましょう。
そうすれば自ずと事業計画を考えたり、市場分析をしたり、積極的に行動できるようになるはずです。
「儲かるから」という理由で人から勧められたサイドビジネスを始めても、あまり情熱が持てず長続きもしません。
また、自分で決めたサイドビジネスで失敗するなら、ある程度の納得感もあるはずですが、他人から「これは儲かる!」とおすすめされたビジネスで失敗した場合、その人を恨むことになるので、自分にとって良くありません。
3.会計知識がない
ビジネスでは”会計知識”が必須と言えます。
これはもちろんサイドビジネスでも変わりません。
副業とはいえ経営者になるので、必要最低限の知識はもっておくべきです。
会計知識とは、平たく言うと「決算書を読み解く知識」と言えますが、もう少し現場に即した言い方にすると「お金の流れを把握する知識」だと思います。
- 売上と売掛金の違いは何か?
- 資産と負債の違いは何か?
- キャッシュフローとは何か?
このような基本を理解しておかないと、経営者は務まりません。
この知識が無いということは、地図がない航海をしているようなものなので、現在はどこにいて、いつどこに着地するかが不透明になってしまいます。
これではいづれ遭難しますよね?
そのようなビジネスは「事業」と呼べず、いづれ失敗することになるでしょう。
もし会計知識がないのであれば、市販されている本を読んで勉強しておきましょう。

4.借金に抵抗がない
これまで借金した経験が豊富で、返済すれば問題ないという考えの人は要注意です。
そのような経営をすると財務が悪化するので、いざという時に金融機関が相手にしてくれない可能性があります。
事業資金を借入をすること自体はお勧めしますが、無計画に借金したりローンを組むことは決してお勧めしません。
そのような無計画さは自分の首を絞めることになります。
お金は「会社の血液」なので、いつでも外から輸血してもらえるような健全経営を心掛けましょう。
5.時間管理ができない
サイドビジネスや副業をする上で、最も課題になるのは「時間管理」の問題です。
いざ副業を始めたが、途中で挫折してしまう理由No.1は「時間管理」ができないことです。
例えば本業や私生活が忙しすぎて、副業に割ける時間が足りなくなった場合、睡眠時間を削ってまで副業することになりかねません。
そのような無理をすれば、いづれ体調を崩して、本業にも影響が出てしまいます。
それでは本末転倒ですよね。
もしサイドビジネスをする場合には、本業の終業後にできたり、土日祝日を使った「週末起業」でも十分というボリュームにしましょう。
失敗しない為の成功準備
サイドビジネスで失敗しない為に準備することはたくさんあります。
先程もお伝えした通り、サイドビジネスといえども「一つの事業」なので、きちんと準備することは当たり前です。
ここでは、副業を始める前に準備すべきことを3つご紹介します。
1.資本金を集める
ビジネスを始める上で、最も大切なのはお金です。
資金がある限りチャレンジできますが、それが無くなればゲーム終了です。
よって、必要最低限の資本金は準備しておくべきだと思います。
新規事業を興すという観点で考えた場合、1,000万円あれば理想的だと思います。
しかし事業内容によっては、サイドビジネスなので100万円程度でも大丈夫かもしれません。
もし貯金が少ないのであれば、金融機関に出向いて「いくらなら融資してもらえるか?」を事前に相談しておきましょう。
ビジネスを始める上で、用意周到に準備して損することはありません。
必ずこのようなリスクヘッジをしておくようにしましょう。
2.見込顧客を探しておく
ビジネスを回すにはお客様が必要です。
独立開業してから見込顧客を探し始めても構いませんが、お金と時間がもったいないので、ある程度のメドは付けておきましょう。
事前に「サイドビジネスを始めようと思っているんですが、私と取り引きしてもらえますか?」を軽く質問するくらいでも構いません。
この数を30件ほどもっておけば、「開業したのに売り上げゼロ…」という最悪のケースは避けられると思います。
3.税理士を探しておく
これは必須ではありませんが、事業規模によっては必要だと思います。
税理士の業務は、正しく納税できるできるように税務会計を担当することですが、自分でそれができれば問題ありません。
しかし税務会計は複雑なので、「税金未納」という事態になるくらいなら、いさぎよく顧問税理士を検討した方が良いかも知れません。
もし事業規模が「年間売上1,000万円」を超えるようなら、税務会計は顧問税理士に依頼した方が無難でしょう。
失敗するリスクがないサイドビジネス
サイドビジネスで失敗した場合、2つのケースが考えられます。
1つ目は本業や生活に支障が出るケースで、2つ目は本業や生活に支障が出ないケースです。
この2つの違いは「お金」に関することです。
つまり副業への初期投資が、仮に1億円だったとして、その大部分を借金した場合、失敗した時のダメージは計り知れませんが、初期投資ゼロでサイドビジネスを始めた場合、仮に失敗しても本業や生活に支障は出ません。
よってサイドビジネスを始める場合には、「いかに低資金で副業開始するか?」がポイントになってきます。
初期投資ゼロの副業やサイドビジネス
初期投資ゼロで始めることができるビジネスの代表格はクラウドソーシングになります。
クラウドソーシングとは、インターネットを活用した業務委託の仕組みを言います。
クラウド(一般大衆)に業務をアウトソーシング(委託)する意味があって、その二つの言葉を掛け合わせた造語が「クラウドソーシング」なのです。
株式会社Brocanteとenジャパンが発表した、2021年の「フリーランス・副業カオスマップ」を見ると、これだけ沢山の副業支援サービスがあることに気づきます。

https://cf.freelance-start.com/article/freelanceIndustryLandscapeMap_2021.pdf
これだけたくさんの支援サービスがあるので、きっとあなたのニーズに合ったクラウドソーシングサービスが見つかることでしょう。
その中でも、今回は営業系の副業として大人気の「リファラル営業」にフォーカスしてみたいと思います。
代理店よりも簡単な「リファラル営業」とは?
リファラル営業とは「紹介営業」を意味する言葉で、一般的な新規開拓手法の一つになります。
紹介営業は、代理店の一種である「紹介店」や「取次店」という呼ばれ方もするので、営業職の人であれば馴染みがあることでしょう。
この仕組みは以下のような流れで展開されていきます。
例えば、経営者に提案したい法人向けのBtoB商材があったとします。
その商材を売り込む為には、まず経営者にテレアポやDMなどを使いながらアタックしていく訳ですが、最も効率的な営業方法は、その経営者の友人・知人を経由してアプローチすることだと思います。
このやり方にすれば、簡単にアポイント設定できますし、商談した後も受注に繋がりやすくなります。
このような紹介営業では、成果に応じた謝礼(紹介報酬)を紹介者に支払う仕組みが一般的です。
見込顧客を紹介してもらって、無事に受注できた場合、紹介者に数万円~数十万円の謝礼をキックバックするのです。
このような仕組みがプラットフォームとして提供されているので、個人の副業として大人気なのです。
もし初期投資ゼロの副業やサイドビジネスを探しているのであれば、一度リファラル営業サイトを確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
ここまでサイドビジネスで失敗しない為のコツやノウハウをご紹介してきました。
副業やサイドビジネスといえども「事業に変わりない」ので、きちんとした事業計画やシミュレーションが必要だと思います。
せっかくサイドビジネスを始めるのであれば、成功して儲かった方がいいですよね。
副業を成功させるためには「時間管理が重要」と言われているので、本業の他に隙間時間が作れるかを良く検討してみましょう。