セールスライティングの考え方(アイデア出し)
ここから優秀なセールスコピーを考えるやり方についてお伝えしていきたいと思います。
まず大前提となるのは、届けるべきペルソナをきちんと思い描くことです。
ペルソナとは「顧客イメージ」とも言い換えられます。
その人、つまり顧客目線に立ちながらセールスライティングを実施していきます。
なぜかといえば、そもそも自分に関係ないと思われてしまうと、どんなに優秀なセールスコピーであってもお客様の深層心理に届かないからです。
なので「あなたにとってメリットがありますよ」という情報が、適切なペルソナへ届くことが大前提なのです。
セールスコピーの書き方
セールスライティングする場合には、出来る限り短い文章にしながら、段落も短く区切っていきましょう。
その方が見やすいだけでなく、離脱率も下げられるからです。
冒頭で解説した通り、セールスライティングはWebマーケティングと絡めるケースが多いため、CTR(=クリック率)やCVR(=転換率)などを考慮しなければいけないのです。
そして難解な言い回しや、専門的な言葉遣いは避けるようにしましょう。
大切なのは「伝えること」なので、相手に伝わらない表現では全く意味がありません。
そして、セールスライティングする場合には、メリハリがつくように図形や数字を活用していきましょう。
例えば、今ご覧になっている営業シークは、月間20万人のセールスパーソンが閲覧しているWebメディアですが、それを表現する場合、下のようなキャッチコピーではどうでしょうか?
【営業シークは、たくさんのセールスパーソンが閲覧しているWebメディアです。】
これだと抽象的なので下のように改善してみます。
【営業シークは、月間20万人が閲覧しているWebメディアです。】
メディアという表現はわかりにくいので、下のように改善してみます。
【営業シークは、月間20万人が閲覧しているWebサイトです。】
さらにインパクトを加えるため、太字にして枠を設けてみます。
営業シークは、月間20万人が閲覧しているWebサイトです。
こうすると視覚的な凹凸が出て、内容も伝わりやすいですよね。
もし営業シークという商材を販売する場合、このようなキャッチコピーをLP(ランディングページ)の一番上(見出し部分)に設置するのが良いでしょう。
特徴を顧客メリットに言い換える
商品サービスには何らかの特徴があると思います。
例えば営業シークであれば「月間20万人のセールスパーソンが閲覧している」というのが特徴ですよね。
これをメリットに書き直さなければ、お客様にセールスできないので、その部分を考える必要があります。
営業シークはWebメディアなので、広告媒体として使えるはずです。
そう考えた場合、下のような顧客メリットが考えられるでしょう。
月間20万人のセールスパーソンに月2万円で広告宣伝できます。
実際にこのような広告プランは用意していませんが、これはとてもわかりやすいメリットだと思います。
これを一つのコンテンツと考えた場合、さらにメリットを訴求するようなセールスコピーを追記(肉付け)していきます。
月間20万人のセールスパーソンに月2万円で広告宣伝できます。
- セールスパーソン一人当たり、たった10円で認知できます!
- セールスパーソンだけを集めているサイトなので、広告宣伝費に無駄がありません!
このような内容であれば、営業支援ツールを提供しているSalesforceのような企業や、営業職専門の人材紹介業者にとっては魅力的に感じることでしょう。
このような感じでセールスコピーを考えていくのですが、これをやるためにはまず製品サービスの特徴をまとめなければいけません。
その数が多ければ、それだけたくさんのメリットを訴求できることにもなります。
なので、まずはチームメンバー間で自社製品の特徴を出し合ってみましょう。
セールスコピーのアイデア出し
セールスライティングに馴染みのない人は、ゼロからセールスコピーを考えるものだと思い込んでいます。
しかし実際のセールスライティングではそのようなアプローチをしません。
それではどのような手法をとるのでしょうか?
そのやり方とは、ずばり地道なマーケティング活動です。
実はほとんどのセールスコピーは世の中に出回っているので、それを一つずつ丁寧に拾っていくのです。
例えば「人事部向けの採用支援ツール」を売りたい場合、まずは人事部向けの採用支援サービスについて調査する必要があります。
ウェブサイトだけでなく、業界雑誌、チラシ、販促資料、展示会のブースなど、様々な場所でセールスコピーを見かけるはずです。
それらを一つずつピックアップして、グルーピングしていくのです。
- 求職者のエントリー数が10%アップする
- 採用活動の工数が30%ダウンする
- 面接希望者のデータが3ステップで抽出できる
各社・各製品が打ち出している上記のようなセールスコピーの中から、自社商材に合ったキーワードを抽出し、それらを掛け合わせて一つのセールスコピーに仕上げるのです。
つまりセールスライティングとは、世の中にあるセールスコピーを掛け合わせて、自社製品サービスにフィットさせる作業なのです。
確かにクリエイティブな部分はありますが、ほとんどの部分はコネクト(繋ぎ合わせる)する作業ということです。
なんとなく「セールスライティング」と聞くとクリエイティブな仕事だと思いますよね。
しかし実際には、泥臭いマーケティング活動がその実態なのです。
まとめ
ここまでセールスライティングについて解説してきました。
これからWebマーケティングを始める場合、セールスライティングについてきっと悩むはずです。
- 自分にはアイデアがない…
- クリエイティブな仕事は苦手だ…
ここまで読み進めた人はこのような悩みが不要であることに気がついたはずです。
セールスライティングを成功させる秘訣とは、心理テクニックや行動心理学などを知っている多少の知識量と、泥臭いリサーチ活動だけです。
決して難しい話ではないので、ぜひ取り組んでみて下さい。