
営業職のキャリアプランについては誰もが悩むところですよね?
果たして、10年後の自分はどうなっているのでしょうか?
そこで今回は、営業マンのキャリアアップについて解説していきたいと思います。
営業職のキャリアプラン
営業職のキャリアアップには大きく2通りがあります。
1つは、プロフェッショナル営業マンとしてセールスを続ける事です。
セールスを続けていく事により、豊富なスキルが身に付くので、業績は次第に上がっていきますよね?
その業績は周囲から高く評価され、一般職の営業マンが営業課長になり、営業部長へ昇進して、営業担当役員へと昇進&昇格していきます。
その役職こそが、サラリーマンとしてのキャリアゴールになるのです。
そして、もう1つのキャリアプランは現場で経験を積んで、他の部署で活躍するという道です。
営業パーソンは現場に出向く事で営業ノウハウを学んでいきます。
顧客とのコミュニケーション能力や、商品サービスを紹介するプレゼン能力を養うのには営業という仕事は最適だと思います。
そして営業で培ったあらゆるスキルは、社内の他部署に回された時にも役に立つ武器になります。
なので、将来的に別の職業も経験してみたいと考えている人にとって、営業職は必要な通過点になると思います。
法人営業は経験すべき?
法人営業は、個人を対象としたコンシューマー営業と違って、その考え方や手法も異なります。
法人営業では製品サービス(商材)のメリットだけではなく、その費用対効果もお客様に詳しく説明しなければいけません。
法人の場合には、「結局それって儲かるの?」という話になる為、ここは避けて通れない部分になります。
なので、ビジネスコミュニケーションに長けているほうが商談はスムーズに進みやすいはずです。
また、プレゼン資料を作成したり、大勢の人に説明する能力も求められます。
つまり、ビジネスパーソンとして大成する為に必要な経験やスキルを会得できる「法人営業」は非常にオススメな職種なのです。
キャリアプランを組み立てておく事は、営業職にとって重要な事なので、「自分が将来的にどうなりたいのか?」をよく考えながらキャリアプランを立てていきましょう。
営業職は将来が不安
「営業だけをしていても将来に不安を感じてしまう…」という人は多いはずです。
営業職というのは、エンジニアやデザイナーのように技術や資格が必要とされる仕事ではありません。
つまり、営業職を続けていったからといって、何か特別なスキルが身に付くという訳ではないのです。
更に、営業は肉体的にも精神的にもきつい仕事なので、「ずっと営業をしていく事が不安だ…」と感じる人が多いのは事実だと思います。
「何か資格を取得すればいいのでは?」と思う人がいるかも知れませんが、民間資格ではビジネスにおいて必ず役に立つという訳ではありません。
営業職として働くことに不安を感じる場合には、まず自ら行動する事が大切です。
たしかに、営業では特別な技術が身に付く訳ではありませんが、営業活動で得たコミュニケーション能力や情報収集能力は、別の職種でも十分に活かせるはずです。
将来に不安を感じるときには、その不安を取り除く努力もまた必要になります。
例えば、隙間時間や土日を使ってスキルアップをしてみたり、仕事に役立つことを経験する事もできるはずです。
営業職なら、
- スキルアップセミナーに参加してみたり
- リファラル営業を副業にしてみたり
- 休日に読書する
などは簡単にできると思います。
社長になる為のキャリアパス
最高経営責任者(CEO)、つまり代表取締役社長を目指すことは、サラリーマンにとって“山の頂上”を目指すことと同じです。
そのためのキャリアパスに営業職としての経験が求められるケースが多いのはご存じでしょうか?
なぜなら、会社のトップになるということは、お客様の気持ち(ニーズ)を理解しなければいけないからです。
実は営業という仕事には、社長に必要な要素が全て詰め込まれているのです。
なかでも「顧客を知る」ということは、とても重要な要素になります。
これが会社の業績を左右する大切なポイントになるからです。
- お客様のニーズは何なのか?
- どんな商品サービスが喜ばれるのか?
- お客様に感謝されているのか?
これを教えてくれるのは、全て営業現場なのです。
営業現場で得た経験は、何者にも変えがたい財産になります。
将来的に独立起業や開業したいと考えているビジネスパーソンにも営業経験は必須だと思います。
独立したからには、自分が商材を売らなければいけませんよね?
自分がやらなければ誰も稼いでくれないので、会社経営する為にはどうしてもセールススキルが求められるのです。
この売り込む力がなくては、成功への道のりはほど遠いと思います。
独立して自分の力を試したいと思うとき、また起業して自分のアイデアを知って欲しいときには、営業スキルが強力な武器になるのです。
キャリア形成に転職は有利?
自分に合った職業に就けばスキルアップが図れるので、キャリア形成を考えるうえで転職を選択肢に入れる人が多くなってきました。
ですが、有利に転職するためには、「なにか資格やスキルが必要なのではないか?」と悩む人は多いでしょう。
現在の仕事を辞めたいと思っても、「自分には転職するだけの強みやスキルがない…」と諦めてしまっている人も多いでしょう。
しかし、不満を抱きながら仕事を続ける事は、心身に大きな負担をかける原因となってしまいます。
とはいっても、無計画の転職活動が成功するとは限りません。
どんな仕事をして、どんなスキルを身に付けていくかは、キャリア形成においてとても重要な事です。
転職をする上で意識すべきなのは、自分がどんな能力に長けているのかを知ることです。
転職したいと思ったときには「自信がない…」と諦める前に、自分の能力や目標を冷静に考えてみましょう。
営業職は10年後どうなる?
今は技術進化が早い時代なので、10年後にも同じ職業や仕事があるとは限りません。
注目されているAIの進化によって、「営業職の仕事が将来なくなるのではないか?」と考えている人は多いでしょう。
情報収集や分析能力は人間よりもAIの方が優れているので、人間の営業マンなどいらないと思われているようです。
たしかに、人間はどれだけ頑張ってもAIのように世界中の情報を即座に分析できるような能力はありません。
では、本当にこれからの営業活動は全てAIが担うようになるのでしょうか?
これはかなりネガティブな考え方だと思いますので、実際にそのようなケースが起こる可能性は非常に低いといえます。
なぜそのように言えるのかというと、営業において大切な事とは「単なる商材の売り込み」だけではないからです。
人間が行う営業は決して単純作業ではなく、営業というのは“人と人とのコミュニケーション”で成り立っています。
なので、商品サービスを販売することだけが営業活動なのではありません。
一見すると無駄だと思われる雑談も、お客様との信頼関係を築くうえでは大切な事です。
顧客は製品サービスの素晴らしさ、便利さだけで購入を決めている訳ではありません。
そこには目に見えない、
- 取引に対する安心感
- 営業マンとの信頼関係
- 購入することに対するワクワク感
などがあるのです。
しかし人間とは逆に、AIは信頼関係を構築することができませんし、温かさや思いやりも感じません。
よって、人と人との信頼関係でビジネスが成り立っている限り、営業職がいらなくなる事は決してありません。
この先AIの力を借りる事があっても、ビジネスの基本は顧客と営業パーソンとの密なコミュニケーションになるのです。