伊藤羊一(いとうよういち)といえば、Zアカデミア(旧Yahoo!アカデミア)の学長として有名ですよね。
伊藤羊一という人物を端的に表現すると、「アントレプレナーシップを抱き、世界をより良くしたい次世代リーダーを育成するスペシャリスト」だと思います。
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長も務めている人なので、教育者としての側面が強いのでしょう。
数多くの起業をバックアップしている著名人なので、今回は伊藤羊一の名言集をご紹介したいと思います。
独立起業を目指している人は必見です!
伊藤羊一の経歴
伊藤羊一は東京大学経済学部を卒業後、日本興業銀行(現在のみずほフィナンシャルグループ)へ入行します。
最初は融資事務部へ配属されますが、激務によりメンタルが悪化し、出社拒否になってしまったそうです。
その後なんとか持ち直して、国際業務部や企画部を経て、プラス株式会社へ転職します。
そこでは数々の部長職を歴任し、その頃に加入したソフトバンクアカデミアでは「初年度国内CEOコース第1位」を獲得、その実績を買われてグロービス経営大学院客員教授にも就任します。
その後ヤフー株式会社へ転職し、Yahoo!アカデミア(現在のZアカデミア)学長に就任します。
2021年には武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)を開設し、その学部長にも就任するなど、マルチな才能を発揮している人物です。
代表作である「1分で話せ」はベストセラーにもなりましたよね。
独立起業を目指す人は、是非一度読んでみてください。
伊藤羊一の名言まとめ
今日の行動を変えましょう!
これは一見するとシンプルな言葉なのですが、実行するのは非常に難しいと思います。
例えば、職場に不満があって「転職したいなぁ」と思っているのであれば、すぐに会社へ辞表を出して、転職活動する…、というような話です。
でも人間はナマケモノなので、休日に朝起きた時、「今日はアクティブに過ごそう!」と考えても、お昼過ぎには「めんどくさいからやめよう…」となったりします。
多くの人は変化を恐れるので、なかなか行動することができませんが、そんな時にはスティーブ・ジョブズ的な発想に切り替えることをおすすめします。
Apple創業者のスティーブ・ジョブズは、毎朝顔を洗う時に鏡を見て、自分自身へ「もし明日死ぬとしても、今日これからすることをやるだろうか?」と自問自答していたそうです。
それでもし答えが「No」というのであれば、すぐに行動を変える勇気が必要でしょう。
動けるようになるための要素としては、「行動しよう!」というマインドと、どうやって行動し、人を巻き込むか、という道筋を作るスキルと、そしてアクション(行動そのもの)があるのです。
行動を起こすためには、「やる気」とも表現されるマインドと、意思決定するためのスキルが必要だと伊藤羊一は語っています。
100%の正解がない中では、「まずは結論を出してみること」が大事です。
ビジネスにおいて「100%の正解」なんてありませんよね。
だからと言って「答えが出せない…」という訳にもいきません。
そんな時には最終結論でなくてもOKなので、とりあえず「結論を出す」という癖をつけましょう。
これが筋道になるので、動き出す勇気にもつながるはずです。
大事なのは、まず形にしてみて、そこからトライアンドエラーを繰り返していくことなのです。
ビジネスは不確実性の塊なので、最初から100%確実ということはありません。
だからこそ”失敗する前提”で進めていくのですが、その時のリカバリー案を持っていなければ、深い傷を負って再起不能になってしまいます。
動き出す前に、きちんと失敗する準備をしておきましょう!
私が見ている限り、行動が早い人は「直感」を多用しながら頭を整理しています。
直感力を身につけたい場合、まず「直感」という言葉を言語化しなければいけません。
直感と聞くと、なんとなく当てずっぽなイメージがあるかもしれませんが、実は経験や知識に基づくひらめきのことを「直感」と表現しています。
つまり、「過去の経験上、〇〇の方が上手くいく気がする」というようなものを直感と表現しているのです。
そう考えた場合、たくさん失敗して、たくさん勉強している人の方が「直感力は優れている」ということになります。
このことを肝に銘じておきましょう!
どれだけ念入りに準備をしても、リスクをゼロにすることはできない、ということです。
リスクを取るからリターンが得られます。
そう考えた場合、リスクゼロではリターンゼロですよね。
積極的にリスクを取りましょう!
ある程度の材料があるのであれば、その後どれだけ判断材料を増やしたとしても、結論の確からしさは変わりません。
これと同じ意味ですが、アメリカ第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトも下のような言葉を残しています。
「あることを真剣に3時間考えて、自分の結論が正しいと思ったら、3年かかって考えてみたところで、その結論は変わらない。」
ダラダラと時間を無駄にするのはやめましょう!
私たちは皆、誰かを幸せにするために仕事をしています。
これは仕事について語った名言ですが、ほとんどの人は腰掛け仕事をしているので「生活費を稼ぐため」に働いていると思います。
しかしそのような考えでは視野が狭いので、「誰かを幸せにするために仕事をする」という、マクロ的な考え方に切り替えた方がいいと思います。
実際に、ほとんどの起業家はこのような考え方で取り組んでいます。
だからこそ仕事に対して情熱を傾けられて、結果的に莫大な資産を得ることができるのです。
「コミットメントと一貫性」という考え方があります。
これは有名な心理効果について語った言葉ですが、ビジネスパーソンとしては覚えておくべき知識だと思います。
コミットメントと一貫性というのは、「人間には自分が宣言した内容を実現しようと動く習性がある」という法則です。
例えば「東京大学に合格する」と周りに宣言すれば、それを実現するために猛勉強するようなことです。
実はこれ、多くのプロスポーツ選手が実践して、数多くの結果を残している心理効果なのです。
それであれば、ビジネスパーソンも利用しない手はありませんよね。
他にもビジネスに使える心理効果を知りたい人は、下の記事をご覧ください。
自分一人の力でできることは、たかが知れています。
自分一人じゃできないことは、仲間を頼ればいいのです。
大きなプロジェクトになればなるほど、自分一人の力では解決できません。
なので、ビジネスを成功させるためには協力者をたくさん作るべきですが、そのためにやることは、日頃からGive(与える)しておくことです。
とにかくたくさんのGiveをしておけば、いざという時、周りもあなたを助けてくれます。
助け合いの精神で仕事をしましょう!
動き出したら反省しない。
うまくいこうが、うまくいかなくても、とにかく動き始めは反省しないことが大切です。
まずはやるべきポイントまで行動して、その後に反省するのです。
そうしなければ動き出すことができないので、初めが肝心なのだと理解しておきましょう。
重要なプレゼンや仕事に臨む時、私はよく自己暗示をかけます。
自己暗示は”マインドセット”になるので、とても重要だと思います。
メンタルを強くしたい人は下の記事をご覧ください。
大事なのは、本を読む時、その主人公に自分を重ねて考えることです。
これは当事者意識を持つ大切さについて語った名言です。
このような視点を持てば、本から得られるメリットが10倍も100倍も違ってくるはずです。
点は多ければ多いほど、繋がりやすくなります。
これはスタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズが行った伝説のスピーチ「Connecting the dots」について語った名言です。
大量のインプットを行っておけば、それは将来何かしらの繋がり(=点)になり、成果(=線)として表に出てくるのです。
ジョブズの英語名言集は下の記事をご覧ください。
自分も変えられるし、他人も変えられる。
他人を動かすこともできる。
そう考えることで、前に進めます。
他人を動かすことは難しいですが、このような前提に立たなければ「ビジネスを進めることができない」と伊藤羊一は語っています。
人を動かすコツについて知りたい人は、デール・カーネギーの名著を読んでみてください。
仕事の飲み会は、自分が嫌だと思ったら出ないようにする、でいいと思います。
人間関係が良好になるように、必要最低限の努力は必要ですが、無理して飲み会に出席する必要はありません。
あくまでも仕事の一環なので、このような振る舞いでもいいでしょう。
しかしだからと言って、飲み会のビジネスマナーを知らなければ話になりません。
自分は好きでなくても、仕事として参加する以上、必要最低限の知識は得ておくべきだと思います。
そのような知識がない人は下の記事をご覧ください。
とにかく全員と話をする。
これが「仕事を円滑に進めるコツ」だと伊藤羊一は語っています。
些細な雑談でも良いので、とにかく周りと積極的にコミュニケーションしましょう。
そうすれば相手との距離は縮まっていき、あっという間にみんなと友達になってしまうそうです。
社内のコミュニケーションは仕事である。
コミュニケーションは面倒ですが、これだけ明確に言われると、なんとなく腑に落ちますよね。
会社内の人間関係を嫌う人は多いと思いますが、それも仕事と割り切ってしまった方がいいかもしれません。
対立は、考え方の違いではなくて、単に立場の違いである。
社内外にかかわらず、ビジネスでは対立関係が起こりがちです。
しかしそこで喧嘩腰にならず、「相手にも事情がある」と寛容に受け止めた方が良いと思います。
ビジネスで対立することのメリットは一つもないので、コミュニケーションで解決しましょう!
社会という共同体の中で生きていることを忘れてはいけません。
有名な心理学者のアルフレッド・アドラーは、「共同体的感覚を持つべきだ」と論じました。
これは社会生活する上で必要不可欠な概念なので、アドラーの名言集もご覧ください。
「1対1」のコミュニケーションでは、相手に寄り添うことが何よりも大事だと思っています。
営業活動も同じですが、自分主体のセールスではなく、顧客主体のセールスであるべきだと思います。
何事も相手の立場になって考えた方が、コミュニケーションはうまくいくはずです。
まとめ
ここまで伊藤羊一の名言集をご紹介してきました。
仕事に関する名言が多いので、ビジネスパーソンの役に立つ言葉ばかりだと思います。
ここで学んだことを明日から実践していきましょう!