営業職であれば、お客様に対してプレゼンする機会があると思います。
しかし、プレゼンテーションのやり方は学校で教わることがなく、なんとなく感覚でこなしている人が多いはずです。
そこで今回は、ビジネスパーソンが知っておきたいプレゼンテーションについて解説していきたいと思います。
営業現場の第一線で活躍している人や、就職活動を控えている大学生などはぜひご覧ください。
プレゼンテーションのノウハウがない!?
プレゼンテーションのやり方については、義務教育や大学で教わることがなく、ましてや入社した後の新入社員研修でも教わることがないはずです。
というのも、一般的な企業の中に「プレゼンテーションのプロフェッショナル」と呼べるような人材がいないので、普通の会社には全くノウハウがないのです。
なので、ほとんどの企業が外部講師に研修を依頼している状態で、自社でそのノウハウを蓄積する努力すらしていません。
これは非常に残念なことですが、それを嘆いていても仕方ないので、もしトップセールスを目指すのであれば、プレゼンスキルを独学するしかないと思います。
プレゼンスキルに関する書籍はたくさん販売されているので、まずはそれらの本を買い漁って読むのが良いでしょう。
おすすめのプレゼン本をご紹介しておくので、もし気になる人は後で読んでみてください。
もし読むのが面倒な場合には、AmazonのAudible (オーディブル)などをラジオのように聴くのもおすすめです。
無料トライアルができるので、ぜひ試してみてください。
プレゼンテーションの目的とは?
プレゼンテーションする目的とは、相手に製品サービスの魅力を伝えて、その内容を理解してもらうことです。
なので、プレゼンテーションの役割には大きく分けて2種類があると思います。
- 商品サービスの魅力を伝えて、購入する意思決定を手助けする
- 企画の詳細を説明して、物事を前進させる
2については、
- 学校でイベントを開催する
- 外部のパートナー企業と協業する
- 新規事業(又は新企画)を立ち上げる時に役員会でプレゼンする
ようなシチュエーションだと思います。
しかし、今回は1のセールスに重きを置いて解説していきたいと思います。
一言に「プレゼンテーション」と言ってもその規模は様々で、営業マンとお客様が一対一でプレゼンすることもあれば、数十人の役員が集まった会議室でプレゼンすることもあるはずです。
どちらにしても、セールスにおいては製品サービスの理解度を深めて、購入してもらうことがプレゼンの最終目的となります。
プレゼンテーションの構成を考える
プレゼンテーションの最終目的が「購入してもらうこと」であれば、そのプレゼン内容がお客様に伝わらなければ意味がありません。
しかも、ただ伝えるだけではなく、魅力的に伝わらなければいけないのです。
そう考えた場合、プレゼンテーションにはある程度のコツがありそうですよね。
ほとんどのケースではMicrosoft PowerPoint(パワーポイント)を使ってプレゼン資料を作ると思いますが、AppleのMacを使っている人はKeynote(キーノート)を使うことになると思います。
とにかくプレゼンテーションに特化したソフトウェアが提供されているので、それを使ってまずはプレゼン構成から考えることになります。
シンプル・イズ・ザ・ベスト
プレゼンテーションの構成を考える場合、相手に伝えたい情報がたくさんありすぎるので、とにかくボリューミーに作ってしまう人がいます。
そのような資料を作る人に言いたいのは「プレゼンの場でスライドだけ見せて、あなたは一言も喋らないつもりですか?」ということです。
プレゼン資料はあくまでもセールストークの補足資料なので、情報不足になるのが当たり前なのです。
むしろ情報は不足している方が”見た目がスッキリする”ので、聴衆にとっては見やすいはずです。
なので、プレゼンテーションする場合には、相手に伝える情報量を極力少なくするように心掛けましょう。
そもそも人間は長時間集中できない生き物なので、話を短くまとめることは勿論ですが、情報量も少なくしないと「結局何の話だったのか分からない…」というハメになりかねません。
なので、プレゼンの構成を考える時には「シンプル・イズ・ザ・ベスト」なのだと心得ましょう。
さらに、起承転結を意識しながら、しっかりとしたストーリー構築をすることも大切です。
起:現在の課題や悩み
承:課題や悩みが起こっている背景や理由
転:課題を解決するための方法
結:解決した結果、何が手に入るのか?
起承転結とはバラバラになった話を、理路整然と並べ替えて、一番相手に伝わりやすくする方法論のことを言います。
良いプレゼンテーションとは”相手に伝わるプレゼン”です。
この起承転結という順序を守らないと、聞き手はポイントが定まらないので、なかなか話に集中することができません。
そんな時に便利なのはプレゼン資料なのです。
プレゼン資料であれば、言いたいことが視覚的に伝わるので、自分の話を聞いてもらいやすくなったり、聞き手の集中力を高める効果も期待できます。
なので、プレゼン資料とは「話の補足資料である」と理解した上で、プレゼンテーションの構成は「話9:資料1」くらいの割合を目指しましょう。