
営業職はとても人気のある職種と言われています。
しかし、「営業パーソンになれば誰でも成功できる!」という甘い話はありません。
なので、「どうすれば成功できるのか?」というコツを事前確認しておきましょう。
営業に転職したい人が増加中
営業に転職したいと考えている人が増加しています。
「なぜ営業職なのか?」というと、それは営業職の給料が歩合制になっているからです。
つまり事務職のような固定給ではないので、自分が努力すればするほど年収がアップしていく職業だからです。
ですが、だからといって全員が稼げたり、成功者になれるという訳ではありません。
なので、「どうすれば成功できるのか?」というロジックを理解しておく必要があります。
突然ですが、あなたはパレートの法則をご存じでしょうか?
パレートの法則では、多くの組織がおおむね2:8:2の割合になるとしています。
つまり、優秀な営業マン2割、普通の営業マン8割、ダメ営業マン2割という具合です。
よって、一つの会社組織の中では、たった2割しか稼げる優秀な営業パーソンが出てこないのです。
これは世の中の法則なので致し方無いと思いますが、逆に言えばこの上位2割に入ることができれば、その後のキャリアは保証されることになります。

営業未経験でも転職できる?
営業職の人は、自分の実績によって大きく収入が左右されるはずです。
つまり実績を出せない以上、収入は増えるどころか人並み以下の可能性もあるのです。
先ほど、社内組織は2:8:2の割合になることをお伝えしましたが、この下位2割の出来ない営業パーソンは会社にとっていらない存在なので、その分待遇が悪くなります。
営業職は稼いでナンボの職業です。
なので、稼げない赤字の営業パーソンなどは会社にいらないのです。
営業に転職して稼ぎたいけど、もし売れなかったらどうしよう…
このように考えてしまうと、なかなか転職活動に一歩踏み出せない人は多いと思います。
また、営業職には男性が多いので、営業女子は難しいと感じるかもしれません。
他にも、年齢的に営業職への転職が厳しいと感じる人もいるかもしれません。
確かに営業パーソンといえば20代~30代の人が大半で、若手が活躍しているイメージがありますよね。
ですが、決してそんな事はありません。
営業職は性別や年齢に関係なく誰でもできる仕事なのです。
先ほど「営業職は稼いでナンボの職業」とお伝えしました。
つまり、稼げる営業スタッフであれば、会社は大歓迎ということなのです。
仕事を務める上で大切なことは“諦めない”という事です。
やり方さえ間違っていなければ、努力は必ず実を結びます。
できないダメ営業マンになってしまう理由は、
- アプローチ方法が間違っている
- アプローチ対象が間違っている
の2つに集約されていきます。
このやり方さえ合っているのであれば、あなたがトップセールスの仲間入りをするのは時間の問題だと思います。
人とのコミュニケーションに、女性や年齢は関係ないのです。
転職した後の失敗を恐れるよりも、まずは一歩踏み出してみる事が大切なのです。

営業職の仕事とは?
営業職の仕事について聞かれると、多くの人が「商材を売る仕事」と答えるはずです。
これは決して間違いではありませんが、営業職の仕事という本質をついていません。
営業の本質とは“お客様の課題を解決する”ことなので、決して商品サービスをお客様に売り込んだり、押し売りすることではありません。
お客様の課題を解決する方法論として、ただそこに商材があるだけなのです。
これはつまり、“商材を売る“というセールス行為は結果論でしかないということになります。
なので、お客様が抱える課題を聞きだして、その悩みを解決する事が営業職として成功する秘訣なのです。
お客様の課題を解決するという事は、営業活動においてとても重要なポイントです。
なぜかというと、お客様は課題の解決を望んでいるからです。
そして、課題が解決した時にこそ「製品サービスを購入しよう!」という前向きな気持ちになるのです。
他にも、営業の仕事にはお客様をサポートということが含まれます。
お客様が「一体どんな課題を抱えているのか?」をヒアリングする事が必要なので、顧客とコミュニケーションする能力が求められるのです。
親身になって提案するという事は、どの職業においても大切な事ですが、特に営業や販売の仕事ではその役割が大きくなっています。
お客様は一人ひとり考え方が違います。
決して先入観をもって接したり、こちらの考え方を押し付けないように注意しましょう。
営業に転職して成功するコツ
営業に転職して成功するコツはたくさんありますが、ここでは「どのような営業パーソンが成功しやすいのか?」ということに触れていきたいと思います。
まず重要なことは、素直なことです。
営業職は競争するライバルが多い職業なので、必然的にプライドの高い人が多くなる傾向があります。
なので、素直さに欠けている人が多いように感じます。
「商品サービスを販売する事なので、内面は関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、営業職として成功したいなら絶対に素直であるべきです。
なぜ素直なほうが良いのかというと、それは先輩社員の言葉を真摯に聞けるからです。
プライドが高い人は他に人に頼ることをしませんし、自分一人で結果を出そうと試行錯誤します。
もちろんやり方が合っていればそれで上手くいく可能性もありますが、ほとんどのケースでは失敗してしまいます。
そんな時には自己流で頑張るのではなく、先輩営業マンや、トップセールスのアドバイスを聞いてみましょう。
素直な人は、耳が痛くなるような厳しいアドバイスも、ちゃんと聞けるはずです。
実はこれがもの凄く大切なことなのです。
自分には無い視点や経験談が聞けるということは、成功までの近道を歩けることになります。
これを真摯に実践するだけでも、ライバルと大きな差が出てくるはずです。
自分のやり方を否定されると、どうしても素直に聞きづらいと思いますが、そこはグッと堪えて実践してみてください。

前向きな姿勢で取り組む
営業職であれば、お客様の話しを真摯に聞くことも大切です。
お客様は営業マンの表情や仕草にとても敏感です。
もし、営業時にお客様の話しを一切聞かず、自分が売り込みたい商材の説明だけをしていたら、お客様はその姿勢に反応して心を閉ざしてしまうはずです。
そして、前向きでいる事は、諦めない心を生み出します。
営業という仕事は成功する時もありますが、ほとんどのケースでは失敗の連続です。
そして、失敗した時に落ち込んでばかりいると、成功するチャンスを逃してしまいます。
営業で成功するためには、失敗してもすぐに立ち直る前向きさが大切なのです。
そういった意味では「ま~、なんとかなるか!」くらいの気楽さで取り組むことも大切です。
前向きな気持ちでいるためには、失敗をいつまでも引きづらないようにして、失敗を糧に次回の営業活動に活かしていきましょう。
この時のポイントはPDCAサイクルを回すことです。
「なぜ失敗をしたのか?」という原因や、「どこを改善したら成功するのか?」という分析を自分なりにしてみましょう。
少しづつでも前進していけば、失敗は次の営業を成功に導くヒントを与えてくれます。
営業職に向かない人
どれだけ営業職に転職したいと願っても、実はセールス職に向かないという人が一定数います。
それは誠実さが無い人です。
この誠実さという要素は非常に厄介なものだと言われていますが、そのように言われる理由は“誠実さが先天的な要素”だからです。
つまり誠実さという要素は、これまで生活してきた環境や価値観などによって身に付くものなので、成人になってから身に付けることが難しいのです。
特にマネージャー(執行役員)など経営層には必ず求められる必須要素と言われていますが、お客様と接する営業パーソンにも求められます。
この誠実さが無いと、
- 売れればなんでもOK
- 騙される方が悪い
など倫理観の欠片もない人間が出来上がってしまいます。
このような営業パーソンが社内にいると、顧客からの信頼が得られないので、ガン細胞のように組織を蝕む存在にもなり得ます。
営業や販売の仕事は、お客様とのコミュニケーションを何よりも大切にすべき職業です。
話していて不快に感じる人から、製品サービスを購入したいとは思いませんよね?
営業職をしていると、時としてお客様の要望に不満を感じたり、理不尽に思うこともあるでしょう。
ですが、営業職として成功したいなら、まずは考え方を変える事から始めましょう。
営業職に向いてる人というのは、どれだけ理不尽な要望にも、笑顔で接する事ができる人になります。
もちろん「お客様の要望を全て受け入れるべき」という話ではありません。
言いたいことは、お客様と喧嘩してもメリットなんて無いということです。
あまりにプライドが高いと、顧客と衝突することになるので注意しましょう。
営業職は楽しい仕事である
営業は辛いと考えている人がいるかもしれません。
しかし、実際はそんな事ありません。
営業職とは、楽しさと自己成長を感じられる、とても充実した仕事なのです。
なぜかというと、営業職ほど達成感や成功体験を感じられる仕事は他にないからです。
お客様に商品サービスの素晴らしさを提案し、その商材が売れた時に成功体験が積みあがります。
そしてお客様から「ありがとう!」と感謝の言葉を貰うのです。
このような喜びは、他の職業では到底味わうことができないものです。
- 仕事は面倒くさい
- 営業は大変
- 仕事が辛い
とマイナスイメージやネガティブシンキングになっているだけでは、自己成長もできません。
営業を楽しむためのコツは、営業に対する考え方を変える事です。
営業が辛いと感じるのは、お客様にセールスする事に意識を集中しすぎなのです。
それよりも、「この商材でどんな課題が解決できるのか?」という顧客に寄り添った営業スタイルを確立させましょう。
営業はあらゆる顧客と出会える場でもあります。
本来なら会話さえできなかった人々との会話はとても楽しいものですし、きっと面白さを感じられます。
最初はストレスに感じていた営業活動も、次第に「楽しい!」と感じられるようになり、きついと思っていた事も振り返れば「良い経験だった!」と思えるはずです。
営業の本当の楽しさを知り、面白いと思えた時に、自然と営業成績もアップしていくことでしょう。