起業と聞くと「自分では無理」とか「自分には才能がない」と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか?
実は、独立起業することは決して難しいものではないのです。
そこで今回は独立起業をテーマに、起業のやり方、起業するきっかけなどについて解説していきたいと思います。
起業ブームが到来!?
社会を良くするには起業家が必要です。
起業家が新しいビジネスを興せばイノベーションが起こり、世の中がもっと便利でさらに良くなります。
よって、経済を活性化する為には、起業家という存在が必要不可欠なのです。
そのような側面があるので、起業したい人は多いものの、起業すること自体は敷居が高いと言われており、誰でもできるものではないと考えられてきました。
しかし、起業する為のハードルを下げようという試みが、官民問わずに様々な方面から実施されています。
例えば、起業に必要な「資本金」が1円からでも会社設立できるようになったり、「フリーランス」という労働スタイルも定着してきました。
また、事務所もレンタルオフィスやコワーキングスペース、シェアオフィスなどがたくさんの形態が出てきている為、月額何十万円という高額ではなく、月額たった数千円でオフィスを利用できるようにもなりました。
会社員の副業や学生起業も後押しになって、誰でも気軽にチャレンジできる環境が整ってきたので、あとは自分のやる気次第ということになります。

学生起業が大人気
起業ブームの背景には「学生起業」が注目されていることもあります。
学生起業とは、現役大学生の人が会社を作ってビジネスを始めることをいいます。
有名人で言えば、ソフトバンクの孫正義さんや、ホリエモンこと堀江貴文さんも学生起業家でした。
特に高学歴の学生に多い傾向がありますが、大学を休学してまでビジネスを興してしまうのです。
その行動力には目を見張るものがありますが、実際それで稼げているので「素晴らしい!」という賞賛の言葉しか出てきません。
特にインターネットを活用したビジネスでは、投資家からの資金も集まりやすく、ノウハウさえあれば一攫千金も夢ではありません。
実際に、学生起業家として有名な株式会社タイミー(所在地:東京都豊島区、代表取締役:小川 嶺)は、2021年9月のシリーズDラウンドで53億円もの資金調達を実施しています。
資金調達の記事はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000036375.html
大学生ベンチャーなのに何十億円も資金調達できるなんて凄いですよね。
この資金を拠出しているのはエンジェル投資家や、VC(ベンチャーキャピタル)、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)などです。
大学生起業家はビジネスノウハウが乏しいので、このような投資家がつきやすい環境があります。
つまり、エンジェル投資家やVCにとって、学生起業家は最高に相性が良いパートナーなのです。
なぜかというと、優秀な若者を応援することでその人が成功して、シリアルアントレプレナーとしてまた事業を起こす時に、再度出資できるからです。
エンジェル投資家やVCはその好循環にハマれば、何度もイグジットできるので、結果的に大金を稼ぐことができます。
個人的には多くの起業家を小馬鹿にするようなエコシステムだと思っていますが、個人投資家やVCもビジネスの一環ですし、資本主義とはこのような不条理なものなのです。
なので、40歳や50歳など1回きりの起業を目指す人に出資するのではなく、若年層を中心に資本金を投下しているのです。
そういった意味では、大学生ベンチャーは成功しやすい環境が整っていると言えます。

なぜ若者は起業したがる?
これはあくまでも一般論ですが、起業することはリスクが高いと言われています。
誰でも親から「起業はするな」と言われた経験があると思います。
そのように言われるのには理由があります。
- まとまったお金が必要なので借金しなければいけない
- 会社員としてのキャリアを放棄しなければいけない
- 失敗した後に再起するのが難しい
起業すること自体は魅力的ですが、失敗した時を考えてしまうと、どうしても尻込みしてしまいます。
たとえ「起業したい」と思っても、実際に「事業を興こす」までの間には、依然として大きな壁があるのが分かるでしょう。
そのような状況でも「起業したい」と考えて、実際に行動に移す人たちがいます。
そのような人達をアントレプレナー(起業家)と呼びますが、なぜリスクが高いと言われる独立起業をしたがるのでしょうか?
起業する理由と動機
起業にはリスクがつきものですが、そのリスクを凌駕するメリットもあります。
まず、起業をするメリットについてですが、以下のような理由が挙げられます。
- 社長になれる
- 社会的な名誉が手に入る
- お金持ちになれる
- 自分で社会を変えられる
- 自由に生きられる
これらは典型的な理由と言えますが、主な理由はこんな感じだと思います。
すごく単純な話ですが「社長」に憧れを持っている人は意外と多いはずです。
「いつか社長になりたい!」とか、「一度くらいは社長と呼ばれてみたい!」と思ったことはありますよね。
サラリーマンとして働いていても社長を目指すことはできますが、その道のりは長く険しいものになります。
会社内にいる優秀な先輩や上司、同僚や部下よりも手柄を立てて、かつ根回しを積極的にし、ある意味で社内政治の勝者にならなければいけないのです。
しかもその席は、たった一つしか用意されていません。
そこまでたどり着ける人は相当な努力家であり、かなりラッキーな人だと思います。
しかし、自分で起業してしまえば、その時点から自分が社長です。
もちろん自分の会社なので、自分の好きなようにビジネスすることができます。
正社員の時には上司の指示を受けながら仕事していましたが、経営者は自分でやるべきことを決められるので、逆に「これはやらない」という判断もできるのです。
サラリーマンは会社の意向に沿って働くので、自分の好みだけで仕事を断ることはできませんよね。
これは会社のルールに縛られている会社員ではなかなかできない芸当なので、経営者ならではの醍醐味だと言えます。
また、起業する動機も同様で、サラリーマンでは実現できないことをする為に独立起業するという人が多いのです。
よって起業とは「自己実現の手段である」と言い換えることもできます。
その結果、自由な生き方を目指す方法とも言えるでしょう。