あなたの会社は”営業スローガン”を設定していますか?
実は、スローガンを掲げることで組織を鼓舞し、売上を加速させることができます。
そこで今回は、一致団結するスローガンの特徴や、チームの目標設定について解説していきたいと思います。
営業スローガンを作る目的とは?
企業において「いかにして売り上げを伸ばすか?」は会社存続にかかわる重要な問題です。
売り上げの増減において最も大事な役割を担うのは、各企業における営業部門です。
なので、そこに配属されている営業スタッフ全員が一致団結して、一つの目標に向かって切磋琢磨していくことが重要なのです。
それを実現できるかが”経営者の腕の見せ所”といっても過言ではないでしょう。
そのためには様々な手法を駆使しますが、中でも有効的とされているのがスローガンを設けるというやり方です。
スローガンを作る目的はいくつかありますが、何と言っても「チーム一丸となって一つの目標を達成する」という意識を醸成できることです。
そのためには、なるべくスローガンの内容がセールス職の心に響くものである必要があります。
例えば、会社が力を入れて販売しようとしている商品にまつわるスローガンは、その商材の営業活動に邁進するように仕向けるには適切だと思います。
一方で、よりカスタマーファーストの営業スタンスを植え付けたい場合には、「顧客第一主義」といったような使い古されたようなフレーズが意外と効果的かもしれません。
目的に応じていかにスローガンを使い分けるかが、営業力を高める秘訣なのかも知れません。
スローガンは営業目標ではない
スローガンを使いこなすことによって営業力を高めることができるとはいえ、あまりこだわりすぎることは本末転倒です。
スローガンはあくまでも手段であって、目標ではありませんので、この点を混同しないようにしましょう。
企業によっては、営業部の部屋一面にスローガンを張り巡らせているところもありますが、過度にやりすぎると営業マンのやる気をそいでしまう可能性があるので、何事もほどほどに留めるようにしましょう。
その点を理解したうえで、笑顔で接客することを徹底するために、接客目標としてスマイルを掲げたスローガンを設定することは良い案です。
例えば、「お客様のスマイルは自分のスマイル」などといったスローガンを設けて、顧客に喜んでもらうことが売り上げアップにつながり、結果的に営業マン自身の評価アップにもつながるという意味を、しっかり営業部内に周知しておきます。
すると、部署内の売り上げアップに向けた意識は鼓舞され、より会社業績にポジティブな効果が得られるかもしれません。
業績向上という目標達成に向けて、どのような営業手法を取るのかを考えた上で、それを徹底させるために有効なスローガンを設けるという姿勢が肝心なのです。
スローガンは挑戦する意思
スローガンの使い方として、社員のチャレンジ精神を促すということが考えられます。
特に長い歴史と伝統を有するような企業では、なかなか新しいことにチャレンジするハードルが高くなっているので、せっかく優秀な社員を抱えていてもフル活用できていないケースがあります。
社内カルチャーや既存事業の制約のため、本来持っている能力を活かしきれないのです。
そのような制約を打破して、より活躍の場を広げてもらうことが、結果的に業績アップへと繋がります。
なので、それを促すためのユニークなキャッチコピーやチームスローガンなどを導入することは大変有効的だと思います。
例えば、大企業になればなるほど社内の決裁プロセスは煩瑣になりがちで、必要以上に時間と手間がかかるということが珍しくありません。
そのような事態を打開するために「無駄撲滅週間」などといったスローガンを設けて、必要のないプロセスを徹底的に洗い出す試みを奨励することは、社内の業務効率化に役立つはずです。
ちょっとしたコツを掴んで、キャッチコピーやスローガンを活用するだけで、社内の雰囲気は大きく変わり、これまで以上に生産性が高まることが期待できるのです。
スローガンで一致団結する
スローガンを導入する効果として、営業部内の一致団結を図れるということがあります。
営業部門の特性として、部門全体の売り上げ目標に加えて、営業マン個々人の売り上げノルマが設定されていることが一般的ですよね。
なので、どんなに雰囲気の良い職場であっても、各営業マン同士は多かれ少なかれライバル意識を持っていたり、競争していることになります。
「あいつよりも良い成績を残してやろう!」という意気込みがポジティブに作用しているうちは問題ないのですが、個人成績が思うように伸びない場合には、同僚の足を引っ張るなど、ネガティブに作用することが考えられます。
そのような場合には、営業マンの心を一つにするようなスローガンを設けておくと、いざ部門内の雰囲気が悪化した時に一定の抑止力が期待できます。
そのようなスローガンの内容は、決して良い言葉である必要はありません。
「いかにして絆を保つか?」が重要となるため、多少刺激的な言葉であっても全員が同じ方向を向けるようなものを選ぶのがおすすめです。
セールスは気持ちが大事
企業の営業力を高めるためには、優秀な営業マンを育てるとともに、個々の営業スキルを上げていくことが大切です。
そのための方法として、全員が同じ方向を向くことができるスローガンを導入すべきことはすでに説明した通りです。
その背景にあるのは、営業パーソンはまず目標に向かって邁進することが大切だからです。
優れた営業マンに求められる要件とは、いかなる困難があったとしても、自分自身の力でそれを乗り越える意思の強さと、大きなストレスにもへこたれないタフな精神力です。
スローガンはそのような力を高める一つのやり方ではありますが、それだけに頼っていては限界があります。
そのため「スローガンを導入しただけですぐに売り上げがアップする」と期待するのは早計だと思います。
いかにして現場の営業マンを鍛えていくかについても、会社として確かな戦略を持っておく必要があります。
一つの方法としては、若いころからなるべく重要な案件を担当させることによって、ストレス耐性をつけさせたり、自分で考える力を向上させることがあります。
営業力は一朝一夕で高めることができません。
絶対的なコツがあるわけではないので、スローガンを活用しつつ「営業力アップに向けて何ができるか?」を経営者目線で考えることが重要なのです。
これを肝に銘じておく必要があるでしょう。
この記事を参考にして、最高のチーム作りを目指してください!