セルフブランディングは、これからの時代に「必ず求められるスキル」だと言われています。
しかし、そのやり方を理解している人はまだまだ少ないので、かなり多くの人が手探りの状態なはずです。
そこで今回は、セルフブランディングをする意味、そのメリット、独立起業する人が活用する方法などを解説していきたいと思います。
目次
セルフブランディングする意味とは?
「セルフブランディング」という言葉が頻繫に聞かれるようになったので、その意味や使い方について興味・関心を抱くビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
そもそもセルフブランディングとは読んで字のごとく、「自分自身をブランド化する方法」のことを言います。
「自分自身をブランド化する」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ある程度の知識と経験を持ち合わせていれば、誰でもセルフブランディングできるのです。
それでは「なぜセルフブランディングをする必要があるのか?」ということについて解説していきたいと思います。
そもそも「ブランディング」とは何を意味しているのでしょうか?
ブランディングとは、何かしらの価値を上げるマーケティング活動のことを言います。
この「価値を上げる」という作業がビジネスにおいてはとても重要なのです。
例えば、ルイヴィトンのような高級ブランドイメージしてみてください。
ルイヴィトンの商品はとても高級だと思いますが、そもそも商品自体にそんな価値はありません。
たとえば”ルイヴィトン”というブランド価値を無視した場合、同じ素材&同じデザインのバッグは、おそらく1/10以下くらいの金額で買えると思います。
それなのにとてつもなく高い値段がついている理由とは、「ルイヴィトン(LV)」というロゴ(ブランド)が入っているからです。
つまりブランドに価値が見出されていることになります。
ロゴが入ることで値段が高くなる理由は様々なのですが、例えば以下のような理由等が考えられます。
- 安心感がある
- 歴史を感じる
- 著名人が使っている
- 生産個数が少ない(手作りなど)
- 需要(ニーズ)が多い
- かっこいい、またはお洒落 etc.
このような複合要素が絡み合い、ブランドの価値は形成されていくのです。
しかし結局のところ「信用が積み重なってる」ということに行き着きます。
つまり、これまでのブランド運営自体に価値(信用)があるので、ブランドそのものの価値も同時に上がっていると考えられるのです。
そのように考えた場合、セルフブランディングする意味とは「一体何を意味する」のでしょうか?
それは自分自身の価値を上げることだと考えられます。
この辺りを次で解説していきたいと思います。
セルフブランディングをするメリット
それでは「自分自身の価値を上げる」と一体どんなメリットがあるのでしょうか?
まず考えられることは「人が寄ってくる」ということです。
これは色々な意味で「人が寄ってくる」ことを指しますが、例えば下記のような人になります。
- あなたと一緒に仕事をしたい人
- あなたと一緒に遊びたい人
- あなたと一緒にいることで恩恵を受けたい人
このような人達が寄ってくることで、さらに人が集まるという好循環が生まれていきます。
ビジネスは協力者がたくさんいればいるほど、成し遂げられることが大きくなっていくと言われています。
このような好循環の中では、きっと仕事もプライベートも上手くいくことでしょう。
そして、あなたに支払われる仕事の報酬も上がっていくはずです。
自分自身の価値が上がれば上がるほど「広告媒体」としての価値も上がっていくので、媒体価値としての料金が上乗せされていくのです。
例えば、プロサッカー選手にクリスチアーノ・ロナウドという有名人がいます。
ロナウドのSNS(Facebook+Twitter+Instagram)には、2024年現在で6億人以上のフォロワーがいて、人類最高数だと言われています。
もちろんプロスポーツ選手でも世界一のフォロワー数なので、1投稿することの価値は1億円以上の広告宣伝効果だと言われているのです。
例えば「マクドナルドでビッグマックを食べたよ!」とシェアするだけで、マクドナルドはロナウド選手に1億円を支払うぐらいの広告価値があることを意味しています。
実際にマクドナルドがそのようなマーケティングをするかどうかは別として、理論的にはそういうことになります。
この例からもわかるように、セルフブランディングをすることで相対的に自分自身の価値を高めることができ、結果的に高収入へと繋がっていくのです。
有名人でなくてもセルフブランディングはできる
先ほど、有名なプロサッカー選手であるクリスチアーノ・ロナウド選手の例を取り上げましたが、この記事を読んでいる人の中には「有名人だからセルフブランディングができるんだ…」と考えている人がいるかもしれません。
確かに、一昔前はテレビに出たりプロスポーツ選手として活躍した成功者でなければ、セルフブランディングすることは難しいと考えられていました。
しかし、有名人でなくてもセルフブランディングはできるのです。
しかし現代では、パソコンはもとより、スマホやタブレット端末さえあれば、自分の考えや強みを誰でも世界中に発信できるのです。
代表的な媒体としては、
- tiktok
- YouTube
などが挙げられます。
この点が従前とは異なるポイントだといえるでしょう。
セルフブランディングのやり方
ここまで読み進めた人は、きっと「自分もセルフブランディングしてみたい!」と思ったはずです。
それでは、セルフブランディングを成功させるために、一体どうすれば良いのでしょうか?
もちろん、むやみやたらに挑戦すれば良いわけではありませんが、過度に構える必要もありません。
自分の得意分野や強み、又は特徴などについて分析できていれば、やり方次第で好成績が残せるはずです。
テレビやネットメディアを通じて、「セルフブランディングを目指す人のノウハウセミナー」などの広告が出てくることもありますが、それらに参加するのは少し冷静になった方が良いかもしれません。
セミナーや勉強会に参加することは決して悪いことではありませんが、自分にとって有益な内容か否かを見極める必要性があるからです。
自ら目指す方向性と明らかに違ったものであれば、参加しても時間の無駄になるだけだと思います。
自分自身の強みを分析&理解する
セルフブランディングをしていく上で大切なことは、「自分自身の何をブランド化するか?」を真剣に考えることです。
近代経営学の父といわれているピーター・ドラッカーは、「21世紀は知識労働者の時代だ!」と言いました。
これが何を意味するのかと言うと、「何らかのプロフェッショナル」になる必要性を説いているのだと考えられます。
それと同時にピーター・ドラッカーはこのように注意喚起しています。
自分の得意とする分野だけをやれ。
苦手とするものに手を出すな。
例えば、セールスが得意な営業職の人がいたとします。
しかし、「これからはITの時代だ!」と考えて、プログラミングの勉強を始めるような真似はするな、と言っているのです。
このような行動はよく見られるパターンなのですが、これをすると「凡人」になってしまうとドラッカーは注意喚起しています。
つまり自分が得意でないことをやりだしても、世間一般で言う「普通レベル」にしか到達せず、ドラッカーの言う「プロフェッショナル人材」になることができないのです。
なので、色々な資格をむやみやたらに取得したり、何の目的もなくいきなり料理教室に通ったり、語学留学することは、ドラッカーの理論的としては間違った行動なのです。
もちろん趣味であれば問題ないのですが、プロフェッショナルになりたいのであれば、「得意なセールススキルをもっと伸ばす!」ということに注力した方が良いと考えられているのです。
このような思考回路がセルフブランディングに繋がっていきます。
「他者に負けることがなく、世の中のニーズに合致する自分の強みは何なのか?」を真剣に考えることで、その答えはおのずと出てくるはずです。
セルフブランディングの失敗例として見られるのが、奇抜な服装やヘアスタイル、メイクなど見た目や外見で違いを際立たせようとする試みです。
見た目の良さをアピールしたところで、モデルや芸能人でなければビジネスとしての成功につながる可能性は低いと思いますし、仮に見た目のインパクトで一時的に人気を集めることはできたとしても、中身がスカスカなのですぐに飽きられてしまいます。
重要なことは「あなたにしかない強み(価値)」を見つけることです。
ここで解説したことをもう少し深く理解したい場合には、ぜひピーター・ドラッカーの著書を読んでみてください。