鈴木敏文の名言11

僕は銀行のことなんか何も知らない。

お金をATMでおろしたこともないくらい。

だけど、コンビニにATMを置いて、夜中でもお金の出し入れができたら便利だということはわかる。

これはセブン銀行を設立した理由について語った名言です。

セブンイレブンのキャッチコピーは「近くて便利」というものですが、まさにそれを体現したような発想ですよね。


鈴木敏文の名言12

僕は最近、トラックだってセブンイレブンで売ればいいじゃないかと言っているんです。

コンビニ事業への参入、セブン銀行設立、セブンプレミアムの開発など、周囲が「そんなの無理だ」と言うビジネスを、鈴木敏文はことごとく成功させてきました。

しかし「まだまだコンビニエンスストアは進化できる」と言っているので、経営の第一線から退いてはいますが、これから先のコンビニ事業に期待しましょう。


鈴木敏文の名言13

オムニチャネルの基本は、マーチャンダイジング、要するに商品開発なんです。

セブンイレブンは店舗ビジネスなので、商圏は限られていますが、インターネットであればその商圏が最大化します。

つまりリアルとネットの両方で売るのが正解ということなので、鈴木敏文はオムニチャンネル戦略を提唱していたそうです。


鈴木敏文の名言14

僕はセブンイレブンを作った時に、まず部下に言ったことは、絶対にイトーヨーカ堂の真似をしてはいけないということでした。

イトーヨーカ堂の業績は低迷していますが、そのビジネスモデルには入社当初から懐疑的だったようです。

なぜかといえば、スーパーマーケットに来るお客様は、たくさんある商品の中から『掘り出し物(割引商品)』ばかりを探していたからです。


鈴木敏文の名言15

ちゃんとしたマーケティングもしないのに商品を作っている。

在庫もしっかり見ていない。

企業を成長させるためにはマーチャンダイジングが重要であることはお伝えした通りですが、開発数量を誤ると大量の在庫を抱えるハメになります。

これは自社開発する際の諸刃の剣となりえるので、機会を最大化しつつ、在庫リスクも最小化する生産量を模索しなければいけません。

これが実現できた時、そのビジネスは飛躍的に伸びていくと語っています。


鈴木敏文の名言16

米国のセブンイレブンに学ぶものは何もなかった。

元々セブンイレブンはアメリカ発祥のブランドですが、そのやり方は直営方式でした。

それを日本独自のフランチャイズ方式に変更したのが鈴木敏文なのですが、これはいわゆるチェーンストアを意味しています。

しかしその一方で、ニトリ創業者の似鳥昭雄なども参考にした渥美 俊一が提唱する”チェーンストア理論”すらも「全く参考にならない」と一刀両断しています。

つまり鈴木敏文が創り上げた日本独自の”セブンイレブン”というビジネスは、世の中にない革新的な仕組みだったのです。

渥美 俊一の”チェーンストア理論”は小売業者の名著だと言われているので、まだ読んでいない人は是非ご覧ください。

21世紀のチェーンストア
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鈴木敏文の名言17

日本のセブンイレブンが伸び続けているのは、消費者の変化に常に対応しているからだ。

これこそがセブンイレブンが勝ち続けられる秘訣みたいです。

顧客ニーズの変化、環境の変化など、ビジネスは常に変化しています。

そこに適応するだけなので、とてもシンプルですよね。


鈴木敏文の名言18

消費は経済学ではなく心理学の世界になった。

これはなかなか奥深い名言だと思います。

モノ余りの時代なので、消費者の財布の紐はきつくなっており、それを緩めるためには心理学を使わなければいけないということです。

経済学とは合理性を追求する学問ですが、経済学の中には不合理性を追求する「行動経済学」という学問もあります。

それは人間心理を分析した上で、上手に活かすことを目指した学問なので、もちろんビジネスにも応用できます。

例えば300円のメロンと、500円のメロンが並んでいた場合、多くの人は300円のメロンを買いますよね。

しかし500円のメロンにだけ「このメロンの糖度は20度で最高に甘い!」とPOPがあった場合、500円のメロンを買う人は増えるはずです。

人間が経済合理性だけを追求していると仮定した場合、この行動結果には矛盾が生じます。

そのような矛盾を解き明かした行動経済学という学問なので、もし気になる人は下の本を読んでみてください。

予想どおりに不合理
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鈴木敏文の名言19

在庫を絞れば利益は出る。

鈴木敏文は、とにかく在庫(死に商品)を徹底的に管理して、売れる商品だけに置き換えました。

今では当たり前の発想なのですが、当時の小売業は全く在庫管理をしていなかったそうです。


鈴木敏文の名言20

経営者は60歳を過ぎたら引退すべきだとも思っていた。

鈴木敏文は『60歳で引退する』ことを考えていたそうですが、実際には80歳を過ぎるまで経営に携わっていました。

このことについて「無責任に引いてはいけないという葛藤があった」と語っているのですが、やはり後継者へバトンタッチする難しさがあるのだと思います。

それを綺麗さっぱり捨て去り、潔く実行したのがドン・キホーテ創業者の安田隆夫です。

ドン・キホーテ創業者の考えを知りたい人は下の名言集をご覧ください。




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