人付き合いはとても大変ですよね。
人間関係は「世の中にあるトラブルの元凶」と言われているので、良好な人間関係を保つために、誰もが四苦八苦しているはずです。
しかしそんな毎日送っていると、とても疲れてしまうので、そもそも人付き合いが嫌になってしまうかもしれません。
周囲の意見をいちいち気にしていると、健康にも良くありません。
そんな時に役立つ名言があるので、この記事でご紹介していきたいと思います。
短い言葉を厳選したので、ぜひ最後までご覧ください。
人付き合いが楽になる名言集
愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。
<夏目漱石>
明治の文豪として活躍し、千円紙幣の肖像にもなった夏目漱石が残した名言です。
代表作は「吾輩は猫である」「坊つちやん」「三四郎」「こゝろ」など、一度は聞いたことのある名作ばかりですね。
相手に好感を持ってもらう為には、愛嬌でも何でも使うべきなのです。
お互いに友人だと言っても、それを信じるのは愚か者である。
これほど世間にありふれたものはなく、その実、これほど天下稀なものはない。
<ラ・フォンテーヌ>
友達はたくさんいるかもしれませんが、「本当の親友」と言えるのはごく少数なのかもしれません。
あなたは僕の仕事が気に食わない。
僕を信用しなかった。
だからって、あんたを嫌な人間だと考えるのは間違っている。
<レイモンド・チャンドラー>
自分と相性が良い人なんて、世の中にそんなに多くありません。
- 性格が合わない
- 趣味が合わない
- 仕事の相性が良くない
このような相性の不一致はよくある話なのです。
全ての人と、まんべんなく付き合える生き方などあり得ないのだと理解しましょう。
いいことはおかげさま。
わるいことは身から出たさび。
<相田みつを>
周りの人には感謝をして、自分には厳しく生きた方が良いと思います。
それが人間関係を上手く回すコツなのです。
彼をさばく前に、彼を理解しようと努めるべきである。
<サン=テグジュペリ>
人間はどうしても主観的に物事を見てしまいますが、もう少し引いた目線で見る「俯瞰」を会得した方が良いと思います。
俯瞰的なモノの見方は、人付き合いに関しても使えるので、ここで覚えておきましょう。
【俯瞰的(ふかんてき)】
物事を一段高い観点から俯瞰するように、大局的・客観的に捉えること。
Weblio辞書
街灯というのは、人のためにつけるんだよな。
私はどれだけ街灯を付けられるだろうか。
<相田みつを>
日本の詩人である、相田みつを残した名言です。
優しさや思いやりを「街灯」と表現することで、印象的な余韻を醸し出しています。
あなたが他人にしてあげられる最も偉大なことは、富を分け与えることではなく、その人独自の豊かさを示してあげることである。
<ディズレイリ>
イギリスの政治家であり、元首相の人物です。
「その人独自の豊かさ=個性」と言い換えることができるはずです。
他人を認めてこそ、自分も認めてもらえるのです。
友情とは、対等なもの同士が私心なく行う取引である。
<オリヴァー・ゴールドスミス>
オリヴァー・ゴールドスミスは、英国の詩人であり、小説家として活躍した人物です。
頭脳明晰なオリヴァー・ゴールドスミスが、「友情」というものを論理的に解説した場合、このような表現になるのでしょう。
この名言は、辞書に書かれてる一文みたいですが、明快でわかりやすいはずです。
- 友達ってなんだろう?
- 友情って何?
と考えた時に思い出してください。
誰についてでも良く言う人間を信頼するな。
<ジョン・C・コリンズ>
日本には「八方美人」という言葉があります。
四方八方に愛想振りまき、だれからも悪く思われないよう、要領よく人と付き合っている人を揶揄した四文字熟語ですが、このような生き方はあまり良くないと言われています。
人間は誰かに好かれる一方で、誰かに嫌われて当然なのです。
色々な考え方や価値観がある多様性社会なので、全ての人と同調することは、そもそも無理な話なのです。
もしそのような人がいるとしたら、その人は自分を偽って生きている可能性があるので、注意しましょう。
真の友情は、災難に遭遇した時、はじめてわかる。
<イソップ>
日々を過ごす中で、何らかのトラブルに巻き込まれたり、災難に遭うことがあるでしょう。
そんな時、私欲なく手を差し伸べてくれる人こそが本当の友人なのです。
冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ。
<フランシス・ベーコン>
フランシス・ベーコンは、アイルランド生まれのイギリス人画家です。
この言葉は、まさに人付き合いをうまくやるための格言と言えるでしょう。
なんでもかんでも真っ正面からストレートに伝えるのではなく、時折冗談まじりに伝えた方が良い場面もあるはずです。
この名言は人と円滑なコミュニケーションをするために、ぜひ覚えておきたい言葉だと思います。
我々を助けてくれるものは、友人の援助そのものというよりは、「友人の援助がある」という確信である。
<エピクロス>
これは人間同士の信頼関係を表現した名言だと思います。
「仲間がいる」というのは非常に心強いものです。
信用とは鏡のようなものである。
一度ひびが入ったら元通りにはならない。
<アンリ・フレデリック・アミエル>
アンリ・フレデリック・アミエルはスイスの哲学者です。
哲学者らしい真理をついた名言だと思います。
プライベートでもビジネスでも、一度失ってしまった信用を取り返すのは、とても難しいことなのです。
全ての幸福な家庭はお互い似通っているが、不幸な家庭はどれもがそれぞれの流儀で不幸になっている。
<トルストイ>
幸福といえば「家族と過ごせる」「笑い合える家族」「何不自由なく安全に生活できる」など似通っていると思いますが、不幸の定義は人によって違うはずです。
- 家族と過ごす時間がない
- お金がない
- 住む家がない
- 自家用車がない
- 子供がいない
このように千差万別なのです。
そう考えた場合、それは不幸ではなくて、単なる課題なのかもしれません。
もし課題解決できない人がいたら、その課題が解決できるように手助けしましょう。
みんなちがって、みんないい。
<金子みすゞ>
金子みすゞは、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人です。
この時代に”個性”を主張するなんて、先進的な考え方の人物だったのでしょう。
「ダメな子」とか「悪い子」なんて子供は一人だっていないのです。
もしそんな子供がいるとしたら、それは子供達をそんなふうに見ることしかできない、大人たちの精神が貧しい。
<手塚治虫>
日本漫画の巨匠「手塚治虫」が残した名言です。
子供向け漫画を書いていた人だからこその視点だと思います。
敵を許すことだ。
だが決してその名を忘れるな。
<ジョン・F・ケネディ>
何かで他人と口論になったり、友人と喧嘩した場合、基本的には無条件で許すことが大切だと思います。
なぜかと言うと、相手のことを認めなければ、自分のことも認めてもらえないからです。
しかし、その人のことを信頼するのは止めた方が良いと思います。
いざという時に裏切られる可能性があるからです。
他人の自由を否定するものは、自らも自由になる資格がありません。
<エイブラハム・リンカーン>
「奴隷解放の父」と呼ばれる第16代アメリカ合衆国大統領です。
リンカーンらしい、自由と主権を尊重した名言だと思います。
誰かが嘘をついていると疑うなら、信じたふりをするが良い。
そうすると彼は大胆になり、もっとひどい嘘をついて正体を暴露する。
<ショーペンハウアー>
なんとも皮肉めいたショーペンハウアーの名言ですが、真理をついているような気がします。
他人の正体を見定める場合には、効果的なのかもしれません。
何事でも人々からしてほしいと思うことは、人々にもその通りにせよ。
<イエス・キリスト>
キリスト教の始祖であるイエス・キリストが残した言葉です。
新約聖書に書かれている「与えよ」という言葉の意味を解説しているのだと思います。
いまだかつて一度も敵を作ったことのないような人間は決して友人をもたない。
<アルフレッド・テニスン>
アルフレッド・テニスンはイギリスで活躍した詩人です。
敵を作らないということは、自分の本性をさらけ出せないということなので、必然的に友人もできないのです。
人間をよく理解する方法は、たった一つしかない。
彼らを判断するのに決して急がないことだ。
<サント・ブーヴ>
ブーヴは19世紀に活躍したフランスの文芸評論家です。
近代批評の父とも呼ばれていますが、ブーヴ曰く「人間関係を構築するには時間がかかる」ということです。
人間関係とはそれほど奥深いものなのです。
最も親しき友人というものは、常に兄弟のように退屈である。
<萩原朔太郎>
萩原 朔太郎は、日本の詩人です。
大正時代に近代詩の新しい境地を開拓したので「日本近代詩の父」と称されていますが、残した名言は座右の銘のような重みがある言葉ばかりです。
「退屈な友人」というのは、心穏やかにいられる友人ということなので、お互い気を許せる存在ということです。
強く激しい言葉は、その人の主張の根拠の弱さを示す。
<ヴィクトル・ユーゴー>
ユーゴーは、フランス・ロマン主義の小説家です。
ユーゴーが残した小説「レ・ミゼラブル」はとても有名ですよね。
喧嘩をした時、感情のまま発言するのは決して良くありません。
もっと心穏やかに話し合うことができるはずです。
若い人たちはよく「生き甲斐がない」と言います。
しかしそれは当たり前です。
孤立した人に生き甲斐はないのです。
生き甲斐とは人間関係なのです。
<石川達三>
日本の小説家である石川達三が残した名言です。
とても明快な内容なので、理解しやすい言葉だと思います。
孤独な人は幸せになれず、他人と関わることで幸せになれるのです。
世の人は我を何とも言わば言え。
我が成す事は我のみぞ知る。
<坂本龍馬>
「我が道を行く」を体現した、坂本龍馬が残した言葉です。
批判したい人には言わせておけば良いのです。
結局、自分の目指すべき道は自分にしか理解できないからです。
どんな忠告を与えるにしろ、長々と喋るな。
<ホラチウス>
ホラティウスは、古代ローマ時代の南イタリアの詩人です。
長々と忠告してしまうと、どうしても相手のイライラが積もり積もっていきます。
基本的に人を叱ったりする場合はできるだけ短い時間にして、人を褒め称える場合には長くしましょう。
これは「人の上に立つ人」に覚えておいて欲しい名言です。
怒りを敵と思へ。
<徳川家康>
皆さんご存知の徳川家康が残した名言です。
怒りをコントロールすることが、人間関係をうまく回すためのコツなのかもしれません。
それは「アンガーマネジメント」と呼ばれているので、気になる人は下の記事をご覧ください。
他人を咎めんとする心を咎めよ。
<清沢満之>
明治期に活躍した真宗大谷派の僧侶が残した名言です。
人のことを悪く思ったり、人の悪口を言うことはやめましょう。
それをしたところで何の意味もありません。
そうではなく他人を認めることが大切なのです。
ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。
あらゆるケースに適用できる人生の秘訣などない。
<カール・ユング>
ユングは、ジークムント・フロイトと双璧を成す、スイス精神医学の巨匠であり、有名な心理学者です。
人生の格言をわかりやすい言葉に変換してくれてたので、これなら誰でも理解できますよね。
何事もうまくいかなくて当然なのです。
そう思うと少し気が楽になるはずです。
人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。
<ロバート・フロスト>
ロバート・リー・フロストはアメリカ合衆国の詩人です。
「人付き合いのコツとは?」「どうすれば人間関係は良くなる?」と考えるかもしれませんが、その答えは意外とシンプルなのかもしれません。
人が私のことを知らないということなどは気にかけず、私自身が人のことを知らないということを気にかけよ。
<孔子>
孔子の名言は、論語にたくさん残っていますよね。
人間は社会の中で生きているので、どうしても人目を気にするはずです。
しかし本来は無視して良いことなのです。
重要なことは、人の目を気にしながら生きることではなく、周りの人の個性を認める事なのです。
孔子の名言集を知りたい人は、下の記事もご覧ください。
真の友人は正面から君を刺す。
<オスカー・ワイルド>
オスカー・ワイルドは、アイルランド出身の詩人、劇作家です。
「正面から君を刺す」というのは隠喩で、「正面から意見を言う」とか「真っ正面を向いて反応する」という意味が含まれています。
これができるのは信頼関係があってこそなので、まさに「真の友人」と言えるでしょう。
あなたの周りにいる人、あなたの周りにある物。
すべてがあなたの先生です。
<ケン・ケイエス・ジュニア>
アメリカの自己啓発講演家であるケン・ケイエス・ジュニアの名言です。
これだけ謙虚な姿勢になれれば、きっと周りの人から好かれる人間になれるでしょう。
人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。
そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。
<ベンジャミン・ディズレーリ>
イギリス首相経験者のベンジャミン・ディズレーリは、コミュニケーションに長けていたのだと思います。
これはコミュニケーションの基本ですが、自分の話をするよりも、人の話を聞いた方が良いと言われています。
上手な人付き合いがしたい人は「聞く力」を身につけましょう。
自分がわからないものを一生懸命に説いても、わかるはずがない。
<今東光>
今東光(こんとうこう)は、横浜生まれの小説家です。
人に何かを伝える場合、自ら経験したり理解しているモノの方が、具体的に伝えることができます。
なぜかと言うと、生身の感想を伝えることができるからです。
その方が深い話になるので、会話も弾むことでしょう。
逆にインターネットで見ただけの情報は、表面上の話になるので、イマイチ盛り上がりません。
人間としての深みを追求していきましょう。
1年前の悩み事言える人いますか?
いたら手を上げてみて。
いないでしょ?
<斎藤一人>
「銀座まるかん」創業者である斎藤一人の名言です。
斎藤一人は長者番付にもランクインしていたほど、名実ともに「成功者」と言えるような実業家です。
とてもシンプルな言葉ですが、ハッとさせられる言葉ですよね。
日常の悩みなど小さなモノなのです。
人間、馬鹿は構いません。
だが、義理を知らないのはいけません。
<久保田万太郎>
久保田 万太郎は、日本の小説家、劇作家として活躍した人物です。
「義理」というのは日本人特有の感覚かもしれませんが、全ての日本人が大切にしている感情でもあります。
「武士道精神」と言い換えることもできますが、もし理解できていない人は新渡戸稲造の「武士道」をご覧ください。
自分が最低だと思っていればいいよ。
一番劣ると思っていればいいの。
そしたらね、みんなの言ってることがちゃんと頭に入ってくる。
<赤塚不二夫>
赤塚不二夫は「天才バカボン」などを残した、日本の漫画家です。
最後に「それでいいのだ!」と締めくくられそうな名言ですよね。
まとめ
ここまで人付き合いに関する偉人の名言をご紹介してきました。
人間関係を構築することは決して簡単なことではありませんが、時間を要すればきっと素敵な友人に出会えることでしょう。
ここでご紹介した名言にもありましたが、たくさん友人を作る必要はありません。
人生における「本当の友達」というのは2人~3人くらいだと言われています。
むしろそれ以上多い場合には、表面上の付き合いだったり、気心知れない部分があるはずです。
全ての人と分かち合ったり、理解し合うのは無理な話なので、それを前提にした人付き合いをしてみてください。