忙しいと疲れたは、自慢にならん。
<吉田茂>
吉田茂は第45代、第48代~第51代の内閣総理大臣ですが、麻生太郎の祖父しても有名ですよね。
この言葉は「忙しい」「疲れた」と口にするビジネスパーソンを一刀両断しています。
悪運が強くないと政治家はダメ。
運が7割。
<岸信介>
「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介の名言です。
岸信介は「私は悪運が強い」と周りに豪語しているほどだったので、このような名言を残したのだと思います。
池田は、3つの卵を4人で分けるようなことはしない。
3つの卵は6つに増やす、6つの卵を3人で分けたら3つ余る。
余った3つを貯金する。
<池田勇人>
池田勇人は高度経済成長期に内閣総理大臣を務めた人物です。
「所得倍増計画」を打ち出して、それを有言実行したのですが、その政策を端的に表現した名言だと思います。
国民は自らの手で本土防衛に当たる自覚を持ってほしい。
<佐藤栄作>
日本はアメリカとの安全保障条約があるので、核の脅威から守られていますが、いざアメリカが手のひら返しをした場合、日本は核の脅威にさらされることになります。
そのリスクについて注意喚起した名言だと思います。
時間の守れん人間は、何をやってもダメだ。
<田中角栄>
日本の総理大臣は『東京大学卒』か『陸軍士官学校卒』のどちらかが当たり前でした。
そんな中、田中角栄は『小学校卒』という学歴で総理大臣まで上り詰めたのです。
”日本列島改造論”を掲げて、凄まじい実行力を見せたので「コンピューター付きブルドーザー」という異名までついていました。
そのような叩き上げの人物だったので、「何が重要なのか?」という肝を理解していたのだと思います。
田中角栄の名言は下の記事をご覧ください。
大局さえ見失わなければ、大いに妥協して良い。
<中曽根康弘>
政治的な変わり身の速さから「風見鶏」と揶揄された、中曽根総理のスタンスを言い表した名言だと思います。
政治は”調整”に時間がかかるので、自分の信念を貫いて遠回りするくらいなら、早めに妥協して、手っ取り早くゴールを目指した方が良いということですね。
辛抱、辛坊、永久辛抱。
<竹下登>
非常に温厚だった竹下登の名言です。
竹下首相は大蔵大臣だった頃に、アメリカとの「プラザ合意」を成立させて、変動相場線に移行させた張本人です。
今の日本経済の長期低迷は、このプラザ合意が発端になったと言われているので、ビジネスパーソンであればこの辺りの背景を押さえておくべきでしょう。
竹下首相は全く怒ることがなく、人の悪口も決して言わない人物だったのですが、実は我慢強かっただけかもしれませんね。
政府は帆であり、国民は風であり、国家は船であり、時代は海である。
<細川護熙>
この表現の通りだとすれば、『風』である国民次第で、船の行き先は変わってしまいますよね。
つまりこの言葉は”国民主権”を伝えたかったのだと思います。
行き過ぎた悲観主義は活力を奪い去るだけであります。
<小渕敬三>
ネガティブ思考に良いことなどありません。
小渕首相は「建設的な楽観主義」を推奨していました。
改革なくして成長なし。
<小泉純一郎>
小泉純一郎は最後まで支持率の高い総理でしたが、有言実行で綺麗さっぱり勇退したので、とても男気溢れるリーダーでした。
他にも「痛みに耐えてよく頑張った!」や「聖域なき構造改革」など、数多くの名言を残しています。
引退したタイミングで、息子の小泉進次郎へ政治地盤を引き継いでいます。