
ナポレオン・ヒルと言えば、世界的に有名な”自己啓発”の作家ですよね。
「鉄鋼王」と呼ばれたアンドリュー・カーネギーから、カーネギー自身の成功哲学をまとめるように依頼され、ナポレオン・ヒルはそれを体系化しました。
その結果、ナポレオン・ヒルも大金持ちになれたのです。
思考は現実化する
成功哲学
特に有名なこの2冊は「世界的なベストセラー」になっており、もはやビジネスパーソンの愛読書ですよね。

そこで今回は、ナポレオン・ヒルの名言集をまとめてみたいと思います。
これまで数多くの成功者を輩出してきた成功哲学から、ビジネスノウハウを学びましょう!
ナポレオン・ヒルの名言集まとめ
成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。
これは成功の定義について語った名言です。
この名言の中にある「黄金律」とは、自分がしてほしいと思うことは、他人にも率先してやってあげることを指しています。
ナポレオン・ヒルは「結果も重要ではあるが、もっと重要なのは、その結果(成功)に至る過程なのだ。」と語っています。
自分に脳力が無いと信じるのは、地球が四角型であると信じるのと同じである。
能力のことを『脳力』と表現しているのが独特ですよね。
人間にはどこか必ず長所があり、天命とも言える仕事がきっとあるはずです。
自分の才能&能力を信じましょう!
いくら権威者に才能がないと言われようと、本人が自分に才能があると信じ、その通りに実行すれば、優れた才能は失われずに済むのである。
ここで言う「権威者」とは、親や先生、上司など、自分よりも目上の人のことを指します。
たとえ親しい間柄であっても、所詮は『他人』なので、あなたの人生を決めさせてはいけないのです。
今までやってきたことを振り返るのではなく、これからできることを見通さなければならない。
過去を反省することは大切ですが、それよりも大切なのは前進することです。
「自分には何ができるのか?」と自問自答しつつ、前を向いて歩きましょう!
自分を知り、自分の脳力を信じる心の力以上にパワーのあるものは何もない。
この名言は「やる気になれば何でもできる」という意味の言葉です。
その代表例として、インドのマハトマ・ガンジーを挙げています。
ガンジーといえば、インドで非暴力運動を指導した偉人ですよね。
ガンジーの名言集は下の記事をご覧ください。
他人に同調するのは無能な人間への第一歩だと思って欲しい。
他人に同調している限り、結果が正解であろうと、間違いであろうと、そこから学ぶことは永久にできないからである。
これは自分の意思を持つ大切さについて語った名言です。
ナポレオン・ヒルは「他人の誘惑にのって、自分が自分であることを放棄してはいけない」と語っています。
あなたにもし『完璧主義者的なところ』があったとしても、他人に自分と同じように完璧であることを期待してはいけない。
これは有能な上司が陥るあるある話だと思います。
優れた上司は、部下にも同じようなスキルがあると勘違いしているので、高いレベルの業務を要求してしまうのです。
部下が自分より優秀なわけがないので、マネジメントするときには注意しましょう。
人は誰しも、長所と欠点を併せ持っているものである。
ナポレオン・ヒルは「欠点を改めることが、長所を殺すことにもなる」と語っています。
出光興産創業者である出光佐三も「欠点があることは人間らしくて良い」と語っています。
出光佐三の名言は下の記事をご覧ください。
怒りの感情は「書くことによって体から出す」ことができる。
ナポレオン・ヒルは、その日あった出来事を日記に書くことで、怒りの捌け口にしていたそうです。
ビジネスパーソンにとって『アンガーマネジメント』は必要不可欠なスキルなので、やり方が分からない人は下の記事をご覧ください。
自分のための努力を常に最優先することを忘れないでほしい。
人生は短いので、他人に干渉している暇などありません。
ナポレオン・ヒルは、「人が不幸になる事の多くは、他人の人生ばかりに干渉して、自分の人生の努力を怠ることにある」と語っています。
あなたが逆境に出会ったら、それは貴重なレッスンだという見方をするといい。
これと同じような名言を多くの偉人が残しています。
逆境とは、人生における「壁」と言い換えることもできます。
そのような壁を乗り越えた人が「プロフェッショナル」と呼ばれるのです。
例えば元メジャーリーガーのイチロー選手は、自分の壁をたくさん乗り越えてきたと語っています。
イチロー選手の名言が知りたい人は下の記事をご覧ください。
信念は、思考を現実に変える心の力の鍵となる。
『信念』というのは、何か大それたものに聞こえますが、ナポレオン・ヒルは「誰でも手に入る自然の力」と信念のことを表現しています。
もう少し信念という概念を簡単に説明すると「人間の心が信じられるなら、人は必ずそれを達成できる」と信じることなのです。
- 大金持ちになりたい
- 健康に過ごして、大病を患わずに死にたい
- たくさんの友人から慕われたい
このような思考は現実化するということです。

あなたの信念には、達成(実現)目標を入れておくと良い。
するとあなたの潜在意識は、その達成(実現)に向かう方法を見つけるだろう。
信念を実現させるためには、ただ単に願うだけでは駄目です。
達成したい目標に対して集中することが大切なのです。
それが何を意味するのかといえば『行動する』ことに繋がっていきます。
すると物事は前進していくのです。
あなたが人生で成し遂げることは、あなたが何を考えるかで左右される。
- 何がしたいのか?
- どのように生きたいのか?
このような思考によって、人間の人生は変わってしまうとナポレオン・ヒルは語っています。
あなたが他人と幸福を分け合うたびに、相手に対して貸しを作ることになる。
その貸しは必ず返される。
これは『代償の法則』について語った名言です。
多くの偉人が他人への『貢献』を推奨していますが、それはナポレオン・ヒルも同じです。
どんどん周りの人へGiveしていきましょう!
金の価値とは金額の多寡ではなく、その使われ方にある。
これはお金について語った名言ですが、ナポレオン・ヒルは「お金はその使い方を知っている人のところやってくる」と語っています。
これはつまり『お金の活かし方』についての話です。
世界的なベストセラーとなったロバート・キヨサキ氏の著書「金持ち父さん貧乏父さん」という本があります。
この本には「①金持ち父さん」と「②貧乏父さん」の二人が登場しますが、その思考回路が全く逆なのです。






この対比から理解できるのは、ファイナンシャルリテラシーの重要性についてです。
資産と負債の違いが理解できていないと、そもそも人生の成功者となることは実質的に不可能だと言えます。
まだ「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことがない人は、ぜひ一度手に取ってみてください。

人は一つの分野で成功すると、それが助けとなって、その他の分野の全てで成功を収めやすくなるような社会で生きている。
これは成功哲学について語った名言です。
一つの分野で成功した人(プロスポーツ選手、一流の経営者など)は、確かに他の分野でも活躍していますよね。
そう考えた場合、まずやるべきことは「特定分野で成功すること」になるはずです。
とりあえず目の前にある仕事をやり遂げましょう!
人間は自分を認めてくれる相手に好意を持つものだ。
誹謗中傷やいじめが社会問題として取り沙汰されていますが、これは成功哲学からすると真逆の行為だと言えます。
そもそも人間は自分のことを認めてくれる相手に好意を持つ習性があるので、相手を傷つけるのではなく、相手のことを承認すべきでしょう。
逆境の中には、全てそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている。
これはリスクとリターンについて語った名言です。
リスクがあるということは、必ずリターンがあるのです。
リスクとリターンはトレードオフの関係性だと理解しておきましょう。
過去の失敗を引きずって生きている人は多い。
そういう人々は過去という亡霊にとらわれている囚人であって、失敗者というイメージを壊すことができないのだ。
思考は現実化するので、「また失敗するかも…」と考えれば、きっと失敗することになります。
それではどうすれば良いのでしょうか?
その解決策は「過去の失敗を捨てて、忘れ去る」ということです。
過去の失敗から学んで反省することは大切ですが、それに引きずられることはやめましょう。
失敗者は、成功した人のどこかに欠点はないものかと探し回るのである。
この名言に出てくる「失敗者」とは、成功者以外全ての人を指しています。
そのような人達は成功者のことを妬んで、どうにか足を引っ張ろうとするのです。
そんなことをしているから、いつまで経っても失敗者のまま過ごすことになるのです。
人は幸福になる権利を持っている。
この名言の中に出てくる「権利」という言葉に注目してください。
それはあくまでも権利なので、権利を行使するかしないかは自分次第なのです。
それであれば、権利を行使した方が良いですよね。
その権利行使のやり方はたった一つ「行動する」ことなのです。
人生という危険に満ちたジャングルを、私たちは一人で歩かなければならない。
この名言のような前提に立った場合、それ相応の準備が求められるはずです。
- ジャングルの地図を手に入れる(=人生の目標を設定する)
- たくさんの富を手に入れる(=資産形成するやり方を学ぶ)
- 健康な体を保つ(=日頃から運動する)
成功する為には、様々なアプローチがあるはずなので、どうすればいいのか自分で考えてみましょう。
自信と勇気を持って人生を歩くほうが、より多くの幸せをつかむことができることを忘れないでほしい。
これは前向きに生きることを推奨している名言です。
下を向いて歩くより、上を向いて歩いた方が幸せになれるのです。
この世で最終的なものとは、人生そのものの大いなる拡大というふうに理解してほしい。
ナポレオン・ヒル曰く「人生は自己訓練と発展の場である」ということです。
つまり人生とは、生きることを通じて発展していくものであり、その過程を楽しむものなのです。
心の平安が保てるのは、彼が金の主になったときだ。
心の平安が保てないのは、金が彼の主になった時だ。
お金に振り回されてしまうと、悩み事が多くなり、心にも余裕がなくなります。
そのような状況から解放されるためには、資産を蓄えるしかないのです。
時間も富であるが、金銭と違って、使ってしまうと戻らない。
「時は金なり」という言葉もありますが、時間の使い方を考えることは大切だと思います。
なぜかといえば、時間は不可逆で有限だからです。
つまり下手な使い方をすると「機会損失」に繋がる可能性すらあるので、十分注意しましょう。
自由を失う恐怖を捨てて、前進せよ。
この言葉にある「自由」とは、心の平安のことです。
心に平安がもたらされるのは、財産があるときです。
つまり「自由を失う恐怖」というのは「財産を失う恐怖」と同義なので、『たとえ財産を失ったとしても前に進みなさい』という言葉なのです。
若い人は体力がある代わりに、成熟した人間の経験などを持つことはできない。
人間の経験は「財産」となります。
その財産は様々な形に変化し、応用することもできます。
老人は多くのものを失っていると思われがちですが、若い人よりもたくさんの財産(経験値)を持っているのです。
恐怖は人間が作った悪魔である。
自信を持つという信念は、この悪魔を倒すための武器である。
何かリスクを負う場合、人間は恐怖を感じます。
それは防衛本能なので良いことですが、過敏すぎると行動できなくなります。
臆病な心を奮起させるためには、自信を持つことが大切でしょう。
言葉には、確信と信念と自信、つまり、これら全部を合わせた「エンスージアズム」がなくてはだめなのだ。
エンスージアズムとは「熱意」のことです。
これがなければ相手に伝わらないので、大事を成し遂げることができないのです。
否定的な言葉は一般的な会話には入れない方が良い。
これは「どちらかといえば肯定的な言葉を話すべき」という意味の名言です。
否定的な言葉は、相手にマイナスイメージを与えてしまいます。
例えば重いコップであることを伝えたい場合、「このコップは重いです」と伝えるのではなく「このコップは重さがあるので安定しますよ」と伝えた方が良いのです。
あなたは、あなた自身の人生を生きるために仕事を選ぶのだ。
仕事は人生(起きている時間)の半分以上を占める重要な要素です。
その仕事に、何を選ぶのか決めるのは自分です。
ナポレオン・ヒルは「もし思ったような仕事がなければ、自分で作り出せばいい」とも語っています。
どんなセールスでも、売る前には、まず売る商品を自分自身に売り込まなければならない。
これはつまり『売る人の腑に落ちていなければモノは売れない』ということです。
これはセールスの基本とも言えますが「自分の惚れ込んだ商材」でなければ、決してセールストークは走りません。
売り始める前にその作業が必要なのです。
あなたが正直に奉仕したことによって、あなたが害を受けることなどあり得ない。
ビジネスにおいては誠実さが肝となります。
相手を騙すようなことをせず、お客様とは誠実に向き合いましょう。
あなたの心には、世界を変えるほどのエネルギーが眠っている。
これはなんか勇気をくれる言葉ですよね。
人間には大きな可能性が秘められていると思います。
それを引っ張り出すのか、そのままにしておくのかは自分次第なのです。
まとめ
ここまでナポレオン・ヒルの名言集をご紹介してきました。
ナポレオン・ヒルは自己啓発系なので、どうしても精神論が多くなっていますが、要するに『考え方次第』なのだと思います。
成功するために最も重要なことは『行動すること』なのですが、行動するために必要なのは『正しい考え方』です。
それが手に入る成功哲学だと思えば、決して無駄ではありませんよね。
ここで学んだナポレオン・ヒルのビジネスノウハウを、ぜひ仕事に活かしてください!
