マハトマ・ガンディー(ガンジー)は「インド独立の父」と呼ばれている人物なので、歴史の教科書で習いましたよね。
弁護士になるほど明晰な頭脳の持ち主ですが、その後、政治指導者として活躍したのです。
ちなみに「マハトマ」とは「偉大なる魂」というガンディーの尊称なので、本名ではありません。
歴史上の偉人であるガンジーは、当然多くの名言を残しています。
そこで今回はガンジーの名言集をご紹介したいと思います。
リーダーを目指す人は是非ご覧ください。
ガンジーの名言集まとめ
真理と非暴力は、どこにでもある丘のように、昔からそこにあるものだ。
ガンジーといえば非暴力&不服従運動ですよね。
ガンジーはそれまで武力で制圧してきた歴史を否定し、武力を使わない方法で問題解決しようと模索したのです。
人間は間違いから学ばなければいけませんし、人間は変われる生き物です。
それを体現したのがガンジーという人物なのです。
「マハトマ」という称号は、しばしば私を深く苦しめてきた。
マハトマ(=マハートマー)とは「偉大なる魂」という意味の言葉です。
この称号をガンジーはプレッシャーに感じていたようです。
私は物を書いている時に、以前に発言したことを考えることはない。
リーダーは常に首尾一貫していなければいけない、朝令暮改してはいけない、と考えるかもしれませんが、決してそんなことありません。
きちんとした理由さえあれば、自分の意見はいつでも変えて良いのです。
どちらかと言えば、変えていけないのは「信念」だと思います。
つまり「信念」が目指すべきゴールであり、その時々の発言はゴールに至るまでの「道筋」という感覚だと思います。
ということは、意見を変えることは「ゴールに至るまでの道筋を変える」だけなので、理由があればもっと近道をしたり、別のルートを通るのも悪くないですよね。
このような状態をガンジーは「真理から真理へと自分が成長していった証」と表現しています。
穏やかなやり方でも、君は世界を揺るがすことができる。
激しいデモやストライキを起こさなくても、世の中を変えることができるのです。
実際にそれをガンジーが実現しました。
言葉数の少ない人は、話している時に考えていないわけではない。
一つ一つの言葉を吟味しながら喋っているのである。
あまり喋らないからと言って、何も考えていないと思うのは間違いです。
誰でも自分なりに一生懸命考えているのです。
それを引き出すのがリーダーの役割でもあると思います。
人間関係に関しては、踏まえるべき4原則がある。
それは尊敬、理解、受容、評価である。
相手のことを尊敬し理解しましょう。
そして無条件で受け入れるのです。
そのような態度で接することができたか、最後に自分を評価しましょう。
私は弁護士という専門職に嫌気がさしてきた。
ガンジーは弁護士でしたが、自分の顧客を勝たせるためだけに、法律の条文をかき集めることに嫌気がさしたそうです。
ガンジーは「双方仲直りさせる」ことがやりたかったのです。
他人の欠点を探し出して、裁判すべきではない。
「裁判」という言葉を使うあたりが弁護士らしい名言ですよね。
他人を批判しても意味がありません。
なぜかと言うと、他人はコントロールできないからです。
そうではなく、自分自身を見つめ直しましょう。
私は他人の良い面だけを見ている。
自分も他人含めて、欠点がない人などいません。
そればかりをあら探ししても意味がないので、良い点(長所)を探しましょう。
自分の間違いは凸レンズで実際より大きく拡大し、他人の間違いは凹レンズで実際より小さく見る。
この考え方は「自分に厳しく、他人に優しく」ということです。
まさにガンジーの生き様を表した言葉だと思います。
自分が正しい時に、怒る必要は全くない。
自分が間違っている時に、怒る権利は全くない。
この名言が伝えたいのは、とにかく「怒るな」ということです。
怒りの感情は何も生み出しません。
アンガーマネジメントを心掛けましょう。
私は怒らないというわけではない。
怒りにはけ口を与えないだけだ。
ガンジーは「常に怒りをコントロールする必要はない」と言っています。
つまり、怒りの感情がこみ上げてきた時だけコントロールすれば良いのです。
そのやり方はとても簡単です。
今すぐに怒りたい感情が湧いてきた時、10秒だけ何もせずに待ってください。
そうすればほとんどの怒りは解消されるのです。
人類は大海のようなものだ。
たとえ大海の一滴が汚れたとしても、大海そのものが汚れてしまうわけではない。
ガンジーは「人間は生まれながら善である」と考えていました。
時に間違った判断をする人もいますが、それで全体が悪になるとは考えなかったのです。
精神は餅を探してせわしなく動き回る鳥のようだ。
ガンジーは幸せの基準を「精神状態」だと考えていました。
つまり物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさこそ幸せに結びつくと考えていたのです。
だからこそ物欲や情欲は無くすように勤めていました。
自分の誤りを告白することは、塵や埃を払って床を輝かせるホウキのようなものだ。
人間にはプライドがあるので、自分の誤りを素直に認めるのは難しいですよね。
しかしガンジーは「謝りを素直に告白しなさい」と推奨していました。
道を逸れながら前進しても、決して目的地には到達できないと考えていたのです。
謙虚な人は、自分が謙虚であることを意識しないものだ。
本当に謙虚な人は、自分のことを「謙虚な人」だと気付かない、そのようにガンジーは言っています。
謙虚な人はそれが自然体なので、むしろ当たり前なのです。
私は示したいのだ、役に立つものは、美しくもあると。
- 美しいものは、必ずしも役に立つ必要はない。
- 役に立つものが、美しいはずがない。
これは物事の真理のように思われますが、ガンジーは「役に立つものは、美しくもある」と考えていました。
人生が完璧の域まで達した人は、偉大な芸術家なのだ。
人それぞれ成すべきことは違いますが、その人生全てが芸術作品なのです。
そう考えると、生き方が少し変わるかもしれませんね。
やることなすこと、全てうまくいかないことがある。
それでも大丈夫!
君が君自身であるのなら。
主体性を持って考えて、行動していれば何も問題ありません。
むしろそれだけが重要なのです。
人間として最高の能力は、世界を変えることではない。
自分自身を変革することにあるのだ。
人生はいつだって変えられます。
人間は成長できる生き物なのです。
成長し続けるのが人生の法則だ。
人間は成長する生き物ですが、逆に成長が止まったら要注意です。
それは相対的な「衰退」を意味するので、非常に危険な状態だと思います。
暗殺者の銃弾が、私の命を終わらせるかもしれない。
だが私はそれを歓迎したい。
この発言をした翌日、ガンジーは本当に暗殺されてしまいました。
ガンジーは、たとえ自分に身の危険があったとしても、最後まで自分の義務を果たしたかったのです。
「Do or Die!」
インドを解放するか、死んで倒れるか、そのどちらしかない。
これはとても過激な言葉に聞こえますが、このキャッチコピーがあったからこそ行動し続ける勇気がもらえたのかもしれません。
たとえ一人になろうと、全世界に立ち向かえ。
これはガンジーの信念が感じられる名言だと思います。
自分が正しいと信じるのであれば、たとえ一人だったとしても、その信念を貫くことを推奨したのです。
行動だ。
行動の結果ではない。
行動そのものが重要だ。
行動しなければ、結果は生まれません。
とにかく動き出しましょう!
まずは目的を見つけること。
手段は後からついてくる。
目的とはゴールを意味しています。
ゴールが決まらなければ動き出せませんよね。
ゴールさえ決まれば、そこへ行き着く方法は後で考えればいいのです。
行為を放棄したものは、地に倒れる。
結果を放棄したものは、立ち上がる。
ガンジーは「全ての行為について、結果は後からついてくる」と語っています。
結果ばかり考えていると、失敗する可能性を恐れて、動き出せなくなるのです。
自分の自由をどう使うかについては、選択の自由がある。
自分の人生は自分で決められますよね。
なのでガンジーは「人間は自分自身の運命を作ることができる」と語っています。
その一方で「人間は結果をコントロールできない」とも言っています。
つまり、今現在を精一杯生きるしかないのです。
栄光は、ゴールに向けてのプロセスにある。
ゴールに到達すること自体に栄光などありません。
ガンジーは「喜びは戦いにあり、挑むことにあり、それに伴う苦しみある」と語っています。
全身全霊を懸けて、努力すること自体が勝利なのです。
私たちには、自分ではどうすることもできない日が一年に二日だけある。
それは昨日と明日だ。
ガンジーは今日一日だけ、一生懸命に生きることを推奨したのです。
君の信念が、君の考えになる。
君の考えが、君の言葉となる。
君の言葉が、君の行為になる。
君の行為が、君の習慣となる。
君の習慣が、君の価値観となる。
君の価値観が、君の運命となる。
人生を因数分解していくと、こんな感じになるのだと思います。
まずは「生きる上での信念」を持つのが大切だと思います。
行為は言葉に従い、言葉は思想に従う。
ガンジーは「思想ほど力強いものは他にない」と語っています。
思想が偉大で純粋であれば、常に結果は偉大で純粋なものになると考えていたのです。
何かを信じていても、それに従って生きていないのは不正直だ。
この名言の通り、自分の信念に基づかない生き方は不正直だと思います。
そんな窮屈な生き方はやめて、もっと自由に生きましょう!
心の底から確信して「No」と言うのは素晴らしいことだ。
他人に合わせて「Yes」というのは簡単ですが、「No」と言うのは勇気がいりますよね。
しかし自分の意見を主張するのは、とても大切なことだと思います。
健全な不同意は、前進への前触れだ。
ガンジーは「意見の食い違いは良いことだ」と考えていました。
人それぞれ自分の意見があるので、それを主張しあって、お互いに話し合えば良いのです。
そうすればきっとうまく着地できると思います。
人は思想の産物だ。
自分が考える内容そのものになっていく。
自分が強く「こうなりたい!」と願えば、それが行動に繋がっていき、最終的には実現できるのです。
逆に「そんなの無理だ」と考えている限り、夢は実現できないのです。
自分が賢いと過信するのは、賢いことではない。
これは自信過剰になるのを諭している名言だと思います。
「井の中の蛙大海を知らず」という状態になるので、十分注意しましょう。
個人の能力には限界がある。
全部任せろと天狗になった途端に、神様が現れて鼻を折ってくれるのだ。
「人間には謙虚さが必要である」と語っている名言です。
何でも自分でやるのではなく、周りから支援してもらうのも悪くありません。
自分にはできるという信念があれば、やり抜く能力を確実に身につけることができる。
たとえ最初の段階では持ち合わせていなくても。
「それはやったことがないから…」が口癖になっている人は多いと思います。
仕事でもプライベートでも、人生においては経験したこと無いものだらけのはずです。
まずは「やってみよう!」という気持ちが大切なのです。
鎖で縛ることもできるだろう。
拷問で痛めつけることもできるだろう。
この肉体を破壊することもできるだろう。
でも、私の精神まで投獄することはできないのだ。
これはガンジーが残した言葉の中で、一番有名な名言かもしれませんね。
ガンジーは生涯にわたって合計11回投獄されて、6年10ヶ月を獄中で過ごしたと言われています。
この勇気ある言葉を心に刻んでおきましょう。
どんな運動であっても、無関心、嘲笑、罵倒、抑圧、賞賛という5段階を経るものだ。
その行動が正しければ、最後は賞賛されることになるのです。
最高の道徳律は「人類のために絶え間なく働くべきだ」ということだ。
ガンジーは以下のように言っています。
- 利己的な欲望はみんな非道徳的だ。
- 他人のために自分を向上させるのは道徳的だ。
そして人類のために自己犠牲の精神で働くことが、最も道徳的だと言ったのです。
喜びのない奉仕は、奉仕する側にも奉仕される側にも役立つものではない。
仕事は楽しいでしょうか?
楽しくない仕事は、あなたの人生にとって無意味な時間になってしまいます。
どうせ仕事するなら、楽しく働きましょう!
溺れる者が他人を助けることはできない。
他人を助けるためには、まず自分自身が自立しなければいけません。
そのための知識や経験を身につけましょう!
自分の良心に反した行為をするとき、リーダーは役立たずとなる。
リーダーはビジョンを掲げて、チームメンバーを引っ張っていかなければいけません。
その道しるべとなる存在なので、強い信念が求められるのです。
人生とは強く願うことだ。
そして完全性を求めて努めることに人生の使命がある。
妥協してはいけません。
100%の力を振り絞って、努力し続けるのです。
そうすればきっと何か得られるはずです。
「誓いを立てる」とは、その誓いについてはもはや考えるのをやめることを意味する。
一度誓ったものを覆す必要などありません。
むしろ考え直してはいけないのです。
そうしなければ、いつまで経っても行動できないからです。
変革を望むのは、変革者であって社会ではない。
社会全体に不満があったとしても、それは一向に改善されません。
それを変えられるのは、行動できる変革者だけなのです。
進歩するためには、歴史を繰り返すのではなく、新しい歴史を作らなくてはならない。
先祖が残してくれた遺産に、新しいものを付け加えていかなければ進歩できません。
同じことを繰り返すだけの毎日はやめましょう。
善いことは、カタツムリのようにゆっくりと進む。
自分の考えを他人に理解してもらうためには、それなりの時間がかかります。
大事を成す場合、決して急いではいけないのです。
成功に暴力的な近道はないと、私は信じている。
これぞガンジーといえる名言だと思います。
ガンジーは「永続的に続く善」を求めていました。
それを手に入れるためには、暴力的なやり方ではダメだったのです。
まとめ
ここまでインド独立運動の指導者「マハトマ・ガンディー」の名言をご紹介してきました。
ガンジーの人物像が伝わってくる言葉ばかりでしたよね。
多くの人の心を動かした偉大な指導者だったので、リーダーを目指す人には見習うべき点が多かったと感じます。
ぜひお気に入りの名言を座右の銘にしてください。