無の以って用をなせばなり
この言葉は、「何もなくても、それでなんとかなる」という意味の名言です。
あなたが暮らす部屋の中を想像して欲しいですが、物がたくさんありすぎると、それ以上モノを運び込むことができませんよね。
もちろん身体を休めることもできません。
なので、モノは少なければ少ないほど良いのです。
何も無いことを貧しく感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
モノが少ないことは可能性の塊(=余裕がある)なのです。
この道を葆(たも)つ者は、盈(み)つるを欲せず
常に100点満点(=盈つる)を取り続けるのは大変ですよね。
「60点くらい取れれば十分」という気持ちで生きた方が、きっと幸せになれると思います。
聖人は積まず
「積むもの」とは不満や不安のことです。
つまり、幸せな人は不満や不安を溜め込まないのです。
シンプルな話ですが、これが実践できれば、きっとあなたも幸せになれるはずです。
私を少なくし、欲を寡(すくな)くす
私とは「私心」のことです。
私心をなくして、欲を少なくすれば、人との争いが無くなるはずです。
逆にその心が強くなると、悩み事が増えるはずです。
十分注意しましょう。
我恒に三宝あり、持してこれを宝とす
- 誰に対しても慈しみを持つこと
- どんな人に対しても情け深くあること
- 争いで傷ついた人に心を寄せる気持ちを持つこと
これが老子がいう”3つの宝”です。
知らずして知れりとするは、病なり
知ったかぶりをしたり、わかったつもりで過信することは、「もはや病気である」と老子は言っています。
大いなる者は、よろしく下となるべし
優秀な人は、わざわざ偉ぶったり、虚栄を張る必要がありません。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という格言もありますが、そのような生き方が理想的なのです。
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功を成し事を遂げ、而して百姓は我自ら然りと謂う
これはリーダーが知っておくべき考え方について語った名言です。
部下には「やらされた」と思われるのではなく、「自分で成し遂げた」と思わせるのが優れたリーダーなのです。
矜(ほこ)らず、故に能く長ず
優秀な人は周りに自慢しないので、かえって評価されるケースが多いです。
あるがままに生きるということは、余計なことをしないことなのです。
光りて輝かず
この言葉は「能ある鷹は爪を隠す」と同じ意味の名言です。
あえて才能を見せない賢さを語ったのです。