
経営者や管理者(中間管理職)であるリーダーは「人を育てるのが仕事」と言われますよね。
しかし多くのリーダーは人材育成に悩みを持っており、非常に難しいと感じているはずです。
そこで今回は人を育てるマネジメント方法について解説していきたいと思います。
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人を育てるマネジメントとは?
経営者やマネージャーとして活躍している人は、人材育成に奔走していると思いますが、そもそも「なぜ人を育てなければいけないのか?」と考えたことがあるでしょうか。
その答えは色々あると思いますが、「自分自身のため」と考えるのが最適だと思います。
リーダーとして活躍している人は、多くのケースでとても優秀なビジネスパーソンだと思います。
そのような人は自分だけでも多くの仕事がこなせるため、自分が率先して動いたり、どうしても無理しようとします。
しかし、それではいつまで経っても楽にならないのです。
そうではなく、自分に優れたスキルが5つあった場合、それを一つずつ5人の部下に継承していくのです。
その過程で少しずつ仕事量が減っていき、徐々に仕事が楽になっていくはずです。
そして無事に5人の部下が独り立ちした時、あなたはそのタスクから解放されるので、他の仕事に就けるようになります。
つまり昇進するということです。
このような目的があるため、リーダーにとっての人材育成はとても重要なマネジメント要素になっているのです。
人を育てるのが上手い人の特徴
人を育てるのが上手い人は、自分の後釜となる人物を育成しようとします。
自分が一生同じポジションで働けるのであれば、後継者育成は必要ありませんが、現実的にそんなこと無いはずです。
なので、学習意欲が高く、モチベーションが高いメンバーには、どんどんビジネスノウハウを継承していくのが良いと思います。
チームビルディングのやり方、意思決定するコツ、セールスノウハウ、社内営業のやり方など、伝えるべきことは沢山あるはずです。
それらを伝えた後、すぐ様それを実践してもらうのです。
リーダーとなる人材は当事者意識を持たなければいけません。
その当事者意識を植え付けられる人が、結果的に「人を育てるのが上手い人」ということになるはずです。
自分も努力する
人を育てるためには、同時に自分自身も成長しなければいけません。
先輩・後輩という考え方はご存知の通り「年上の人が偉い」ということですが、それには合理的な意味があるのです。
それは後輩よりも先輩の方が博識で、経験も豊富というバックボーンに由来します。
当たり前の話ですが、一年でも長く生きていれば、そのぶん多くの時間が使えることになります。
それであれば、後輩よりも知識が豊富で、たくさんのビジネス経験をしていなければおかしいですよね。
リーダーとなる人材は、このような人物でなければいけないので、常に努力を欠かすことができないのです。
たとえプライベートであっても、だらだらテレビを見たり、ゲームをしている時間など無いのです。
休日であっても取引先と会食したり、異業種交流会に参加して人脈を増やしたり、本を読んで勉強することも必要でしょう。
そうしなければ自然と尊敬の念が薄れていき、チームマネジメントは失敗することになります。
人を育てるのが下手な人
人を育てるのが下手な人の特徴は、未来志向でないことです。
例えば、過去の栄光などにすがりついている人は、典型的なダメ上司パターンだと思います。
飲み会の席で、部下に対して昔話を延々と話したり、自分の成功事例を自慢話のように語る人は、チームメンバーから煙たがられる存在かもしれません。
というのも、その話を聞いたところでビジネス環境は変化しているので、参考程度になるかもしれませんが、実務的にはほぼ無意味なのです。
「昔は毎日終電帰りだった…」と自慢しても、今の若年層には「仕事に無駄が多かっただけでしょ?」とも思われてお終いです。
そうではなくて、「昔は終電帰りが多かったから、できればそういう働き方にしたくないと思っている。なので効率化できる意見があれば何でも言って欲しい。」と言えば、チームメンバーは「何か効率化できることがないか考えてみようか…」と思えるはずです。
そのようなコミュニケーションは未来志向なので、社員のモチベーションアップにもつながるはずです。
「人を育てる」という本質
「人を育てる」という観点で考えると、決して会社内に限った話ではないと思います。
例えば、プライベートも重要だと思います。
外部との飲み会で恥をかかないように「会食マナー」を教えたり、ビジネスにおける考え方を伝えることも大切だと思います。
他にも、部下が「会社を辞めたい」と相談してきた場合、その理由を聞いてあげるのも大切なことです。
例えば「独立起業したい」とか「夢を実現したい」などの前向き思考であれば、むしろ進んで転職を応援してあげるのが正解だと思います。
他にも「激務で身体を悪くしてしまった」とか「長い間実績が低迷している人」の場合にも、転職を推奨してあげた方が良いと思います。
それらに該当しない場合、つまり単純かつネガティブな理由の場合、少し慎重にヒアリングした方が良いかもしれません。
- 転職する目的は何か?
- あなたのキャリアにとって、次の会社はステップアップになるのか?
- 今の会社になくて、次の会社にあるものは何か?
- 次の会社では、今まで培ったスキルが活かせるか?
- 家族には事前相談したのか?
人は時に衝動的な動き方をするので、一旦冷静になってもらうことも大切だと思います。
転職は人生においての一大決心なので、その理由をきちんと言語化できる必要があると思います。
それぐらい真剣に考えていなければ、後で本人が後悔するかもしれないからです。
このように「人を育てる」というのは、決して仕事上の話だけでなく、相手の人生を一緒になって考えてあげることも含まれているのです。
出来ない人の育成方法
一言に「部下」とまとめても、色々な個性があるので、それが人材育成の難しさにもつながっています。
中には反抗的な部下もいるはずですが、ここで押さえるべきポイントというのは、「文句」と「意見」をきちんと区別することです。
この二つは似ていますが、全く別の性質なのです。
- 文句:過去に由来して、発展性がないもの
- 意見:未来志向で、改善意欲があったり、物事を進展させようとするもの
この二つを見比べただけでも「文句」には意味がないことが理解できるはずです。
なので、もし文句をつけてくる部下がいた場合、その人の視点を変えてあげなければいけません。
例えば、部下が文句を言ってくるケースというのは、以下のようなシチュエーションだと思います。
- ノルマが高すぎて達成できない
- 自分一人だけタスクボリュームが大きい
- 頼まれた仕事に意味があると思えない
このようなケースが発生した場合、まずは「なるほど…、じゃあそれを改善するためにどうすればいいと思う?」と聞いてみましょう。
もし改善案が出せるほど実績のない人材であれば「あなたに期待しているのは仕事に対して文句を言うことではなく、意見を言うことなんだよ」と丁寧にアドバイスしてみましょう。
それだけでも視点が変わるはずなので、主体的に考える力も身に付くはずです。
人を育てる名言集
あれこれ人材育成をしていると、時に迷う場面が出てくると思います。
そんな時、頼りになるのが過去の偉人達が残した名言なのです。
正しい道筋を示してくれる格言は、軌道修正するのに役立ちます。
もちろん部下に対してアドバイスする時にも使える言葉ばかりなので、ここではおすすめの名言集をご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてください。
順調な時ほど危機が訪れる
<日清食品創業者 安藤百福>
できないと決めているのは、誰かというと自分自身なんです。
人を決めませんから。
<ジャパネットたかた創業者 高田明>
成功の陰には必ず失敗がある。
<ユニクロ創業者 柳井正>
自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。
<近代資本主義の父 渋沢栄一>
売上の低迷を世の中や政治のせいにするのは、己の知識の無さや勉強不足を露呈しているに過ぎない。
<日本マクドナルド創業者 藤田田>
中小企業の社長になったつもりで考えろ。
<ソニー創業者 井深大>
アイデアのいい人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。
<ソニー創業者 盛田昭夫>
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
<阪急電鉄創設者 小林一三>
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