メガネを低価格で提供し、その日の服や気分によってかけ替えられるような、ファッション性の高いアイテムにイメージチェンジするのだ。
メガネは「医療器具」という側面があったので、決して手軽な商品ではありませんでした。
そのような重苦しいメガネを、毎日付け替える「アイウェア」として再定義したのです。
もう、メガネはやめた方がいいのかもしれない。
競合他社がたくさん出てきて、メガネビジネスでも大きな損失が出たので、何度も「撤退」という2文字が頭をよぎったそうですが、「メガネビジネスを続けたい!」という想いの方が強かったので、それを続けた結果が現在のJINSになっているそうです。
メガネを作っている間の待ち時間、カフェで過ごせたらいいだろうなと思ったのだ。
これはカフェとメガネ店がセットになった「ジンズガーデンスクエア」という新業態を開業した際の名言です。
メガネには『レンズのハメ込み作業』があるので、どうしてもお客様を待たせることになります。
それを改善する試みだったそうですが、とてもクリエイティブですよね。
メガネ業界の競争が激しいレッドオーシャンの中で戦うよりも、新業態という新しい海に漕ぎ出そうと考えたのだ。
大手企業含めて、メガネ業界には競合他社がたくさんいるので、新業態で差別化を図ろうと考えたそうです。
具体的には「メガネ×雑貨」などのコンセプトショップですが、この考え方はブルーオーシャン戦略に基づきます。
ブルーオーシャン戦略のことを「誰もやっていないビジネスを探すこと」だと理解している人は多いですが、それは正しくありません。
本当の”ブルーオーシャン戦略”を理解したい人は、下の本を読んでみましょう。
メガネのレンズは”腐らない”。
これは文字通り腐らないという意味と、流行りがないという意味の、2種類が含まれています。
アパレルでありながら流行がないメガネという商材は、とても魅力的に映ったそうです。
- 我が社は何のために存在しているのだろう。
- 僕らは何のために働いているのだろう。
これが定まらなければ、会社を続けていく意味はない。
株式上場後、どう経営すればいいか迷っていた時、田中仁はユニクロ創業者である柳井正と面談しました。
どうやら面談ではケチョンケチョンにされたようですが、この機会をチャンスと捉えて、成長の糧にしたそうです。
柳井正は日本を代表する名経営者なので、その名言を知りたい人は下の記事をご覧ください。
世の中を変え、永続的に価値を提供する企業は、志で動いている。
志とは「ビジョン」とも言い換えられます。
高い志がなければ、偉業を成し遂げることもできません。
ビジネスリーダーはビジョンを掲げましょう!
もうJINSは逃げない。
王道を行く。
JINSは若者をターゲットにしたメガネ店でしたが、若者だけをターゲットすることは「業界大手との戦いを避ける」ことを意味しています。
差別化することは弱者が強者と戦う常套手段(ランチェスター戦略)なのですが、それでは業界No.1になることはできません。
なので、改めて業界一位を狙う戦略を考えたそうです。
追加料金をなくそう。
メガネ業界は価格がブラックボックスなので、消費者からの信頼度が薄くなっていました。
その温床になっていたのが”追加料金”という仕組みです。
「追加料金を無くす」と決断したことが、JINSを飛躍的に成長させたと語っています。
「入りにくい」というお客様がいるならば、本末転倒である。
店舗ビジネスにおいて、お店への入りやすさはとても重要な要素の一つだと言えます。
店舗経営にはコツがあるので、詳しく知りたい人は下の記事をご覧ください。