売れる時に売るものがないのが、一番まずい。
店舗ビジネスは在庫を抱えるので、そのバランスをコントロールするのが難しいですよね。
なので「売れそうな数量を考えながら仕入れる」というのが普通の経営者ですが、田中仁は「売り上げを最大化するために広告を5倍に増やす」という暴挙に出ます。
それに伴い、これまで売った(=仕入れた)ことがない量を一気に発注したのです。
これは創業者ならではの”大胆さ”と言えますが、この大胆な営業戦略によって売り上げがグンと伸びたそうです。
「メガネは視力が悪い人のもの」という常識を変えたい。
田中仁は、メガネは視力の矯正器具としての役割がある一方で「目を守るアイテムでもある」と考えたのです。
その発想から『機能性アイウェア』という文化を創造し、ドライアイの症状を緩和する「JINS Moisture」のリリースへと繋がっていきます。
製品やビジネスモデルを真似ていると、最終的に息切れして消えてゆく。
独自性のない猿真似は、結局その場しのぎでしかないので、環境の変化に対応できません。
ビジネスパーソンは、ただ単純に他社の真似をするような愚行をやめましょう。
ブルーライトは、JINSにとって天啓だった。
何気ない眼科医との会話の中で、田中仁は「ブルーライト」というキーワードを耳にします。
そのキーワードを見逃さず、ブルーライトをカットする「JINS PC(現在のJINS SCREEN)」の大ヒットへと繋げたのです。
1番と2番では、雲泥の差がある。
日本で一番高い山は”富士山”ですが、2番目に高い山を知っているでしょうか?
日本で一番売れている携帯電話は”iPhone”ですが、2番目に売れているスマートフォンはどの機種かわかるでしょうか?
このように、1番と2番では雲泥の差がついてしまうのです。
小売りの強い会社はみな、地方のお客様の目線をずっと持ち続けている。
東京でうまくいったビジネスモデルが、地方でうまくいくとは限りません。
しかし地方都市でうまくいったビジネスモデルは、全ての地方都市で通用するそうです。
”東京”という商圏には独自性があるのだと覚えておきましょう。
企業が福利厚生や社員の業務効率改善の一環で導入してくれるケースも多い。
メガネは個人的に買う商品でしたが、それをtoB向けの商材へとブラッシュアップしたのは素晴らしいですよね。
このような法人顧客の開拓は、販売数を飛躍的に伸ばせるので、「ウチの商品も法人向けに販売できないか?」というのは常に模索しましょう。
科学的な裏付けのある製品を作ること。
「ウチの商品は高品質ですよ」と言っても、信じてもらえなければ意味がありません。
JINSはサイエンスを味方にすることで、製品の説得力を強めたのです。
やると決めたら、一つずつ課題をつぶしていくしかない。
何か新しいことにチャレンジする場合、9割方の人は否定的な意見を言うはずです。
それでもチャレンジしてみたいという気持ちがあれば、課題を一つずつクリアしていくしかありません。
つまり”行動力”が肝になるのです。
寄せ集めの軍隊ではどんなに人数が多くても、1つの志のもとに集う兵士が集まった軍には勝てないだろう。
どんなにたくさん集まっても、それが”烏合の衆(うごうのしゅう)”では意味がありません。
ビジネスリーダーはチーム力の強化に努めましょう!