異業種交流会の中でも人気の名刺交換会が「経営者交流会」です。
経営者交流会には代表取締役や執行役員などが参加するので、決裁者を探し出すのに役立ちます。
そこで今回は、社長が参加する異業種交流会の探し方や、経営者交流会を活用するコツについて解説していきたいと思います。
目次
異業種交流会の効果
異業種交流会とは、様々な業種の人たちが集まって交流を深めようとするビジネス会のことで、カフェ会や朝活のような小規模のものから、数百名が参加する大規模な名刺交換会まであります。
例えば、大学の研究室のメンバーと、企業に属するビジネスマンが交流する産学交流や、建築関係者、アパレル関係者、IT系企業のみなど、ある分野に特化した交流会も開催されています。
普通に考えると、同業者同士が集まった方が良いように思われがちですが、実際はそんなことありません。
同業者同士はライバル関係にあるので、時には情報を隠し合いするかもしれませんが、異業種交流会には情報交換を目的とした人々が集まるので、お互い積極的に情報交換することができます。
その結果、今まで思いもつかなったビジネスアイデアを見つけたり、可能性のある販路を見出したりすることができるのです。
異業種交流会は効果がない?
異業種交流会に参加した人たちの中には、「参加したけど何の収穫もなかった…」と嘆く人が稀にいます。
でも、これは経営者交流会の活用方法に問題があるのかも知れません。
名刺交換会という場では、出会いのチャンスを逃さず積極的に行動した方がチャンスを得ることができます。
ただ名刺交換するだけでも、チャンスをつかめる可能性は十分あるのです。
交流会で出会った瞬間には収穫がなくても、何かをきっかけにしてあなたのことを思い出してくれる可能性もあるのです。
また異業種交流は、見込み顧客を探し出す新規開拓営業に活用したり、有力な代理店希望者が見つかったり、新しい人脈形成に活用できたり多くのメリットがあります。
この異業種交流に参加するときに気を付けたいのが名刺の準備です。
相手が名刺を出したときに、「名刺がない」「名刺を切らしている」などと言えば、それは「嫌い」「付き合いたくない」「取引したくない」というサインに受け取られてしまうかもしれません。
少なくとも、「細かな部分をおろそかにする人」という印象を抱かれるのは間違いないでしょう。
たったこれだけで、大きなビジネスチャンスを逃してしまうかも知れないのです。
異業種交流会の探し方
さて、異業種交流会のメリットが理解できたとしても、初めて経営者交流会に参加する人はどのように探せばいいのかがわからない場合があると思います。
そんな時に使えるのが、異業種交流会の情報サイトです。
最近ではZoomを使ったオンライン交流会が主流ですが、異業種交流会のメリットを理解している会社や個人も多くなってきているので、全国各地で様々な交流会が開催されています。
それに伴って、経営者交流会や名刺交換会の情報を掲載する専門サイトも徐々に増えてきました。
その中でも、東京、大阪、名古屋などの大都会では、異業種交流会が盛んに開催されています。
当たり前のことですが都会には会社の数が多いので、そこで働く人数も多くなり、必然的に出会いを求めたり、人脈形成に励む人も多くなります。
また実際に仕事の量も多いので、大都会の異業種交流会にはチャンスがいっぱいあるのです。
異業種交流会の情報サイトを活用する
もし、あなたがこのような大都会で働いていないとしても、例えば出張で東京や大阪に行った際に時間があれば、今日・明日開かれる異業種交流会を探すこともできます。
それくらい、交流会の情報サイトはタイムリーに更新されているのです。
もし気になるイベントが見つかった場合は、そのサイトから直接予約&申し込みすることができるのでとても便利です。
営業の谷間や仕事の合間に参加した交流会がきっかけで、後日大きなビジネスに繋がったなんてケースは決して少なくありません。
代表的な異業種交流会の情報サイトには、
などがあります。
異業種交流会のポータルサイトでは、エリアから探したり、予算から探したり、開催時間から探すこともできます。
自分のスケジュールに合わせて、隙間時間で気軽に参加することができるので、まずは使ってみることをオススメします。
社長交流会は人脈形成に役立つ
多くのベンチャー企業で働く人や経営者は、異業種交流会に熱心なケースが多いです。
その理由は、彼らがいつも今までにないビジネスや過去に前例がないビジネスを立ち上げたいと考えている為です。
そのため、業種に縛られることのない幅広い人脈や情報を常に求めているのです。
経営者の人脈は役立つ
特に経営者の参加が多い異業種交流会に出ることは、メリットが大きいと言われています。
なぜなら経営者には決裁権があるからです。
今まで例を見ないものや、全く新しい事業を始めるには大きな勇気が必要なものです。
そんな時には、最終決裁権を持つ経営者や事業責任者の英断が必要になるのです。
もしあなたがSOHOでスモールビジネスをしていたり、ビジネス初心者だった場合でも、経営者が多く参加する異業種交流会に出ることをおすすめします。
事実、無名のビジネスマンやクリエーターが、異業種交流会でエンジェル投資家と出会ってベンチャーの旗手になった例は少なくありません。
その一方、異業種交流会に参加する経営者達は、今までに聞いたこともないような優れた企画やビジネスに出会うことを目的にしている人達が多いです。
彼らは「新人だから…」とか「無名だから…」という理由で、無下にするようなことは決してしません。
冷静にあなたのビジネスを分析して、優秀な企業を見定めます。
よって、ビジネスチャンスがすぐに来るかもしれないですし、2、3年後にくるかもしれません。
どちらにしても、しっかりした人脈を築きたいのであれば、経営者(社長)が参加する異業種交流会に参加するようにしましょう。
一般的に経営者交流会は参加費が高くなる傾向にありますが、それは将来への投資と割り切りましょう。
中には無料の交流会もありますので、まずは経営者交流会の情報サイトをチェックしてみましょう。
異業種交流会で見込み顧客を探す
異業種交流会に参加する魅力の一つが、「見込顧客」を探せるという点です。
名刺交換をしたり、会話をしたりする中で、セールスのチャンスをつかめる可能性が十分あるのです。
もし相手に関心を持ってもらえたら
- 今度会社へ来ませんか?もっと詳しく聞きたいです。
- うちの○○担当に説明してくれませんか?
- 稟議を上げたいので、資料をください。
という風に話が進む可能性もあります。
どこにどんな出会いがあるのかわからないのがビジネスです。
少なくとも、デスクに座っていたり、何もしないよりは百倍マシです。
特に名刺交換した相手が社長であれば受注率は格段に上がります。
社長が導入したいと言っているのに、それに社員が反対するケースは少ないからです。
また会社によっては、強烈なトップダウン体制を敷いているケースもあります。
そういう社長に巡り合えたら、ビギナーズラック的な即受注もあり得ます。
また社長は社外への影響力も大きいものです。
A社の社長が気に入ってるんだったら、ウチも使おうという紹介営業の流れも期待できます。
つまり、業界で力のある社長に信用されるということが、業界内での宣伝につながっていくのです。
とにかく異業種交流に参加して社長に話しかけて交流し、社長の名刺入れの中に、あなたの名刺を入れてもらう努力が後々の受注に繋がっていきます。
社長の名刺入れに入ったあなたの名刺は、あなたの知らない場所で抜群な宣伝効果をもたらします。
異業種交流会ではあなたの積極的な態度と、印象的な名刺が大きな営業ツールになるということです。
異業種交流会を転職のきっかけにする
異業種交流会では、稀に思いもよらないような出会いがあります。
異業種交流会に参加する人の中には、優秀な人材を探している企業もあるからです。
そういう人に出会えれば、あなたに転職のヘッドハンティングが来ることも考えられます。
出会って話した相手が経営者であれば、条件の良い転職につながる可能性はとても大きくなります。
もし、あなたが転職したいと考えていて、その方向も決まっている場合には、あえてそのような社長が多く集まる異業種交流会を探すようにしましょう。
ただし、せっかく目指す業界の経営者に巡り合ったとしても、ビジネスマナーが悪ければ転職が成功する確率は低くなります。
その為、異業種交流会には、常にビジネスマンとしてふさわしい服装で出向くことが大切です。
なにも高価な服や、かしこまった格好をする必要はありません。
むしろ、ブランドだらけの高価すぎる服装は、自分の評価をさげてしまう可能性があります。
きちんとした言葉遣いや話し方ができていれば、それだけでも十分好印象を与えることができます。
ビジネスマナーの基本を押さえる
経営者と話す場合には、特にビジネスマナーに気を付けるようにしましょう。
お客様やビジネスパートナーと出会う可能性がある異業種交流会では、礼儀正しいということはとても大切な要素になります。
ビジネスマナーが良くない人と、ビジネスをしてくれる人は一人もいません。
必要以上に丁寧にするのは考えものですが、最低限のマナーくらいは心得るようにしましょう。