全てを天命に任せるのは愚かなことだ。
成り行き任せにすることは脳死している状態だと思います。
チャレンジして、たとえ失敗したとしても、自分の力を出し切ったのであれば後悔などしないはずです。
「人事尽くして天命を待つ」という言葉にある通り、やるべきことを全てやることが重要なのです。
満足というものは、むしろあり得ない。
渋沢栄一は「人生というのは何か不足しているのが本来の姿である」と語っています。
そのような状態であるからこそ、常に前進できるのです。
ただ成功とか失敗とかいうことだけに注目し、もっと大切な道理を見ていない。
本当に大切なことは、自分が好きなことをやったり、楽しく働くことだと思います。
人生においてそれが一番大切ではないでしょうか。
誰かが立身出世という月桂冠を戴かせてくれる。
一生懸命努力している姿は、きっと誰かが見ているものです。
今もし不遇な状態だったとしても、その分野のNo.1を目指してください。
圧倒的なNo.1になれば、誰もあなたをほっとかないでしょう。
役に立つ青年というのは、ちょうど磁石のようなものだ。
たくさんの若者を雇用していた渋沢栄一は、「役に立つ青年」と「役に立つない青年」の違いに気付いたそうです。
役に立つ青年は自分で仕事を見つけるのに対し、役に立たない青年は仕事が与えられるのを待っていたのです。
これは仕事に対する姿勢の話にもなります。
一般的に「仕事」と呼ばれているものは、自ら取りにいくものです。
待っていて与えられる仕事とは「作業」と呼ばれています。
この二つの違いが理解できていないと、「役に立たない青年」と呼ばれてしまうかもしれません。
社会のために尽くす者に対しては、天もまた恵みを与えてくれる。
これは起業家精神の話ですが、大きなビジネスをするためには私欲を求めてはいけません。
とにかく社会への貢献を追求した結果、最終的に自分にもインセンティブがもたらされるのです。
多くの財産を子供に残すことを目的とするのは間違いだ。
「子供には楽をさせてあげたい」と思うのが親心ですよね。
なので、ほとんどの親は子供に遺産を残そうとしています。
しかしそれは渋沢栄一にとって最適解とは言えないようです。
もちろん財産を与えること自体を否定していませんが、それよりもっと大切なのは「教養を与えること」だと渋沢栄一は言います。
きちんとした知識や教養が身に付いていれば、子供は自分で稼ぐことができます。
その本質を置き去りにして、財産だけ与えても、お金の使い方が分からず、結局は不幸になってしまうのです。
商業にも高度な教育が必要だ。
渋沢栄一が生きた時代は「商人に高等教育などいらない」と言われていました。
しかしビジネスが競争社会になっていくほど、知恵のある人が勝ち残るようになったのです。
そのような様子を見て渋沢栄一は、教育の大切さを実感したそうです。
「自分さえよければ…」という考え方では不幸に陥る。
人生においての「幸福」とはどのような状態でしょうか?
自分がお金持ちになったり、自分が好きな物を食べたり、自分の欲しいものが手に入る状態は、一過性の幸せでしかありません。
つまり、それで自分が幸せになったところで、あなたが大切にしている家族や恋人などが不幸であれば、自分自身が幸せになれないのです。
よって、本当の幸せとは他人に喜んでもらうことだと思います。
家族を幸せにしたり、誰かのためにサービスを提供したり、困っている人を助けると、喜んでくれますよね。
あなたの周りにいる人が幸せになると、結果的にあなたも嬉しいのです。
事業家にとっての唯一の武器、義公の覚悟を持て。
「義公の覚悟」とは、社会のために尽くす信念のことを言います。
自らの私欲を捨てて「自己犠牲の精神」で社会貢献するのです。
それほどの覚悟がなければ、どんな事業もうまくいかないと渋沢栄一は語っています。
まとめ
渋沢栄一は近代日本の礎を築いた偉大な経済人です。
多くの偉業を成し遂げた人物ですが、それらを成し遂げるためには、確固たる信念があったはずです。
ここで紹介した言葉には、そのヒントが隠されています。
渋沢栄一の名言を参考にして、歴史に名を刻むような偉業を成し遂げてください。