意志ばかり強固にするのも考えものだ。
この名言には続きがあります。
「情けも智恵も伴わなければ、それはただの頑固者や強情者といわれる人物となり、自分の主張が間違っていてもそれを訂正しようとせず、どこまでも自分の意見を押し通そうとする。」
つまり意志が強すぎると協調性がなくなると言いたいのです。
何事もバランスが重要なのです。
ほとんどの場合、不運というのは自分で招くものだ。
これは耳の痛い話ですが、自分がやってきた結果が「不幸」として自分に跳ね返ってきただけなのです。
寝る時にも読み、車に乗っている時にも読む。
ビジネスパーソンは忙しいので、読書する時間がないと思います。
しかしそれでも、渋沢栄一は読書することを推奨しています。
たとえ数分の読書だったとしても、積み重なれば大きな読書時間になります。
とにかく前進することが重要なのです。
気持ちをしっかり持てば、身体も自然と元気になる。
「病は気から」という言葉がありますよね。
気持ちがネガティブになると、それが影響を及ぼし、表面化してしまうのが人間なのです。
桜が日本の誇りであるのと同様、武士道もまた日本の誇りある。
武士道とは、日本人にとっての道徳観念であり、生きる指針にもなっている特別なものです。
武士道を通じて信念を学び、義理や礼儀を知るのです。
渋沢栄一は農民出身でしたが、心の中には常に武士道精神が宿っていたのです。
武士道精神を学びたい場合には、新渡戸稲造が書いた下の本をご覧ください。
管理職ばかり増えても、会社は発展しない。
色々な会社を立ち上げてきた渋沢栄一の言葉なので、とても重く感じますよね。
日本経済が長期低迷している理由はココにあるのかもしれません。
まずは冷静になり、自分の長所と短所を客観的に考察する。
渋沢栄一が伝えたいことは、自分の長所と短所を理解して、伸ばせる部分だけに集中すべきということです。
それを渋沢栄一は「志」と表現していますが、自分のやりたいことや、自分が成し遂げたいことと、自分の得意な部分をつなぎ合わせていくのです。
それが一本に繋がらなければ、大きな成功は掴み取れないでしょう。
事務職にはどのような性格の人が最も適任かと問われたら、私は常識が完全に発達した人と答えるだろう。
事務職には「得意まれな才能など必要ない」と渋沢は言います。
そうではなく、誠実さや、丁寧な作業が求められるのです。
具体的には下の7つをあげています。
- 正直かつ親切で、徳義を重んじる人であること
- 勤勉で、尽力してくれること
- 着実であること
- 活発なこと
- 性格が温厚かつ善良で、丁寧親切であること
- 会社の規則に従い、上司の命令に背かず、自分の分限を守ること
- 仕事を放り出さない忍耐力があること
管理職の人は、頭の片隅に入れておきましょう。
二つの仕事を一度にやる習慣を試みたが、うまくいくわけがなかった。
渋沢栄一は、人と打ち合わせをしながら、まったく別の企画書を読んでいたそうです。
もちろん相手の話を聞きながら、企画書の内容も理解できたそうですが、打ち合わせしている相手は馬鹿にされてると感じて、大変怒ったそうです。
忙しいビジネスパーソンは、業務を効率化しようと試みますが、結局それは徒労に終わります。
集中力が分散されますし、ミスも起きやすくなるのです。
「好きになれない」と思った人とは、無理に付き合う必要はない。
人間関係は複雑なので、とても面倒に感じますよね。
相性が合わないと思った人とは、無理に付き合う必要などありません。
無理して付き合ったところで、ストレスが溜まるだけです。