吾が道は一、以て之を貫く
これは「自分が一生を通しておこなったことはたった一つである」という意味の言葉です。
孔子は生涯を通じて、忠(人と誠実に向き合う)と恕(人を思いやる)を実践したのです。
天、徳を予に生ぜり
天とは、宇宙そのものの力を言います。
つまり大いなる力があってこそ、徳を得ることができると言ったのです。
君子は徳を懐う(くんしはとくをおもう)
これは「人間の考えなど小さいものなので、自分の考えを過信しない」という意味が込められた名言です。
孔子は自然の生命力(徳)を伝えたかったのです。
富貴天に在り(ふきてんにあり)
社会的な成功を収めた場合、誰もが嬉しいと感じますよね。
しかし考え方次第では不幸になってしまうのです。
つまり自分が努力したから成功できたのですが、自信過剰になるのは避けるように諭したのです。
あくまで成功できた原因は「天命にある」と謙虚に考えるべきなのです。
徳を以て徳に報いん
人間も宇宙のように「他人のために生きるべきだ」と孔子は言ったのです。
君子は本を務む
この言葉にある本とは「本能」のことを指します。
つまり「君子(偉大なる人格者)は、自分の本能が指し示す方向に生きていく」ことを言いたかったのです。
これはつまり「信念をもって生きる」ことを推奨した名言なのです。
本立ちて道生ず
本とは、先ほどと同じように「本能」のことを指しています。
つまり「信念を持って生きていれば、自然と歩むべき道が出てくる」ことを孔子は伝えたかったのです。
和を貴しと為す(わをとうとしとなす)
和とは「仲良くする」「和やかに生きる」という意味の言葉です。
つまり平和に生きるということです。
孔子は、心穏やかに生きることを推奨したのです。
君子は憂えず懼れず(くんしはうれえずおそれず)
君子(偉大なる人格者)は心が強い人です。
しかし人間は弱い生き物なので、その弱さをあえて隠す必要など無いのです。
仁遠からんや
仁とは「他に尽くす力」のことを言います。
他人のために努めたり、社会貢献することを言うのです。
そのような力は、元来人間の中に備わっていることを伝えたかったのです。