![ディストリビューターの意味とは?ビジネスを成功させる活用方法](https://www.sidebizz.net/blog/wp-content/uploads/2021/04/ディストリビューター.jpg)
ディストリビューターと呼ばれる『ビジネススキーム』があります。
しかしビジネス界隈においてもあまり聞きなれない言葉なので、「詳細がわからない…」というビジネスパーソンも多いと思います。
そこで今回はディストリビューターの意味や役割、ビジネスへの活用方法について解説していきたいと思います。
ディストリビューターの意味とは?
ディストリビューター(distributor)とは、英語由来の和製語になります。
その意味は下記のようなものになります。
- 分配者
- 配給者
- 卸売業者
つまりディストリビューターとは、メーカーなどから商品を仕入れて、その商品を小売店に卸す”中間業者”と解釈するのがわかりやすいと思います。
例えば、海外や国内メーカーから商品を仕入れている”商社”もディストリビューターの1つになります。
ディストリビューターはあくまでも”中間業者”として存在しているので、基本的には直接販売するわけではありません。
また、ディストリビューターが取り扱う商品は複数にまたがることもあれば、限定されていることもあります。
つまり、1つのディストリビューターが衣類と食品など、全く別の商材を扱うこともあるのです。
ディストリビューターの役割とは?
企業単位でメーカーから大量に仕入れて、それを販売店に卸す権利が認められているので、ディストリビューターには”商品を市場に供給する”という役割があります。
しかし海外メーカーと取引する場合、ディストリビューターの営業エリアが限定されていることもしばしばあります。
このようなケースは「エリア代理店」と呼ばれていて、ドミナント戦略をとりたいメーカーにとっては都合が良いと思います。
他にも、例えばイタリアのパスタメーカーが日本で自社製品を販売したいと思ったとき、ディストリビューターとして選ばれるのは『日本の数ある商社の中から1社だけ』というケースがあります。
選ばれたディストリビューターは、その製品をイタリアから輸入して日本の市場に卸す権利を持つことになるのですが、このようなケースは「総代理店」と呼ばれていて、こちらも代表的なディストリビューターの仕組みになります。
もし総代理店について詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
ただし、メーカーがディストリビューターを仲介せず、直接エンドユーザーに販売するケースも十分ありえるので、必ずディストリビューターを間に挟まなければいけないという訳ではありません。
ディストリビューターとビジネスの関わり
ディストリビューターは、メーカーが製造したプロダクトを市場へ展開していきます。
特定のメーカー品を仕入れる”独占権”を持っていることが多いので、販売業者はディストリビューターなくしてビジネスが成り立ちません。
流通の変化に伴って販売業者がメーカーから直接仕入れるスタイルが増えつつはありますが、大企業の商品などは販売業者が直接買い付けようとしてもなかなか難しいというのが現実だと思います。
ディストリビューターが取り扱う商品は幅広い分野に渡っているので、日常的に様々な商品を購入することができるのは「ディストリビューターのおかげ」だとも言えるでしょう。
メーカー側にも大きなメリットがある
メーカーにとって、小売り店に商品を直接卸すよりもディストリビューターに卸した方が大量に商品を捌けるというメリットがあります。
ディストリビューターには数多くの販路(販売店)があるため、仕入れた商品を販売店へ効率よく卸すことができ、結果的に多くの商品を市場へ流すことが可能となります。
ディストリビューターと契約しないで販売店に卸したり、個人に販売することもできますが、それでは短期間で売るのが難しい上に、複数の販売店や個人ユーザーの対応するのが手間なので、結果的にコストが嵩んでしまうというデメリットもあります。
こうした背景もあり、大手メーカーであるほどディストリビューターを通じたビジネスを好んでいると言われます。