
営業やセールスマン、販売職には”トーク力が欠かせない”と言われています。
その理由はお客様と会話する”接客業”だからです。
そこで今回は、コミュニケーションや会話力を鍛えるコツについて解説していきたいと思います。
目次
トーク力は仕事に必要
- トーク力が高い
- 抜群のコミュニケーション能力
- 優れたトークスキルを持っている
なんて言われる人があなたの周りにも1人くらいはいると思います。
このトーク力を持っていると、「仕事面に有利」といわれていますが、果たして全てのビジネスマンに当てはまることなのでしょうか?
例えば芸能人や有名人であるならそれも理解できますが、多くの人は疑問に思ってしまうことでしょう。
しかし、トーク力があるのとないのでは、仕事のしやすさやビジネスの結果が大きく変わってきます。
ちなみに、ここで言うトーク力というのは、ずばり「相手に伝える力」を意味しています。
どんなに有益な情報だったとしても、相手に内容が伝わらなければ意味がありませんし、会話が成り立たなければコミュニケーションすらできません。
なので、営業職は勿論のこと、全てのビジネスマンが持つべきスキルが”トーク力”だといえるのです。
雑談にもトーク力が必要?
いわゆる営業トークのような仕事に関わるトークではなくて、雑談のような他愛のない世間話を”トーク力”というケースもあります。
「仕事と関係無いなら必要ないスキルではないか?」と思ってしまうかも知れませんが、最近では企業の新人研修やセミナーなどでも雑談力がテーマにされるほど注目されているのです。
近年では、新卒採用で最も重視するポイントは「コミュニケーション能力」としている企業も多くなっているように、トーク力が仕事に直結すると考えている企業が多くなっている実態もあります。
トーク力が高ければ、
- 社内営業
- セールス
- プレゼン
- 接待
などにもそのスキルを活かすことができます。
また、仕事というのは結局1人ですることではないので、同僚や上司などとの人間関係を構築していく上でもトーク力は必要不可欠だと思われます。
社内の人間関係を良くすることができれば、仕事もスムーズに進めることができるはずです。
トーク力を磨くとどうなる?
トーク力を磨いていくと、同時に「伝える力」が鍛えられるというメリットが生じます。
しかし”伝える”といっても、ただ単に「伝えたいことを言う」という単純な話ではありません。
”人に伝える”というのは、自分が言いたいことを相手にわかりやすく、かつ正確に伝えるということです。
このように、自分が言いたいことを相手に伝えることは、きっと営業活動にも活かされるはずです。
「聞く力」が身につく
トーク力を鍛えれば、自分の考えなどを伝える以外に「話を理解する力(=聞く力)」も同時に鍛えられることになります。
コミュニケーションとは自分が一方的に話すものではなく、相手が言いたいことを理解して、受け取ることも必要になります。
相手が何を伝えたいのか理解することができれば、それに見合った返答ができるようになります。
つまり、トーク力を磨くことによって相手はストレスを感じなくなるので、「また会いたい!」と思ってもらえるようにもなるのです。
話していて楽しい人や話が盛り上がる相手とはまた会いたいと思いますし、逆に話がつまらない人やストレスを感じる人とは「もう会いたくない…」と思うのは当然のことですよね。
ビジネスの世界において、たった1回会っただけで全てが決まるなんてことはほぼありません。
何度も顔合わせをしながら信頼関係を構築して、初めて大きな取引に結び付くのです。
このように、「また会いたい」と思ってもらうことは、セールスにおいて非常に重要なポイントになってくるので、
- 楽しい
- 居心地が良い
- 話しやすい
と思ってもらえるようにしましょう。
トーク力を鍛える方法
トーク力が仕事において非常に重要であるということはわかっていても、実際に「どのようにトーク力を磨けば良いのか?」ということがわからない人も多いことでしょう。
まず、自分が伝えたいことをきちんと伝えることができるようになるには、そもそも自分がどのようなトークをしているのかを理解することが大切です。
そのため、自分のトークをスマホなどに録音して客観的に聞いてみることが必要になってきます。
自分のトークを俯瞰で聞いてみて、話し方の癖や改善すべきと思った点を紙に書き出してみましょう。
そうすることによって、次回以降はその改善点を意識して話すことができるので、少しづつトーク力の改善に繋がっていきます。
営業トークに課題感がある人は、ぜひ下の記事もご覧ください。
話の内容を魅力的にする
一般的に会話力がない人の話には「内容が乏しい」という共通点があります。
例えば、
- 経験した内容をそのまま話してしまう
- 話に凹凸がなく盛り上がりに欠ける
- 話に落ちがないので締まらない
などが具体的なあるあるになります。
トーク力がない人は”話の肉付けが下手”という特徴があるので、話を魅力的にすることができません。
なので、話を少しだけアレンジして盛ってみたり、有名芸人や著名人の話し方を真似てみるなど話に肉付けをする努力も必要になるでしょう。
このようなテクニックを難しいと感じる場合には、話し方セミナーに参加してみるのも一つの手です。
セミナーを受講することによって、プロのトークテクニックを学ぶことができますし、自分に足りない部分などを指摘してもらうことができます。
普通の人が話すことを練習する機会というのはあまりないので、セミナー等を活用するのは有効な手段だと思います。
TVやラジオ、芸人や本から学ぶ
トーク力を身につけたいという時には、やはり誰かお手本になるような存在がいた方がわかりやすいと思います。
しかし、「身近にお手本になるような人がいない」という人が大半でしょう。
ですが、トーク力のお手本になる存在はテレビやラジオなどにいくらでもいます。
NHKや民放各社でよく見るトーク番組では、お笑い芸人やタレントなどがエピソードトークや番宣しているのを見ることができるはずです。
彼らはそれで稼いでいる”トークのプロ”なので、トーク力を磨きたい人は、ぜひそのような人をお手本にしてみましょう。
トーク番組は参考にならないと思う人がいるかもしれませんが、よく見ていればメインで話をする人だけではなく、話を聞いてトーク膨らませている人や、話をいろいろな人に振っている人、その場を盛り上げる役割の人など、コミュニケーションには様々な立ち回りがあることに気がつくでしょう。
色々な人の話を聞くことで「自分がどういう風に話したいのか?」ということをイメージしやすくなりますし、プロのテクニックを吸収していけばよりスキルアップできるはずです。
テレビでは表情などもポイントになりますが、純粋にトーク力だけを磨くのであればラジオや本から学ぶと良いでしょう。
表情だけではなく言葉のチョイスや話の間で勝負しているため、電話での営業トークなどにも役立てることができます。
その中でも一番おすすめなのが「落語」です。
落語家の話は抑揚があって聞きやすいですし、人を惹きつける話し方を学ぶことができます。
さらに、話に必ず”落ち”があるので、話し方の順番や、話の落とし方などを経験することもできます。
YouTubeをはじめ、色々な動画サービスで気軽に見れるので、ぜひ一度落語を見てみてください。
トーク力があるとモテる
トーク力があると仕事に役立つだけではなく、男女共に異性にモテると言われています。
話し上手で楽しい会話ができる人は、一般的に恋愛テクニックも高いと言われているからです。
代表的な存在が、繁華街で活躍してるホストやホステスではないでしょうか。
ホストは相手の女性と会話をして、気分良くさせることによって高級なシャンパンなどを入れてもらいます。
女性と言っても色々なタイプの女性がいるので、相手に合わせて話し方を切り替えるテクニックが求められます。
また話す前、つまり相手の容姿や雰囲気でその人の爆弾(NGな会話)を上手に察知して、その内容にならないように気を遣っています。
キャバクラ嬢なども同様で、上手に相手の話を聞いてあげたり、相手の話を引き出せる”聞き上手な人”が売上でも上位になりやすいと言われています。
ホストやキャバクラのようなプロの世界だけではなく、一般的な男女でもそれは同じです。
実際にデートに行った時に重要なのは、何か特別な話ではなく、意外と他愛もない雑談だったりします。
雑談や世間話がうまくできれば、遊園地のアトラクションや行列のできる有名店などの待ち時間も、退屈な気まずい時間ではなく楽しく有意義な時間にすることができます。
話し上手な人であれば「また次も会いたい!」と思ってもらえるので、結果的に”モテる”ということになるのです。
トーク力を高めることは仕事だけでなく、プライベートでも活きるシーンがたくさんあるので、ぜひコミュニケーション能力を高めて日々を充実させてください。
