営業パーソンの中には「営業が大好きだ!」「営業は面白い!」という人がいる一方で、「営業はしんどい」「営業を辞めたい」という人もいるはずです。
かなり両極端に別れることが特徴的な営業という仕事ですが、どうすれば天職になり得るのでしょうか?
そこで今回は、営業職という仕事への向き合い方について解説していきたいと思います。
営業に向いている人とは?
営業に向いてる人の特徴は様々ですが、まず挙げられるのは人と話すのが好きなことです。
営業職の主な業務内容は接客することです。
取引先やお客様に対して対面営業したり、電話・メールなどの手段でコミュニケーションをとりながら、自社の製品サービスを売り込んでいきます。
そのため、人と接したり話したりするのが好きなタイプは営業職としての適性があると言えます。
反対に、コミュニケーションをとるのが苦手な人は、営業職として働くことに大きなストレスを感じるでしょう。
また、フットワークが軽い人も営業向きだと思います。
お客様にセールスする為には、見込顧客へのアプローチ数を最大化する必要があります。
もし見込み客が話を聞いてくれるなら、すぐにでも事務所を飛び出して訪問するぐらいの気概が求められます。
できる限りお客様主体のスケジュールになるので、夜遅い時間や休日でも関係なく営業しにいくようなアクティブさが必要なのです。
そのため、行動力があってフットワークが軽い人ほど営業職に向いていると思います。
あと営業の面白みとも言えますが、営業という仕事は自分の成果が明確な数字として現れる職業になります。
なので、実力主義の職場で働きたい人や、負けず嫌いの人は営業に向いています。
営業部で重要なのは数字(ノルマなどの成績)です。
より多くの契約を受注し、より大口の契約をとってくる営業マンが評価されます。
そういった意味では完全実力主義の世界です。
それを裏返すと、実力さえあれば年齢や経歴に関係なく上を目指せる職業ということになります。
営業を辞めたいは甘え?
- 営業の仕事は自分には向いていない…
- もう営業を辞めたい…
このように考えている人も多いことでしょう。
それではなぜ営業を辞めたいと思うのでしょうか?
その理由はとてもシンプルで、単純にノルマが達成できないからです。
会社が一定の利益を上げ続けるために、営業職にはノルマが課されます。
このノルマを達成できないと、上司に注意や叱責を受けたり、自分の評価が下がったりするのです。
周りの社員からも「ノルマ達成できないダメ営業マン」というレッテルを貼られるので、仕事に対してのモチベーションが下がったり、前述したとおり「もう辞めたい」と思ってしまうのです。
それとは逆に、毎月しっかりノルマ達成できていれば、営業職ほど楽しい仕事はないと思います。
コンスタントにノルマを達成し続けることはそれだけで社内評価は上がっていきますし、給料もアップしたり、ライバルよりも早く昇進&昇格したり、様々な好待遇に繋がっていきます。
上司に怒られることもなく、仕事のできる社員として後輩から頼りにされ、気持ちよく働けるはずです。
このような人にとっては、営業職が天職だと感じられることでしょう。
つまり、「営業が辛い」とか「しんどい」と思うのは、ただノルマ達成できないだけかもしれません。
そう考えた場合、「営業辞めたい」と思うのは単なる甘えなのかもしれません。
毎月楽にノルマ達成できれば、誰だって営業職が楽しくなるはずです。
それであれば思考を変えてみて、「どうすれば毎月楽にノルマ達成できるのか?」ということを追求してみるのはいかがでしょうか?
結論から言ってしまいますが、毎月楽にノルマ達成するやり方は存在します。
それは世の中の「トップセールス」と言われてる人達が、意識的 or 無意識の違いはあるにしても、既に実践しているやり方になります。
そのやり方については、この記事のテーマとズレてしまうので続きは下の記事をご覧ください。
営業ノウハウやコツを学ぶ
営業が上手くいかない現状をなんとか打開したい、そう考えるならノルマを達成するためのコツやノウハウを学ぶべきだと思います。
例えば、周りにいるトップセールスからアドバイスしてもらうのはどうでしょうか?
トップセールスの人が驚異的な売上を叩き出しているのは、決してたまたまではありません。
自分なりに営業活動を工夫し、その結果が成績となって表れているのです。
トップセールスが簡単に自分のノウハウを教えてくれるとは思いませんが、自分の営業スタイルを改善するためのヒントがもらえたらきっと役に立つでしょう。
例えば、会社帰りにトップセールスマンを飲みに誘ってみましょう。
「飲み代を奢るので一緒に飲みませんか?」と言って誘い出せば、大体付いてくると思います。
ある程度お酒を飲んだところで、トップセールスマンが持っている営業ノウハウについてヒアリングするのです。
アルコールが入っていることもあって、機嫌良くベラベラと喋ってくれるかもしれません。
また心理学や応酬話法などを勉強するのも1つの方法だと思います。
心理学の中には、営業に使えるようなテクニックが豊富にあります。
やみくもにコミュニケーションをとろうとするより、人の心理をしっかり理解した上で、効果的な行動をとった方が結果に繋がりやすいはずです。
この辺りについては下の記事をご覧ください。
その他にも、営業のコツやノウハウがまとめてある書籍を読んでみるのもアリだと思います。
読書が趣味の人なら、小説代わりに持ち歩いてコツコツ読むのも良いですね。
上手く営業できるようになりたいなら、とにかく行動して、知識を蓄えるしかないと思います。
おすすめの営業本をいくつかご紹介しておくので、もし良ければ読んでみてください。
転職するなら30代がおすすめ
営業職が天職になれば良いですが、どうしても営業職が自分に合わなくて辛い場合には、営業職を辞めて転職するという選択肢もあります。
ただし、辞める年齢には注意してください。
転職市場には「市場価値」という考え方があるので、あまりに年齢が行き過ぎてから転職活動するのはリスクが高くなります。
具体的には、遅くても30代のうちに転職するのが無難だと思います。
30代はまだまだ働き盛りなので、他の職種に転職してもなんとかなるケースが多いですが、40代以上になると転職活動は一気に難しくなります。
営業が合わないという理由で転職するなら、転職先は営業以外の仕事ができる会社を選ぶことになるはずです。
しかし、年齢が高くなるにつれ、新しいことを覚えるのが難しくなるのが人間です。
上司になる人が20代だったり、30代というケースもあるでしょう。
そのような状態でベテラン社会人の40代社員が素直に働けるとは思いません。
そのため、40代以上の転職者を敬遠する企業は意外と多いのです。
30代の中途入社は珍しくないので、求人に応募してきた場合、能力や経歴が希望レベルに達していれば積極採用されることでしょう。
経歴によっては即戦力として期待できるので、積極的に中途採用を行っている企業もあります。
基本的なビジネススキル・マナーを身に付けているため、入社後に教育する手間が省けるメリットもあります。
なので、中途入社する場合には、出来る限り30代のうちに転職活動を終えるようにしましょう。
他職業が天職の可能性もある
「自分の天職は営業職じゃない!」と感じるなら、思い切って転職することをおすすめします。
この世に存在する仕事は1つだけではありません。
営業以外の仕事の方が、実は自分の特性に合っている可能性もあります。
自分に適した仕事を見つけるには、実際にその仕事をしてみなければわからない場合もあるでしょう。
そんな時には、まず副業としてチャレンジしてみるのが良いと思います。
上手くいかない仕事に固執せず、自分が輝ける場所を探すのは決して悪くありません。
ただし、そのためには「営業職として自分にできることはやり尽くした」と思えるような段階まで努力することが大切です。
中途半端な状態にすると、「あの時、営業職を続けていれば…」という後悔が出てしまうかもしれません。
そうなってくると、自分が一体何をしたいのかよくわからなくなってしまう可能性があります。
まだやるべきことがあると感じるなら、まだ転職しないで、全力でやりきることをお勧めします。
自分が納得できるレベルまでやり切った状態なら、前向きな気持ちで再び頑張ることができるでしょう。
転職する際は転職したい理由を明確にすることも重要です。
例えば「営業のノルマがきつい」が転職理由であれば、ノルマがない仕事を選ぶべきです。
「人とコミュニケーションをとるのが苦手」という理由で転職したいなら、接客業を避け、あまり多数の人と関わらないようなバックオフィスの仕事を探すのが良いでしょう。
その職場をなぜ辞めたいのかはっきりさせなければ、また同じような仕事を選んでしまう可能性もあります。
自分がどのような職場なら大きなストレスに悩まず働き続けられるか?
それをよく考えた上で転職するべきだと思います。