![営業職の就職ランキング|年収?残業?激務?重視すべき項目とは?](https://www.sidebizz.net/blog/wp-content/uploads/2022/07/就職ランキング.jpg)
営業職として就職したり転職する時に押さえておくべきポイントはたくさんあります。
せっかくなら良い条件で就職したいですよね。
そこで今回は営業職の年収、残業、大変さ、女性向き、人気などの要素をランキング形式でご紹介していきたいと思います。
※この記事は「営業シーク」の独自ランキングです。
目次
年収が多い業種ランキング
営業職は、一般的に高い年収(高収入)を目指せる職業だと言われています。
トップセールスマンになって、何千万円、何億円も稼ぐことは「営業マンの夢」だと言えるでしょう。
ここでは営業職で年収が高いと言われている業種・業態を、ランキング形式で紹介していきたいと思います。
- 金融機関
- 不動産
- 製造メーカー
年収ランキング1位
営業職の年収で、ランキング1位になっているのは金融機関です。
銀行や証券、保険、信販などが代表的な業種ですが、主に訪問営業とカウンター営業として働いています。
金融業界は、個人営業・法人営業を問わずに年収が高いことで有名です。
その中でも外資系の金融機関の年収は桁違いと言われており、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの投資銀行は高給で知られています。
新卒でも年収3,000万円というケースがあるので、「誰よりも稼ぎたい!」という貪欲さがある人にはピッタリだと思います。
気になる金融機関の収益源は手数料収入なので、金融商品の仲介(ブローカレッジ)による販売手数料がメインとなります。
投資信託などの金融商品は原価ゼロなので、金融機関にとって大きな利益につながります。
それに加えて定期預金などの銀行預金を貸出し、利ザヤを稼いでいるので高い給料体系になっています。
「投資することにより将来の備えをしたい!」というニーズが増えている影響で営業利益が上がりやすくなり、努力次第で年収も伸びやすくなっています。
しかし、その一方でAIなどの技術発達による置き換えで、人員削減の荒波が押し寄せている業界でもあります。
よって、本当に優秀な人材でなければ生き残ることが難しいでしょう。
年収ランキング2位
年収ランキングの2位は不動産会社です。
不動産会社は名前の通り、不動産を仲介する会社です。
高額な不動産物件を取り扱うことが多い為、仲介手数料も高額になるケースが多く、高めの給料が支給されています。
しかし、不動産業界はノルマが厳しいことでも有名です。
投資用不動産の会社ではコンサルティング営業が基本ですが、その他の場合には来店型のカウンター営業になります。
賃貸の場合には売り上げが小さくなりますが、売買の仲介になると大きな売り上げが見込める為、一気に稼げるのです。
年収ランキング3位
高年収で3位にランクインしているのは製造メーカーです。
日本はモノ作りの国なので、製造メーカーがたくさんあります。
代表的な製造メーカーは自動車や電機、工作機械などですが、日本国内のみならず海外でも大活躍しています。
高年収で有名なメーカーと言えばキーエンスが有名ですよね。
製造メーカーは代理店営業や法人営業がメインですが、新規開拓も任されているケースが多いです。
メーカーは法人営業がメインなので、一つの契約による売上金額が大きく、受注したときには大きな収益が期待できると思います。
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残業多いランキング
仕事をする上で、残業が多いのは嫌ですよね。
もちろん残業代が出るとはいえ、身体的にも辛く、精神的にも参ってしまうケースがあると聞きます。
最悪のケースではうつ病になってしまうこともあるので、残業量は就職する前に確認しておくべき項目と言えます。
- 外資系企業
- 建設・土木
- 広告代理店
残業多いランキング1位
残業が多い仕事は大変だと言われていますが、その多さで有名になっているのが、外資系コンサルや外資系金融の会社です。
これらの外資系企業が第1位になります。
外資系の企業では実力主義や成果主義を取り入れていて、社員同士でも競争するような雰囲気を作り上げていることが少なくありません。
飛び込み営業やテレアポ営業などで新規開拓するように命じられますが、そのやり方は営業マン個人のアイデア次第なので、大変つらいセールスだと言われています。
自ら努力した結果、大きな売り上げを出せばそれに応じた高い報酬が貰えますが、外資系企業はとても数字に対してシビアなので、逆に実績が出ない人はすぐクビになってしまいます。
そのようなプレッシャーも問題なのですが、単純に仕事量が多いという理由で毎日残業してる人がほとんどなのです。
特に残業が多いと言われている外資系コンサルでは”1年間ほぼ休みがない”という話も聞いたことがあります。
なので、外資系コンサル会社では「3年持てばたいしたもの」だと言われているのです。
残業多いランキング2位
残業の多さで2位になっているのは建設・土木業界です。
建設・土木業界は3K(きつい、きたない、危険)の代表格とも言われており、ただでさえ人材不足の業界だと言われています。
公共入札で案件を受注するケースもありますが、建設や土木業界における営業マンは発注してくれる顧客を探し出すのが基本なので、BtoBとBtoCの両方を同時展開していることが少なくありません。
特に個人営業の場合には祝祭日や休日、夜間に営業をすることが多く、必然的に残業が増えてしまいます。
残業多いランキング3位
残業の多いランキングで3位になっているのは広告代理店です。
広告代理店の営業マンは広告予算のある企業と、広告媒体を結びつけてマネタイズするのが仕事です。
テレビCMなどは予算が高額になるケースも多く、クライアント側の要求も高くなりがちです。
ただ広告媒体を仲介するだけでなく、契約する段階になってくると広告制作も任されることになりますが、広告制作は作業ボリュームが多いので、時間も工数もたくさん割かなければいけません。
下請け業者とのやり取りも発生し、日夜を問わずに働かざるを得ないのです。
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激務ランキング
営業職は一般的に「激務の仕事」だと言われています。
自分の営業スタイルに合わない営業手法をやるのは大変なストレスが掛かりますよね。
その中でも辛いと言われている営業職種をご紹介していきたいと思います。
- 新規営業
- テレアポ営業
- 飛び込み営業
激務ランキング1位
営業職は激務で有名ですが、営業職類によってかなり差があるのが実態だと思います。
そんな数ある営業職の中でも、栄えある激務ランキング1位となったのが新規開拓営業です。
新規顧客を開拓する営業マンは、既存顧客を維持するルート営業やカスタマーサクセスと比べて「きつい」というのはよく知られている話です。
自分のことをアピールしつつ、相手の抱えている課題点をヒアリングしていき、信頼を勝ち取れなければ受注することができません。
新規営業では門前払いされてしまうケースも多いので、なかなか新規開拓ができず、ストレスばかり溜まる日々が続きます。
しかし会社によっては新規開拓営業に重点を置いているケースが多いので、否応なしに働き続けるケースが多いのです。
激務ランキング2位
激務ランキングで2位になっているのはテレアポ営業です。
新規開拓手法の一つでもあるテレアポ営業は、リストに基づいて個人や法人に電話をかけていき、興味を持ってもらうことが仕事になります。
1日に100件、200件のテレコールは普通で、ただひたすら電話し続けるという厳しい労働環境なのが特徴的です。
フィールドセールスとハイブリッドになっている場合はまだマシですが、テレアポ専門の部隊もあるので、そこに配属された場合はストレスで押しつぶされそうになります。
テレアポ営業は相手の顔や表情が見えないので、ストレスが溜まりやすいと言われているのです。
ほとんどのケースで邪魔者扱いされたり、ガチャ切りの連続になるので、感受性が豊かな人や、空気を読める人にとっては地獄のような毎日になることでしょう。
昨今では、電話営業自体が迷惑行為と捉えられることが多く、テレアポ営業しただけなのにクレームに繋がったり、トラブルになるケースも増えています。
一生懸命電話したとしてもガチャ切りされることが当たり前なので、この営業職種は病んでしまうことでも有名なのです。
激務ランキング3位
仕事の厳しさで3位にランクインしているのは飛び込み営業です。
都市部ではあまり見かけなくなりましたが、地方都市ではまだまだ現役バリバリの営業手法です。
飛び込み訪問は新規開拓営業の一手法として使われており、アポイントを取らずに個人や法人を訪問して営業活動する方法です。
つまり、簡単に言ってしまうと押し売りをするのです。
飛び込み営業する場合にはアポイントがないので、インターホン越しや受付で門前払いになってしまうケースが多く、メンタルを病んでしまうケースが多いです。
駄目でも次々にセールスをし続けるので、もはや無感情で、機械的に飛び込みを続けられる精神力が求められます。
その辺りが激務言われている所以なのです。
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女性に人気のランキング
女性の営業職も増えてきましたが、女性に人気の業界や営業職はまだまだ偏っています。
そこで女性に人気の業界についてご紹介していきたいと思います。
- 美容業界
- ファッション・アパレル業界
- IT業界
女性に人気のランキング1位
女性人気が高い業界第1位は、やっぱり美容業界です。
やはり女性と言えば「美」を追求するので、美容業界に関心のある営業レディが多いという結果になっています。
化粧品&サプリメントなどのメーカーや商社では営業職を随時採用しており、訪問営業やカウンター営業、電話営業など様々な働き方があります。
特に高付加価値商品の営業をするときにはWebマーケティングを活用することが多く、問い合わせがあったときに応じるインバウンド営業も少なくありません。
このような営業スタイルであれば、辛い新規開拓営業を経験することがないので、営業初心者の人でも安心だと思います。
女性に人気のランキング2位
営業女子に人気の業界第2位にランクインしたのは、ファッション&アパレル業界です。
女性はファッションに興味・関心のある人が多く、特定のブランドを支持するケースも多いはずです。
ファッション業界には対面型の提案営業や、ECサイトを利用したネット系企業の営業職まで、様々な種類があります。
ECサイトを運営している会社の場合、ITスキルのある人が重宝されており、SEO対策やリスティング広告などを使ったインバウンドマーケティングを担うことも多いのが特徴的です。
女性に人気のランキング3位
営業ウーマンが注目している業界第3位には、IT業界がランクインしています。
IT系の会社のイメージは「とにかくお洒落な雰囲気」ということなので、女性に大人気なのです。
また、IT技術を積極的に活用する為、業務負荷が軽く、仕事がラクだと言われています。
IT系の大企業で営業職をするというよりは、新たに台頭してきたベンチャー企業の営業職が注目されていて、自由度の高さや成長性に重きを置く人が増えている傾向があります。
具体的な仕事内容は、ITツールを駆使しながら、見込み顧客にメールや電話などで提案して、新規開拓するのが主な仕事になります。
しかし、カスタマーサクセスという既存顧客向けの営業職もあるので、どちらかと言えば女性はカスタマーサクセスに向いているかもしれません。
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人気企業のランキング
新卒学生に人気の企業ランキングなど、毎年「人気ランキング」が話題になっています。
果たしてどのような業界が人気になっているのでしょうか?
ここでは就職希望者から人気の企業ランキングをご紹介していきたいと思います。
- 商社
- メーカー
- IT
人気企業のランキング1位
男女を問わずに営業職として働く上では、どの企業や業界が人気なのか気になるところでしょう。
数多ある業界でランキング付けをすると、1位になったのは商社です。
特に大手の総合商社である三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅などには人気が集中しており、倍率も高くなっています。
大手総合商社は高い給料で知られていること、グローバルな仕事ができる為、人気が集まっているのです。
大手商社の場合には原材料の仕入れから卸売り、小売り販売まで幅広く展開している為、様々なビジネススキルが身に付きます。
また、新商材を仕入れるために提携先を探す「アライアンス営業」も重要な役割になっています。
とりあえず商社に就職しておけば無難ということもあって、新卒の人気企業ランキングには常に顔を出している常連企業なのです。
人気企業のランキング2位
人気企業ランキングで2位になっているのはメーカーです。
日本は「モノ作り大国」と言われるほど製造メーカーが多いので、様々なメーカーが存在しています。
例えばソニーやパナソニック、サントリー、トヨタ自動車など大手製造業の人気が高く、各業界の主要企業は競争率が高くなっています。
メーカーが直販営業している場合は個人営業も行いますが、基本的には販売代理店やアライアンス先への法人営業だと思います。
大手の場合には一人当たりの業務量が多いので激務だと言われますが、ルート営業や代理店営業が多いので、新規開拓営業の負担が少なくて済みます。
また、定時退社や福利厚生なども充実しており、働きやすい環境が整っています。
人気企業のランキング3位
人気ランキングという観点では、3位にはIT企業がランクインしました。
やはりIT業界の成長性には疑う余地がなく、これから先の将来を見据えると手堅い業界だと言えます。
IT系の大手企業は人気が高く、独自の製品やソリューションを提供している企業は注目の的になっています。
IT系企業の場合には、積極的に業務効率化を推進する傾向にあるので、営業活動がとても合理化されています。
旧来の飛び込み営業やテレアポ営業はほぼ無くなっており、インバウンドマーケティングが主体になっているのです。
webマーケティングやリファラル営業を駆使しながら見込顧客を上手く抽出し、簡単に新規商談をセッティングしています。
そして、見込顧客にヒアリングをして相手の抱えている課題を理解し、適切なソリューションを提示するのが仕事になります。
IT系故にプログラミング知識を求められるケースが多いものの、必要に応じてエンジニアの力を借りながら営業をすることもできます。
まとめ
ここまで営業職の就職ランキングをご紹介してきました。
様々な考え方があるので、人によって年収を重要視したり、残業の少なさを魅力に感じたり、ラクな仕事が良かったりするはずです。
自分の働き方に合った会社を探すのが就職活動だと思われていますが、実際にはその逆だと思います。
会社は外部環境に合わせて常に変化するので、今現在自分にフィットしている会社だったとしても、10年後はどうなるか分かりません。
なので「会社の変化に合わせて自分自身を変えていく」というのが正しい会社員のスタンスなのだと思います。
そう考えた場合、納得感をもって変化を享受できることが重要だと思います。
よって、会社が掲げるビジョンに共感出来たり、事業内容に共感できることが最も重要なポイントな気がしています。
そのあたりを踏まえながら、自分の人生を預けられる会社を探しましょう。