モチベーションをアップさせる施策
モチベーションアップの一環として行える施策には様々なタイプのものがあります。
その中で、最も代表的な施策といえるのが表彰制度の導入です。
これは営業パーソンに効果的な施策であるとされていて、多くの企業で実施されています。
例えば、
- 成績優秀者に対して金銭や商品券などを支給する、
- 月間賞や社長賞という名前の賞状やトロフィーを進呈する
このようなやり方がありますが、共通しているのは表彰者を全体に知らしめることです。
役職や立場などに関係なく平社員でも表彰されるという枠組みが重要で、みんなの前で表彰された人は誇らしく感じますし、他の営業マンは悔しく感じるはずです。
つまり自然と競争心に火をつけることができるのです。
同じようなやり方ですが、数字(売上実績)をさらすというのも効果的だと思います。
営業マンごとの実績を社内掲示することで、トップセールスは自分を誇らしく思い、ダメ営業マンは焦って奮起するはずです。
最近では「営業実績を社内掲示することはパワハラ」なんて言われる奇妙な時代ですが、数字を追うことが営業職の仕事なので、そんな甘い考えをしている人はそもそも営業職に向いていないので、個人的には気にしないで良いと思います。
人間は元々怠け者なので、ライバル(競争環境)がなかったり、放置されると結果を出すことができません。
営業マンとしては、「自分のモチベーションをアップさせてくれているんだ!」と前向きに捉えるようにしましょう。
他に営業現場でよく行われるモチベーションアップの施策としては、朝礼活動があります。
これは「朝会」などと言われることもありますが、自分の今日の目標やチームのメンバー目標を共有する場として機能しています。
しかし、ただぼ~っと参加している営業マンもいるので、せっかくの朝礼が形骸化しているケースも散見されます。
そんな時には、『全員の前で今日の目標や動きを発表する』というやり方を採用してみましょう。
これは「コミットメントと一貫性」と呼ばれる心理効果なのですが、大勢の前で発表すると、その成果を終業時に確認されるので、その辻褄を合わせるために『全体的な達成率が上がる』と言われています。
飛び込み営業している会社では、大声で朝礼することでチームの士気を高めて、メンバー同士でハイタッチするような元気な朝礼もあります。
朝一から営業するのは憂鬱に感じるものですが、朝会はスイッチを切り替えるきっかけになり得るので、ぜひ有効活用してみてください。
モチベーションアップする名言
世の中にはモチベーションがアップする名言がたくさんあります。
偉人たちが残した名言を朝礼で共有したり、社内に掲げることで、社員のモチベーションがアップするかも知れません。
逆に言えば、モチベーションがアップする名言を共有することで、モチベーションが下がるということは無いでしょう。
それであれば、やらないメリットなんてありませんよね。
やる気の無い従業員のモチベーションをアップさせる“心に響く言葉”というのはとても効果的だと思います。
営業マンに響く名言としてセレクトされやすいのが古代中国春秋戦国時代の思想家であり、論語などの著作がある儒教の創始者「孔子」の名言です。
孔子の名言集は下の記事にまとめているので、ぜひご覧ください。
例えば「高貴な人間は自分自身に、平俗な人間は他人に、要求を課する。」という名言は朝礼などでよく使われています。
これは「人に何かを与えてそのリターンを期待するのではなく、自分自身に要求をすることで自分を研鑽していこう」という前向きな言葉になります。
営業職というのは常に順風満帆という人は少なく、「今月のノルマがどうしても達成できない…」なんてことが頻繁に起こり得ます。
そんな時には
- お客様が悪い
- 商材がイケてない
- 不景気だから売れない
などと外部環境にできない理由を求めがちです。
そうではなく、自分の提案内容や営業スタイル、言葉遣いや服装など、自分自身を見つめ直してみましょう。
他にも、歌手の美輪明宏さんの名言である「人を幸せにできるためには、自分をまず幸せにしなければならない。それが自分の中の革命である」という言葉も営業マンに響くとされています。
人にモノを買ってもらうには、買ってもらえるような人間でないといけないというニュアンスでよく用いられます。
モチベーションアップに繋がる名言はたくさんあるので、他を知りたい場合には下の記事をご覧ください。
営業成績もアップする
モチベーションアップを図ると、企業としても社員としても大きなメリットがあります。
つまり、企業の場合は業績がアップするということです。
従業員がモチベーションアップすることによって貢献度が増して、営業成績が伸びるということが起こり得ます。
そのため、モチベーションアップを図るというのは企業にとって大きなメリットがあるというわけです。
従業員の場合は、会社へのロイヤリティが高まる点が挙げられます。
会社のことが好きなればなるほど離職率は下がりますし、従業員の満足度は高まるでしょう。
自分が貢献することによって会社の業績が上がったり、年収やボーナスも増えて、役職も上がったとなれば、さらなるモチベーションのアップにも繋がります。
そのような成功体験を経験した社員が多くなればなるほど、強固な組織になっていくはずです。
このようにモチベーションアップというのは、営業成績に直結しやすいものなのです。
会社業績をアップさせる一番の近道とは、従業員のモチベーションアップなのかも知れません。
企業経営におけるモチベーション管理は、一朝一夕で仕上がることはありません。
根気強く仕組み作りをしていきましょう!