普通に物事が回る会社、普通にサービスや商品を提供し続けられる会社というのが、いかに普通ではない努力をしていることか。
DeNAはトラブル続きだったので、「特に問題がなく普通である」というのに憧れていたようです。
起業にトラブルはつきものなので、綺麗&スマートにビジネスすることは諦めましょう!
赤字の経営はきつい。
これは私も経験していますが、赤字経営は本当にきついです…
毎日自分の身体を削ぎ落とされているような感覚に陥ります。
つまり本当に「このままだと死ぬ」という感覚に陥るのです。
私は創業当時、ストレスからすぐに帯状疱疹を発症し、しばらくは嘔吐が続き、3年ぐらいは熟睡することができませんでした。
限界まで働くので一瞬で眠りに落ちるのですが、悪い夢を見て、真夜中に何回も起きてしまうのです。
人よりもストレス耐性は高い方だと思っていましたが、やはり身体は正直で、”起業”という重圧には勝てなかったということです。
そのようなストレスを抱えながら事業を垂直立ち上げしていくのですが、その一方でお金は減り続けて、個人の銀行口座は一番最悪時に『残高2万円』まで減ってしまい、この時は息子の誕生日プレゼントに300円のトミカすら買えず、本当に情けなくておもちゃ屋で泣いたのを覚えています。
それでも起業家という人間は「世のため人のため」という”自己犠牲の精神”で突き進んでいくのです。
絵は描いたが確信の持てる精緻なプランは全くなく、そうなりたい、という意志の表明に過ぎなかった。
DeNAはモバオクのヒットで株式上場を果たしますが、その時に掲げた3ヶ年計画に具体的な達成プランなど無かったそうです。
南場智子は外資系コンサル出身なので、色々緻密な計算をしそうですが、意外と大雑把な性格みたいですねw
社長という立場は一瞬にしてものを作り出すことができないが、一瞬にして破壊することはできるので、気をつけなければならない。
企業のトップが不祥事を起こして、一気に会社の信用をガタ落ちさせるニュースが度々流れますよね。
経営幹部は背負っている責任の重さを痛感しましょう。
狙ってもなかなか達成できないような難しいことが、狙わずにできるはずがない。
目標を高く持つことは、自分の視点を上げてくれます。
あまりに現実と乖離している目標は空虚ですが、「頑張ったらもしかして届くかもしれない…」くらいの数字、つまり120%~130%くらいを目標に掲げるのが良いと思います。
真の競合は「ユーザー嗜好のうつろいのスピード」だと私は認識している。
IT業界は変化のスピードが早いので、競合他社の動きを逐一チェックしなければいけません。
しかしそれよりも重要なのが『ユーザーニーズ』だと語っています。
ユーザーは浮気がちなので、それを読み切って半歩先に行動するのが正解みたいです。
成功のモデルは壊される前に壊さなければならない。
人間は過去の成功体験に引きずられてしまいますが、それでは沼に足を取られている状態なので、遅れ早かれいずれ沈んでいきます。
そこから抜け出すためには、過去の成功体験を綺麗さっぱり捨て去って、全く違う視点から物事を見なければいけません。
そうすればきっと新たな道が見つかるはずです。
人材は多様な方が強い組織ができると信じている。
多様性はダイバーシティ(diversity)とも呼ばれますが、現代の企業経営においてとても重要なポイントになっています。
様々な価値観が混在することで、それがイノベーションの種(ビジネスシード)になるからです。
会社は良い時もあれば苦しい時もある。
会社経営は、いつも順風満帆というわけにはいきません。
常に『山あり谷あり』なので、どのような状況であっても油断しないようにしましょう!
ベンチャーと創業社長は通常べったりセットで認識されるが、会社は私の寿命や能力を超えて隆々と発展していかなければいけない。
これは世代交代の難しさについて語った名言です。
中小ベンチャー企業は『創業者のリーダーシップ』に依存していますが、そのような状態ではいつまで経っても安定しません。
これは創業者自らが決意するしかありませんが、「どのようにバトンタッチするのか?」を考えておくべきだと思います。
ドン・キホーテ創業者の安田隆夫は「私は65歳で辞める!」と宣言して、それを実行しました。
創業者にはこのような決断が必要なのかもしれませんね。