
ロバート・キヨサキといえば「金持ち父さん貧乏父さん」の著者として有名ですよね。
この本は”ベストセラー”になったので、既に知っているビジネスパーソンも多いはずです。
ちなみに私も大好きな書籍なので、ちょこちょこ見返していますが、ファイナンシャルリテラシーを向上させるためにとても役立つ良書だと思っています。
そこで今回は、ロバート・キヨサキの名言集をご紹介したいと思います。
フィナンシャルリテラシーを高めたり、ビジネスの成功ノウハウが詰まった言葉ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
ロバート・キヨサキとは?
ロバート・キヨサキは、米国ハワイ生まれの日系人実業家です。
ニューヨーク大学を卒業後、海兵隊に入隊し、ヘリコプターパイロットとしてベトナムへ出兵します。
帰国後はゼロックス社のセールスパーソンとして勤務しました。
その後独立し、様々な事業で成功を収めます。
そして不労所得だけで生活できるようになった1994年、47歳という若さでビジネスから引退します。
その後に記した、自らの成功ノウハウをまとめた「金持ち父さん貧乏父さん」が世界的ベストセラーとなり、再びファイナンシャル教育の会社を立ち上げてビジネスを再開しました。
「金持ち父さん貧乏父さん」は私の人生を変えた名著なので、まだ読んだことがない人は、ぜひ一度手に取ってみてください。

ロバート・キヨサキの名言まとめ
日本の貯蓄率は世界一だが、お金がお金を生まない。
日本の貯蓄率は世界一だと言われています。
しかし、日本人のファイナンシャルリテラシーが低すぎるため、その資産を有効活用できていないそうです。
このような状況を、ロバート・キヨサキは「流動性のワナにはまっている」と表現しています。
流動性の罠(ワナ)とは、金融緩和で金利が一定の水準よりも低下し、伝統的な金融政策の効果が失われること。
お金をもっと一生懸命に働かせるにはどうしたら良いかを考えて行動することだ。
ロバート・キヨサキは「キャッシュフロー・クワドラント」という考え方を提唱しています。
※下の図がキャッシュフロー・クワドラントです。

ロバート・キヨサキは、この図の中の「B」か「I」になるべきだと提唱しています。
なぜかといえば、「E」と「S」は自分が働かない限り収入がなく、その収入上限も見えていますが、「B」と「I」のクワドラントでは青天井の収入が期待でき、不労所得にすることもできるからです。
起業家がスモールビジネスのオーナーと違うところのひとつは、向かい風の中でビジネスを進めることだ。
起業家はビッグビジネスオーナーを目指すので、楽な道を進むことはありません。
スモールビジネスオーナーが避けるような、険しい道に挑むのです。
逆に、スモールビジネスオーナーの多くは”現状維持”を好むので、最も抵抗が少なそうなやり方を模索します。
より大きなリターンを得るためには、自らリスクを取るべきだと思います。
多くの起業家も銀行からお金を借りて事業に投資することで、さらなるリターンを得ている。
大きなリターンを得るには「お金をどう働かせれば良いか?」を知っておく必要があります。
これをロバート・キヨサキは「ファイナンシャルIQ」と呼んでいます。
何年も前から金持ち父さんはこう言っていた。
「貯蓄家は負ける。」
ロバート・キヨサキには二人の父親がいました。
本当の父親は学歴が高く、一生懸命働く真面目な人なので、ハワイ州の教育局長まで務めた人物です。
しかしいつまで経ってもお金に悩む「貧乏父さん」でした。
その一方、親友の父親であった「金持ち父さん」は、お金に関する知性を与えてくれました。
金持ち父さんは、あまり勉強が得意でなかったそうですが、起業家精神があるので、ハワイ有数の金持ちだったのです。
なぜそのような違いが出たのかといえば、金持ち父さんは、貧乏父さんと真逆の考え方をしていたからです。
- 一生懸命に働いて貯金しなさい
- 貯金が貯まったら家を買いなさい
- 誰かのためにお金を使いなさい
- 一生懸命に働いて投資しなさい
- 貯金が貯まっても家を買ってはいけません
- 自分のためにお金を使いなさい
この二人は全く逆の価値観でしたが、ロバート・キヨサキは金持ち父さんの言うことだけを実行したのです。
その結果、ロバート・キヨサキもビジネスで成功することができました。
現金が溢れている。
だから日本の人々は、お金をいくら貯めても金持ちにはなれないって分かってるはずだよ。
日本人は貯金が大好きなので、低金利でも銀行口座に預けたり、タンス預金をしますよね。
実はそれをすればするほど”金持ち”からは遠ざかっていくのです。
なぜかと言えば”需要と供給のバランス”が崩れているからです。
お金の価値が上がるのは「需要が高くて、供給が少ない」場合です。
日本銀行券は毎年供給されるので、預金ばかりしていても、お金の価値は下がる一方です。
ロバート・キヨサキは「お金がどこへも行かずに止まっていたら、それこそ死んでしまうよ。」と忠告しています。
お金の世界では、90%の人がお金を損している。
これは一般的に「90対10の法則」と呼ばれています。
つまり90%の人がお金を失って、10%の人だけが儲けているということです。
株式投資やFX(為替証拠金取引)、不動産投資など、様々なやり方がありますが、勝てる勝率はたった10%しかないのです。
その10%に入る人はプロ・アマ問わないので、相当努力しなければ勝てないことが理解できますよね。
私がFXをやらないのは、自分がFX投資では最高の投資家になれないとわかっているからだ。
ロバート・キヨサキは不動産投資を好んでいますが、不動産投資を始める時に「自分は最高の不動産投資家になる!」と決めたそうです。
一言に「投資」とまとめても幅広いジャンルがあるので、その中で絞り込まなければ”10%の勝者”に入ることはできません。
負けることを恐れていたら、何もつかむことはできない。
投資の世界では負ける確率が90%なので、多くのケースで損失を被ることになります。
しかしそれを恐れていては、リターンを得ることなどできないのです。
リスクとリターンは比例するのだと理解しておきましょう。
サラリーマンとして成功していても、起業家として成功するとは限らないんだ。
優れたスキルや能力があると言っても、それが「ビジネスのやり方を知っている」ことにはなりません。
学校の成績が良かった人が、全員成功者になれないのと一緒です。
私はいつも、全てが勉強だと思っている。
成功体験も失敗体験も、すべてが人生の糧となります。
多くの成功者がこれと同じような考え方を持っているので、潜在意識に刷り込んでおきましょう。
サラリーマンの起業が難しいのは、彼らは社内で専門職として働いているからだ。
サラリーマンはスペシャリストとして雇用されていますが、起業家はゼネラリストなので、特性が真逆だといえます。
ゼネラリストとは、幅広い知識に精通した多角的な視点を持つ人材のこと。
スポーツ選手でいえば「ユーティリティプレイヤー」が起業家に向いている人と言えます。
そのような人の特徴は、とにかく好奇心旺盛なことです。
好奇心旺盛な人は知識の吸収も早いので、ユーティリティプレイヤーになりやすいのです。
ビジネスでもそうだが、軍隊では上官が背後の味方から撃たれることが多い。
これは「フレンドリーファイア」と呼ばれていますが、戦死者の10%ほどは味方の誤射だと言われています。
このような現象が起こるのは、チームリーダーの責任です。
リーダーが無能だと、チームメンバーや従業員をうまく活用できないので、ビジネスが最適化しないのです。
皆さんに実践して欲しいのが「FOCUS(集中)」するということだ。
一般的には「分散投資をするべき」と言われますが、ロバート・キヨサキは「集中投資をするべき」だと語っています。
分散投資をすればリスクも分散するので、一見良いような気がしますが、知識の習得にも時間が掛かるし、管理も大変になるので、投資するジャンル(分野)は絞り込むようにしましょう。
起業家はチャンスに着目する。
従業員はお金や人材、時間など資源の問題にとらわれる。
- ○○があったらできるのに…
- ○○がないからできない
このような考え方は”起業家思考”ではありません。
もしチャンスがあるなら「どうすれば実現できるか?」を前向きに考えましょう。
ビジネスの世界では、「群れの先頭に立たなければ、景色はずっと変わらない」と言われる。
起業家として成功するためには”一番”にならなければいけません。
なぜかといえば、ビジネスでは勝つために戦うからです。
顧客から「あなたが一番だ」と言われることが、その証になるでしょう。
未来を見通す「ビジョン」のないリーダーシップなどありえない。
事業を成功させるためにはビジョンが必要です。
そしてビジョンを実現させるためにはリーダーシップが必要です。
つまりビジョンのないリーダーシップなどあり得ないのです。
好景気の後にはいつも不景気がやってくる。
「景気サイクル」という言葉がある通り、好景気と不景気は交互に繰り返します。
それは歴史が証明しているので、疑いのない事実だと思います。
それであれば、不景気に備えることも大切でしょう。
金持ち父さんが私に教えてくれたビジネスを成功させる秘訣のひとつは、業績の良い時にはコストを節約し、業績の悪い時には支出を増やすことだった。
一般的な考えはこの言葉と真逆な気がしますが、これはビジネスの真理を突いている名言だと思います。
業績が良い時というのは、景気が良い時だと思います。
そのような時には物価が上がっているので、広告宣伝費も仕入れ価格も高くなっていますが、業績の悪い時は不景気なので、モノの値段が下がっています。
「ホテル業界の雄」と呼ばれるアパホテルは、不景気で不動産が投げ売りされている時、安値での大量買いを実行して急成長しました。
そういう時こそ攻めるチャンスだと金持ち父さんは伝えたかったのです。
ビジネスが上手くいってようがいまいが、プロモーションや広告宣伝、セールス活動を決してやめてはならない。
ロバート・キヨサキは、金持ち父さんから「プロモーションの効果が出るのは6週間後だ」と教わったそうです。
つまり効果が出るのには少し時間がかかるということです。
営業活動は辛抱強くやらなければいけないので、すぐに効果を期待するのは間違っていると思います。
もし販路拡大に課題感があるなら、弊社のご提供するside bizz(サイドビズ)をご利用ください。
不動産で損をするのではないかと、戦々恐々になっている人が大勢いる。
だが、私たちには投資のチャンスが見えている。
どんな投資でもリスクはつきものですが、不動産投資には4つのリターンが期待できるそうです。
- テナントの賃料から経常経費を差し引いたもの(=営業純利益)
- 収入を相殺する減価償却(=目に見えない収入)
- ローン返済(=物件の借り手が不動産ローンを支払ってくれる)
- 値上がり益(=キャピタルゲイン)
一般的には賃料収入だけが不動産所得だと思われがちですが、不動産投資にはもっと大きなメリットがあるのです。
だからこそ「不動産王」と呼ばれているドナルド・トランプも、ロバート・キヨサキも、自社ビルの中にオフィスを構えているのです。
資金を集められるというのは、起業家の持つべき最高の能力だ。
これは資金調達(ファイナンス)だけの話ではなく、セールスの話にも直結していきます。
お客様に物を売れば、その対価(お金)が支払われますよね。
それも含めて「事業資金を集める」という行為なのです。
株式投資で成功したいなら短期ではなく、5年から10年、ずっと続けないと。
これは投資スタンスについて語った名言です。
有名な投資家であるウォーレン・バフェットも長期投資を推奨しています。
バフェットの名言集は下の記事をご覧ください。
最も重要なことは、自分のストライクゾーンを見つけること。
これは投資だけでなく、仕事に関しても言えます。
自分は「どの分野のプロフェッショナルになりたいのか?」ということを真剣に考えてみましょう。
「無料」にすると、安っぽい客を引き寄せるという問題が起こる。
これはどんなビジネスにも共通する格言ですよね。
金持ち父さんは「タダという言葉を使うと、顧客ではなく”たかり屋”が寄ってくる」と注意喚起していたそうです。
知識はあなたを仕事から解放する。
これはファイナンシャル・インテリジェンスについて語った名言です。
成功する為には「お金をどうやって働かせるか?」という考え方が重要なのです。
スティーブ・ジョブズが世紀の起業家になれた理由の一つは、彼が社内だけでなく、社外にも伝道師を抱えていることだ。
アップル社は優れたプロダクトを生み出しましたが、”顧客のファン化”も見逃せないポイントだと思います。
アップル製品には、「Apple信者」という言葉もできるほど熱狂的なファンが多いのです。
そのような人達はApple製品を口コミしてくれて、マーケティング活動にも協力してくれます。
口コミほど強力なマーケティングはありませんよね。
スティーブ・ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
自分は間違いを犯さないと思っている人ほどミスをする。
自信は”傲慢さ”につながり、それが時に致命傷となります。
時に”大胆さ”も必要ですが、基本的には謙虚な気持ちで物事を進めていきましょう。
金持ち父さんが重視していることのひとつは、自分の収入や支出といったお金の流れを知ること。
- 資産=自分のポケットにお金を入れてくれる存在
- 負債=自分のポケットからお金を奪っていく存在
先ほど「貯金が貯まっても家を買ってはいけない」という金持ち父さんの格言をご紹介しました。
家を買う時にはローンを組むので、自分のポケットから30年間もお金を奪い取っていきますよね。
これはつまり貸借対照表(バランスシート)では負債とみなされるのです。
支出と負債を減らして、資産と収入を増やすことがお金持ちへの第一歩なのです。
貸借対照表(バランスシート)とは、企業のある一定時点における、資産・負債・純資産の状態を表した書類です。会社の調達した資金(負債・純資産)の使い道(資産)を表しています。
「セールス」と「収入」はイコールの関係にある。
これはシンプルですが、ビジネスの核心をついた名言だと思います。
「私は経営者なので、セールスマンではない」という社長もいますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
どんなに優れたプロダクトやサービスを開発したとしても、それを顧客に売らなければ意味がありませんよね。
資金調達したいと思っても、自分のビジネスを魅力的にプレゼンできなければ出資には至りません。
たとえ優秀な人材を見つけたとしても、将来的なビジョンが語れなければ入社してくれないでしょう。
実は会社経営の基本となるのは「全てセールス」なのです。
ロバート・キヨサキは「セールスのできない人はビジネスが続かない」と語っています。
起業家は3種類の人に売り込みをしなければならない。
それは投資家、従業員、そして顧客だ。
セールスのできる起業家が一番多く稼ぎ、最も優秀なリーダーになります。
これから独立起業を目指す人は、この格言を覚えておきましょう。
スモールビジネスをビッグビジネスに成長させようとするなら、ビッグビジネスを築き上げている人に助言を求めるべきだ。
ロバート・キヨサキ曰く「スモールビジネスをビッグビジネスに成長させられる起業家はほとんどいない」そうです。
それほど難しいことなので、経験者に聞くのが最も効率的でしょう。
あなたが会社でリーダーとしての役割を担っているなら、ルールを決めたり、ルールを変えたり、ルールを守らせたりするのはあなたの仕事だ。
そして、最も重要なのは、自らがそのルールを守ることだ。
ロバート・キヨサキは「強いリーダー+しっかりしたルール=力強いビジネス」という方程式を提唱しています。
きちんとしたルールがあるビジネスは”力強いビジネス”になっていくのです。
経営者や事業責任者は、この言葉の本質を理解しましょう。
ほとんどの起業家は自分のビジネスを大きくしたりはしない。
ビッグビジネスにするよりも、スモールビジネスのままにしておく方がコントロールできますよね。
人員が多くなればリスクも増えていくので、スモールビジネスの方が経営するのも楽だと思います。
しかしこれでは負け組のクワドラントになってしまうので、いつまで経ってもラットレースへ参加する羽目になるのです。
より良いリーダーとは、自分よりもチームや使命を優先し、強さと責任感を示す事でチームをやる気にさせる人のことだ。
リーダーシップという能力が欠けているために、失敗している起業家が多い気がしています。
部下の失敗を詰めるばかりで、その改善策を探ろうとせず、チームのモチベーションを下げてしまうリーダーもいます。
実際にそのような上司に出会った経験は多々ありますが、それを反面教師にして経営すれば、基本的には成功するはずです。
部下は上司のことをよく見ています。
リーダーやマネージャーと呼ばれている人たちは十分注意しましょう!

ロバート・キヨサキの言葉はわかりやすい
ここまでロバート・キヨサキの名言集をご紹介してきました。
ロバート・キヨサキは「金持ち父さん貧乏父さん」で大ブレイクしましたが、その理由について本人は「セールスが上手かったから」だと分析しています。
その根拠について、自分は「ベストセラー作家」なので、既にたくさん売り込みできたことを世間が証明していると語っています。
この記事でご紹介した言葉は、非常にわかりやすくて真理を突いた格言ばかりだったと思います。
ビジネスパーソンはもちろんですが、これから独立起業する人にとっても役立つ言葉ばかりなので、お気に入りの言葉をあなたの座右の銘にしてみましょう。