「不燃性」の人は会社にいてもらわなくても結構だ。
私が近づかなくても勝手に燃えてくれる「自然性」の人であってほしい。
「不燃性」の人とは、常に冷め切った態度をしていて、全く熱くならない人のことを言います。
このような人が組織にいると、周りにも悪影響を及ぼすので、稲盛和夫は「不燃性の人はいらない」と一刀両断しています。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
これは有名な「稲森式の方程式」と呼ばれているものです。
- 能力:知能や体力、又は健康など
- 熱意:仕事に対する熱意(努力とも言える)
- 考え方:ポジティブとネガティブがあるので、マイナスがあり得る
この中で稲森和夫は「考え方」が最も重要だと語っています。
考え方が悪ければ、どんなに熱意や能力があったとしても、マイナスになってしまうので、結果を出すことができません。
なので絶対にポジティブシンキングを心掛けましょう。
人生で起ってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。
稲盛和夫は「人生での出来事は全て自分が引き寄せたもの」だと語っています。
自分の考えや生きる姿勢などが複雑に絡まり合って、結果的にそれが現実の出来事として起こるそうです。
「天職」とは出会うものではなく、自ら作り出すものなのです。
一生懸命に打ち込んでいけば、いずれその仕事が「天職」になると稲盛和夫は語っています。
仕事が好きになれば、あるいは自分の作っている「もの」を好きになることができれば、何か問題が発生した時でも、必ず解決方法は見えてくるものです。
これはつまり「仕事が好き⇒続けられる⇒解決方法が見つかる」ということだと思います。
逆だった場合には「仕事が嫌い⇒続けられない⇒解決方法も見つからない」ということになるでしょう。
事業を興す時でも、新しい仕事に携わる時でも、私はそれが人のためになるか、他を利するものであるかをまず考えます。
稲盛和夫は第二電電(現在のKDDI)を創業する時、ただひたすら毎日「自分の利益のために創業するのか?」「世の中を良くするために起業するのか?」を自問自答していたそうです。
その結論として「自分には確かに私心がない(=自分の利益のためではない)、動機は善ある」という確認ができたので、第二電電を創業したそうです。
なぜかといえば「利他」を動機とした場合、その事業の成功確率は飛躍的に高まるからだそうです。
仕事に行き詰まったり、やり方に迷ったりしたら、愛情を持って、現場に行き、あらゆることを素直な目で見つめ直すことです。
「初心に帰る」とは、まさにこのことだと思います。
問題の解決策は意外とシンプルなケースが多いので、あまり複雑に考えない方が良いかもしれません。
人間は、好きな仕事ならば、どんな苦労も厭いません。
そして、どんな苦労も厭わず、努力を続けることができれば、たいていのことは成功するはずです。
これはつまり成功するための方程式だと思います。
仕事を好きになる⇒苦労を感じなくなる⇒嫌じゃないので続けられる⇒続けるから成功する
この方程式を確立させるためには、まず「仕事を好きになる」必要があります。
ビジネスパーソンは肝に銘じておきましょう!
いい仕事をするためには、仕事と自分の距離をなくして、「自分は仕事、仕事は自分」というくらいの不可分の状態を経験してみることが必要です。
サラリーマンとして働いている人の中には、「自分は自分、仕事は仕事」と割り切っている人が多いはずです。
しかしそれでは「仕事で良い結果が出せるはずない」と稲盛和夫は言い切っています。
純粋で美しい心を持って生きる人には、それにふさわしい、豊かで素晴らしい人生が拓けてくるものです。
これと逆に、自分だけが良ければOKという考え方や、人を蹴落としてでも自分だけ利益を得ようとするよこしまな心を持つ人は、一時的な成功を収めることはあっても、やがて没落することになります。
充実した人生を送るには、「好きな仕事をするか」「仕事を好きになるか」のどちらかしかないのです。
「好きな仕事」に就ける人は、ほとんどいません。
そう考えた場合「仕事を好きになる」しかありませんよね。
最も崇高で美しい心。
それは他者を思いやる優しい心、時に自らを犠牲にしても他のために尽くそうと願う心です。
これは宗教的な考え方で言えば「隣人愛」だと思います。
隣人愛といえばイエス・キリストですよね。
キリストの名言集は下の記事をご覧ください。
稲盛和夫は偉大な経営者
ここまで稲森和夫の名言集をご紹介してきました。
稲盛和夫の実績を鑑みれば、偉大な経営者であることは言うまでもありませんが、それだけに限らず人格者であることも理解できたはずです。
やはり人格者であることと経営実績は比例するので、これは非常に重要なポイントだと思っています。
具体的には、渋沢栄一が書いた「論語と算盤」という名著がありますが、この本はまさにそのことを語った本です。
「論語と算盤」はビジネスパーソンの必読書と言われているので、まだ読んだことのない人は、ぜひ読むことをおすすめします。
他にも、読むべきビジネス書を探している人は、下の記事を参考にしてください。