ジム・ロジャーズの投資名言11

投資家として成功したいのなら、私は哲学を学ぶことも勧めたい。

哲学的な思考には2種類があります。

  1. 観察した事実から結論を描く「帰納法」
  2. 純粋に論理を基に結論を導く「演繹法」

これは両方とも、将来を予測しなければならない投資家にとって必要不可欠な考え方みたいです。


ジム・ロジャーズの投資名言12

大金を手にしたいなら集中投資をすること。

ジム・ロジャーズ曰く「分散投資は遠回りにしかならない」ということです。

一点張りは良くありませんが、できるだけ集中投資しましょう!


ジム・ロジャーズの投資名言13

投資家として成功を収める唯一の方法は、自分自身がよく知っているものに投資をすることだ。

「分散投資はリスクが抑えられる」というのは本当ですが、自分の知らない分野への投資は逆にリスクを大きくします。

例えば不動産投資の知識が人並以下なのに不動産を購入したり、「なんとなく儲かりそうな予感がするから」という気分で仮想通貨(暗号通貨)を購入したりする行為です。

投資の大原則とは「わかるものだけの投資をする」ということに尽きます。

これは「投資の神様」と呼ばれているウォーレン・バフェットも同じ考えなので、それを知りたい人は下の記事をご覧ください。


ジム・ロジャーズの投資名言14

「何もしない」ことこそが投資家にとって、とても大事であることを心に留めてほしい。

成功している投資家は、忙しくデイトレードすることがありません。

そんなことを続けていても、せいぜい数億円、大成功したとしても100億円ぐらいの資産が限界だからです。

世界で最も成功した投資家と呼ばれているウォーレン・バフェットの個人資産は1000億ドル(約15兆円)とも言われており、ジム・ロジャーズも推定資産10億ドル(約1500億円)と言われていますが、この両者の違いは「何もしない投資」を実行できているか否かです。

成功している投資家は、5年でも10年でも、魅力的な投資対象を辛抱強く探し続けます。

そして投資を実行したら、あとは何もせずにじっと我慢して待つのです。


ジム・ロジャーズの投資名言15

私の意見を聞きたいと思っているのかもしれないが、私の言うことだって聞くべきではない。

ジム・ロジャーズは「自分で考えなければ投資は失敗する」と語っています。

テレビやインターネットの情報を含めて、何一つ信頼してはいけないということです。

投資を実行する時には、投資対象の財務諸表を確認するだけでなく、取引先や顧客、業界構造、競合他社まで分析をして、その会社の経営者のような目線で将来性を判断しなければいけません。

その判断を自分の頭ですることが重要なのです。

もう少し踏み込んでお伝えすると、我慢する(持ち続ける)ことができなくなるから、自分の頭で考えなければいけないのです。

例えば、何か突発的な相場下落が起こった時、人から言われて買った銘柄だと不安になってしまうので、すぐに手放したくなりますよね。

しかし自分で分析して納得しているのであれば、多少の下落は問題ないことが分かります。

なぜかといえば、株価は上がるという”根拠”があるからです。

だからこそジム・ロジャーズは『自分で考えること』を推奨しているのです。


ジム・ロジャーズの投資名言16

過剰なまで膨れ上がった債務はこれから大きな問題を引き起こす。

アメリカの公的債務残高は、2019年に23兆(約3000兆円)ドルを突破し、日本の債務残高も1100兆円を突破しています。

このような事態について、「国債は借り換えればいいから、いくらでも発行していい」と主張する現代貨幣理論(MMT)もありますが、ジム・ロジャーズは「馬鹿げた理論だ」と一刀両断しています。

もしこの理論が本当なのであれば、ひどいインフレのジンバブエやアルゼンチンはもっと裕福になっているからです。

しかし実際はそうなっていませんよね。

債務残高を解消するためには、通貨を発行しなければいけないので、とんでもないインフレが引き起こされます。

債務残高は増やすよりも減らした方がいいのは明らかなので、現代貨幣理論者の意見は疑った方が良いと思います。


ジム・ロジャーズの投資名言17

人口動態は、有望な国、衰退する国を見分ける重要な要素の一つ。

日本は少子高齢化社会なので、これからの人口減少が確実視されています。

これは「経営学の父」と言われたピーター・ドラッカーも提唱しているのですが、「人口動態こそが唯一絶対の道標となる」と語っています。

ビジネスパーソンはドラッカーの理論も学んでおきましょう!


ジム・ロジャーズの投資名言18

歴史的に見て保護貿易がいい結果をもたらしたことはない。

保護貿易とはいわゆる保守的な考え方です。

自由貿易と真逆の考え方なのですが、それを交渉カードに使って貿易戦争している国もあるほどです。

しかしそもそも歴史的観点から見た場合、貿易形態は保護貿易⇒自由貿易へと進化し、WTO(世界貿易機関)も誕生したので、保護貿易が良くないことは既に証明されているはずです。

よって保護貿易を推し進めるリーダーがいる国の株価(経済)は下がる傾向があるそうです。


ジム・ロジャーズの投資名言19

近い将来、ブラジルが経済大国になることはないだろう。

ブラジルはBRICsの一角を担う新興国なので、なんとなくポテンシャル高そうですよね。

しかし、ジム・ロジャーズはブラジルに関してネガティブに考えているようです。

なぜかといえば、ブラジル経済は商品(コモディティ)価格に振り回される傾向があるからです。

商品相場が上昇している時には上がっていき、急落した時には同じくボベスパ指数が急落する、という傾向があるので、こういう国を投資対象にするのは難しいと語っています。

経済成長と株価が比例しないのは、根本的におかしいですよね。

商品価格の需給で株価が決まってしまうのであれば、そもそも商品(コモディティ)へ投資すれば済む話ですし、その方が為替リスクも抑えられます。

そのような観点から、ブラジルに投資する魅力がないと語っています。


ジム・ロジャーズの投資名言20

現時点でインドは中国に比べ、世界をリードする可能性は少ない。

インドは世界一の人口を誇る国になりましたが、ジム・ロジャーズは先行きをネガティブに考えているそうです。

その理由について、以下の4つを挙げています。

  • 債務を削減したことがなく、逆に毎年増やしている。
  • インドの官僚制度は世界最悪レベルに腐敗している
  • 言語の数が多すぎる(ヒンディー語、ベンガル語、ウルドゥー語、マラティ語など)
  • 宗教問題やカーストが根深い

これらがクリアできなければ、「インドが中国のような急成長を遂げることはない」と語っています。


ジム・ロジャーズの投資名言21

統一が実現すれば朝鮮半島の未来は明るい。

ジム・ロジャーズは、いづれ南北朝鮮が統一すると考えているようです。

もしそれが実現した場合、北朝鮮経済はとてつもないポテンシャルを発揮すると語っています。


ジム・ロジャーズの投資名言22

変化は常に起きている。

これからも様々な変化が起きる。

だから、私たちは新しい変化に適用しなくてはならない。

そのような環境の変化に適用するためのヒントは、「未来ではなく過去にある」とジム・ロジャーズは語っています。

ジム・ロジャーズのおすすめ本

ここまで伝説的な投資家と呼ばれているジム・ロジャーズの投資名言集をご紹介してきました。

色々学ぶべき点が多かったと思いますが、その下地になっているのは『豊富な知識』です。

例えば、ジム・ロジャーズはアダム・スミスの「国富論」を読むことを推奨しています。

国富論は「経済学の祖」と呼ばれたアダム・スミスが書いた名著ですが、資本主義経済について説かれています。

「市場原理(自由主義経済)とは何か?」という根本的な部分が学べるので、資本主義に携わるビジネスパーソンは必ず読んでおくべきでしょう。

それと同時に、カール・マルクスが残した「資本論」も推奨しています。

「資本論」の名前とは裏腹に社会主義経済を推奨している本なのですが、この本をきっかけにして社会主義国家「ソビエト連邦共和国(ソ連)」が誕生し、それを真似した毛沢東が中華人民共和国を設立、社会主義国家の北朝鮮が生まれるなど、歴史的に大きな影響を与えた本だと言えます。

つまり資本論は歴史を動かした名著だということです。

それと同時に「なぜ社会主義はダメなのか?」というロジックが理解できる本なので、これを理解しておくことはビジネスに役立つでしょう。

この2つは歴史的な名著と呼ばれていますが、まだ読んだことない人はぜひ手に取ってみてください!




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