型破りという言葉はみんな簡単に使っていますが、元々ある型を知らなければ破ることはできません。
これはルールを知る重要性を語った名言です。
何かイノベーションを起こしたい場合、まずは業界ルールや商慣習などを理解して、その中で理想と現実のギャップを見つけましょう。
そのギャップを埋める作業が「イノベーション」と呼ばれています。
「イエス」の気持ちがなければ、なかなかいい人には出会えないと思います。
最初は印象が悪かったとしても、とりあえず「イエス」の気持ちで受け入れて、コミュニケーションを試みましょう。
初対面なのに、少し話しただけで、すぐに相手のことを理解することはできません。
これは実体験なのですが、初対面で印象が悪かった人でも、色々話しいくうちに素晴らしい経歴の人だと分かって、その後に「交流が深まった」というケースがあります。
変な先入観を持たずに、まずは「相手を受け入れてみる」ことが大切だと思います。
僕は速読したことは一度もありません。
出口治明は読書家として知られていますが、本人曰く速読したことがないそうです。
これはなんか意外ですよね。
たくさんの本を読むには速読した方が良い気がしますが、出口治明曰く「読書とは本を書いた人と話をすること」だと言います。
誰かと話していて、相手から「急いでいるから、もっと早く喋ってくれ」と言われたら気分が悪いですよね。
これと同じように、コミュニケーションは自分のペースに合わせて話した方が居心地がよくて、心の中にも入ってきます。
コミュニケーションのスピードには人それぞれ好みがあると思いますが、「速読をしなければ効率が悪い」というわけではないので心得ておきましょう。
アンコンフォートゾーンでは意外なものに出会い、意外な発見ができます。
居心地の良いコンフォートゾーンから出て、アンコンフォートゾーンへ行くと、新しい発見があるはずです。
それをするためには”旅”がおすすめだそうです。
やりたいことにチャレンジする。
好きなことをとことん突き詰める。
これらが幸せに生きるコツだと、出口治明は語っています。
やりたいことはコロコロと変わるし、やりたいことがうまくいかなかったら、目標を変えればそれでいいのです。
人生は常に順風満帆ということにはなり得ません。
いつも軌道修正をしながら、最適解を求めていけば、それが点となり、結果的に線となって繋がるのです。
この様子を、出口治明は「人生は川の流れに流されていくようなもの」と表現しています。
それを古くは「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」と表現していましたが、今では「人生」と呼んでいるのです。
同じ人生を送るのなら、わくわくドキドキする人生の方が絶対に面白いはず。
出口治明は、自分のことを楽天的と表現しています。
「その時々に好きなことをやればいい」という楽天的な考え方なのですが、その根底にあるのは「わくわくドキドキ」なのかもしれません。
明日何が起こるかは誰にもわからないのです。
将来を正確に予測することは不可能です。
それであれば、将来について悩む必要はありませんよね。
なぜかといえば、いくら悩んでも変えられないからです。
未来を変えられるのは自分だけなので、そのことから”行動”する大切さが理解できるでしょう。
ゾンビ企業を大事に扱えば使うほど、社会の活力はなくなるのです。
世の中には「新陳代謝」という言葉があります。
この理論から言えば、企業は潰れて当然だと言えます。
つまり、ビジネス環境は常に変化していて、イノベーションが起こり続けているので、それは社会にとって有益である前提に立てば、ある程度淘汰されるのは当たり前ということです。
よって、経営者がやるべきことは、環境の変化に対応することだと思います。
人間が動物である以上、生き残るために必要なのは「強さ」や「賢さ」や「大きさ」ではなく、「運」と「適応」が全てなのです。
この考え方はダーウィンの進化論から学んだそうです。
私もダーウィンの進化論が記されている「種の起源」は読むべき名著だと思っているので、まだ読んでいない人はぜひ手に取ってみてください。