道元の名言集32選!禅僧の悟りが理解できる曹洞宗開祖の言葉

道元という名前は知っていても、その人柄や考え方まで理解してる人は少ないでしょう。

そこで今回は、道元の名言集を解説したいと思います。

道元の名言集を通じて、禅の考え方を理解しましょう。

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道元(どうげん)とは?

道元は鎌倉時代に生きた宗教家なので、簡単なエピソードをご紹介したいと思います。

道元は貴族として生まれたので家柄は良かったのですが、幼い頃に父母が他界した為、世の中の無常を痛感したそうです。

そして出家するために比叡山に入りましたが、その時の年齢はまだ13歳だったそうです。

しかし、比叡山の仏教には満足できなかったので、24歳の頃に中国の宋へ渡ることになりました。

そして26歳の時に、一生涯の大師と呼んでいる”如浄禅師”に出会い、悟へと行き着いたのです。

その結果、日本において曹洞宗の開祖となり、大本山永平寺を開くことになったのです。

道元の名言集まとめ

道元の名言には「大宇宙」とか「宇宙の力」というトリッキーな表現が出てくので、無宗教の人には意味不明かも知れません。

しかし言っていることはまともなので、最後まで根気強くご覧ください。

道元の名言1

仏道をならふというは自己をならふなり

この言葉は「仏教とは自分を習うこと」という意味です。

つまり「生きる喜びを知る」というのが、仏教の本質だと言っているのです。

自分の命の中に喜びを発見することが仏教なので、この境地に達すれば毎日が楽しく、毎日が勉強になるのです。


道元の名言2

山川大地日月星辰これ心なり

この言葉は「大自然や宇宙を活動させているエネルギーが、そのまま自分の心(生命)である」という意味です。

一般的には別物と考えられますが、道元は”宇宙エネルギー”と”人間”は一体だと考えていたのです。


道元の名言3

仏祖の鼻腔をかりて出気せしむ

誰でも鼻で呼吸ができますよね。

人が生きていくためには「まず自分の鼻から出入りしている呼吸が最も必要だと理解するべきだ」と道元は語っています。

しかし、鼻は自分で作った訳ではないので「人から借りている」と考えて、鼻呼吸一つにも感謝するべきだと言ったのです。

道元曰く、世の中は「全て宇宙生命の賜物」だということです。


道元の名言4

洗面は仏祖の命脈なり

顔は宇宙から頂いたものであるから、顔を綺麗に洗うことが、仏教の大事な修行だと言っているのです。

顔の造りやパーツの位置について、深く考える機会は多くありませんが、最も適切な位置に作ってくれた宇宙の力に感謝するべきだと言うのです。


道元の名言5

歯のおもて、歯のうらをみがく

健康な人は歯を大切にしています。

「歯が健康を作っている」という人もいるほどです。

それほど歯というのは、人間にとって大切なパーツなのです。

宇宙生命からお借りしている歯を大切にしましょう。


道元の名言6

学知にあらず

他人から学んで知ることを「学知」と呼んでいますが、仏教の学び方は違うそうです。

他人から教わることができない、自分の中にあるもの、又は自分に備わっているものを理解するのです。

このように外側を見るのではなく、内側を見ることを「生知」と呼んでいます。


道元の名言7

人物身心の無情なるこれ仏性なり

人間には死があり、物はいづれ破壊されます。

このような事実は宇宙の変化のあり方なので、自然なことだと言うのです。

むしろこのような変化を受け入れることが「幸せになる第一歩」だと道元は語っています。


道元の名言8

大恩を報謝せん

道元は、自分の生命を支えてくれている大自然の恩恵に深く感謝して、人間の心の平和と安定のために献身することが、人間本来の生き方であると説いたのです。


道元の名言9

万事を休息すべし

これはつまり「常識を疑え」に通じる名言だと思います。

何事も常識というのがありますが、それに固執していると、本質を見過ごす可能性があります。

十分注意しましょう。


道元の名言10

仏道の身心は、風雨水火なり

人間の体は宇宙が創造したものなので大自然と同じです。

そう考えた場合、存在していけない人間など一人もいないのです。


道元の名言11

桃花のさかりなるをみて、忽然として悟道す

色々難しいことを考えていると疲れますよね。

そんな時には、素直な心で桃の花を眺めるのが良いでしょう。

そうすれば宇宙の力の偉大さや、自分のちっぽけさに気付くでしょう。

今まで目にも留めなかった、桃の花の美しさにも気付けるはずです。


道元の名言12

花は年々に開くけれども、皆得悟するにあらず

これは桜の花を見た時の名言です。

桜の花は毎年咲いて、儚く散っていきます。

その美しさを感じる人もいれば、花より団子ということで、酒ばかり飲んでる人もいるのです。

物事の本質を追求しない生き方では虚しいですよね。


道元の名言13

志の到らざることは無常を思わざるに依るなり

無常というのは、儚い様子を指します。

人間も花にも寿命があるのです。

しかしもし寿命がなかった場合、年中咲いてる桜など見に行きませんよね。

寿命があるからこそ、価値が出るのではないでしょうか。


道元の名言14

いはゆる粥をば、御粥と申すべし

飯のことを御飯と言いますよね。

味噌汁のことを御味噌汁と言いますよね。

「衆生本来仏なり」という言葉もありますが、仏教的な考えでは、人間はもともと仏になることを目指して生きています。

なので、飯を食べるのは”単なる人”ではなくて、仏の心を持った尊い人なのです。

そのような人が食べる食べ物のことを、御飯や御味噌汁と呼んでいるのです。


道元の名言15

食をして法と等ならしむ

道元は「一杯の水を飲み干す時にも感謝をするべきだ」と言っています。

水は大宇宙という巨大な生命体がもたらしてくれた命の恵みです。

その水があるから生物や植物は生きることができ、人間も健康でいられるのです。


道元の名言16

他は是れ、吾にあらず

他人は他人、自分は自分です。

他人を批判する前に、自分のことを見つめ直してみましょう。


道元の名言17

愛語よく回天の力あり

人を思いやることで、愛語が生まれてきます。

その代表例が「ありがとう」という言葉だと思います。

プラスの効果をもたらしてくれる愛語を積極的に使っていきましょう。

これと似た考え方に、斎藤一人さんの「天国言葉」があります。

気になる人は下の記事をご覧ください。


道元の名言18

自己をならふといふは自己を忘れるるなり

道元は、時に「考えるのをやめてみるのも良い」と言っています。

もっと広い視野をもって、つまり宇宙規模で物事を考えてみれば、自分の悩みなんてちっぽけなものだと気付くはずです。


道元の名言19

知発にあらず菩提心発なり

知発にあらずとは「いくら常識を身につけたとしても、それだけで社会を生きていくことはできない」ということです。

そして菩提心発なりとは「純粋で心温かな言動」のことを指します。

この名言はつまり「頭でっかちにならずに、真心で生きよ」という意味なのです。


道元の名言20

坐禅は静処よろし

そもそも座禅とは、「座って静かに思い、静かに観る」ことを言います。

それでは何を思い、何を観るのでしょうか?

そのことについて道元は「欠気一息あるべし」と言って、自分の一息を感じなさいと語っています。

この一息があるから我々人間は生きているのです。


道元の名言21

善悪は時なり

善悪の基準はタイミングによって変わります。

そういった意味では、自分の考えに固執しない方が良いでしょう。


道元の名言22

身心脱落

これは有名な言葉なので座右の銘にもぴったりです。

身心とは、自意識のことです。

自意識を捨てれば自然体になれるので、今よりも大らかな心で過ごせるはずです。


道元の名言23

脱落の不名あり

この言葉は、自分の名前について語った名言です。

「あなたの名前は何ですか?」

こう聞かれたら誰でも答えられると思いますが、それはこの世に生まれてから付けられた名前だと思います。

母親の胎内で生きていた頃は、名前などなかったはずです。

外見に惑わされないようにしましょう。


道元の名言24

対面すれば破顔

これはとても有名な名言ですが、破顔とは笑うことです。

人に会ったら笑顔になることが、幸せになるための近道なのです。


道元の名言25

現身なるべし

これは仏教の教えで一番大切なことだと言われています。

世の中にあるどんなものよりも、自分の生命が一番大切なのです。

みんなが自分の命を尊いと感じれば、世の中はもっと平和になるでしょう。


道元の名言26

知及せるもの、またくあらず

この名言は「考えただけじゃ不十分だよ」という意味の言葉です

世の中には考えてもどうにもならないことがあるのです。

考えるだけではなく、行動するようにしましょう。


道元の名言27

放てば手に満てり

放つというのは「捨てる」ことを意味しています。

もっと欲しいと思うのでは、いつまで経っても足りないですが、分け合えば余るのです。

この考え方はキリスト教にも通じるので、気になる人は下の記事をご覧ください。


道元の名言28

山流水不流より、学入の門を開すべし

山流水不流とは「山は流れて、水は流れず」という意味の言葉です。

なんとなく逆のような気がしますよね。

しかし人によって意見が違うので、中にはそのように主張する人も少なからずいるはずです。

そんな時「なにをバカなことを…」と考えてしまいますが、そうではなくて受け入れることが重要だと道元は語っています。

「理解できないものはそのまま素直に受け入れる」

このような学びの姿勢を持つべきだと言っているのです。


道元の名言29

うを水をゆくに、ゆけども水のきはなし

この言葉は「魚が川や海を泳ぐ時に、決してあそこまで泳いでいこうというような目標を持ってはいない」という意味の名言です。

これはつまり、目的をなくして、自然体で生きることを推奨しているのです。

今現在を全力で生きれば、目的などなくても良いと言っているのです。


道元の名言30

結果自然成

道元曰く、全ての結果というのは自然に出てくるそうです。

努力すれば報われるとは限らないと言っているのです。


道元の名言31

光明というは人々なり

この言葉は「万物の生命は人間みんなの中に存在している。」という意味です。

仏様だけが思いやりを持っているのではなく、あなたの中にも光明はあるのです。


道元の名言32

おのれいまだわたらざるさきに、一切衆生をわたさん

これはつまり、「自分のことよりも、他人のために尽くすべき」と言っています。

道元は「自他利行」を推奨していました。

他人に利益を提供する行為が、最終的には自分の利益にもなると考えていたので、自分の利益など考えなくても良いと語ったのです。

八大人覚(はちだいにんがく)を理解しよう!

道元の名言

八大人覚

八大人覚は道元最後の言葉であり、「最も大切にすべき考え方」として、死ぬ間際に弟子たちへ伝えた名言です。

その内容は以下の8つを指しています。

  1. 小欲(しょうよく)
  2. 知足(ちそく)
  3. 楽寂静(ぎょうじゃくじょう)
  4. 勤精進(ごんしょうじん)
  5. 不忘念(ふもうねん)
  6. 修禅定(しゅうぜんじょう)
  7. 修智恵(しゅうちえ)
  8. 不戯論(ふけろん)

最後に、これらを一つずつ解説したいと思います。

①小欲(しょうよく)

これは見てわかる通り、欲を持ちすぎないことを諭したものです。

人間の欲望は苦しみや悩みの種になり得るので、十分注意しましょう。

➁知足(ちそく)

知足も欲望についての言葉なのですが、どちらかといえば今まで知り得た知識や経験の中で、不満を持たず生きることを推奨した言葉です。

今現在の自分に満足するべきだと、道元は言ったのです。

➂楽寂静(ぎょうじゃくじょう)

人間関係は複雑なので、ある意味では沼のような側面があります。

一度踏み入れると足をとられてしまい、自分の人生を歩めなくなります。

それだけだと生きるのが辛くなるので、一人静かな心構えで考える時間も必要だと思います。

④勤精進(ごんしょうじん)

勤精進とは、「いつまでも精進するように努めなさい」という意味の言葉です。

一歩ずつでも良いので、確実に前進することを推奨したのです。

➄不忘念(ふもうねん)

これは正念を持って生きることを推奨した言葉です。

正念とは、人間が宇宙の生命体の一部だということを自覚することです。

この考え方を持っていれば、ありのままの自分でいられるので、人目が気になることもないのです。

⑥修禅定(しゅうぜんじょう)

修禅定とは、一歩引いた俯瞰的な視点で物事を見るべきという考え方です。

偏った見方では善悪の判断がつきづらいので、十分注意しましょう。

➆修智恵(しゅうちえ)

この言葉は、前向きでポジティブな話だけ聞くことを推奨した名言です。

ネガティブな発言は、自分自身もネガティブにしてしまいます。

常に前向き思考で生きるようにしましょう。

⑧不戯論(ふけろん)

これは簡単に言えば「喧嘩をするな」という意味の言葉です。

相手に暴言を吐いたり、無益な争いこそ諸悪の根源だと道元は語ったのです。

たとえ口論になったとしても、決して相手を傷つける言葉は使わないようにしましょう。

まとめ

ここまで道元の名言集を解説してきました。

一通り読んだ人は、道元の考え方が理解できたはずです。

「宇宙の生命」というキーワードが出てくるので、一見するとカルト的な色合いに感じてしまいますが、それは色眼鏡に過ぎません。

豊かな人生を過ごすために、道元の考え方をぜひ取り入れてみてください。

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