
フルコミッションの不動産営業マンである、通称「不動産ブローカー」はたくさんいます。その理由は、不動産という商材の特性にあります。
不動産はどのような会社に属していようが、商材にあまり差がありません。よって、フルコミで働いても、雇用されていても関係ないということになります。
そんなビジネスメリットを感じて稼げるフルコミ営業を希望する方が増えています。完全歩合制の不動産ブローカーに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
>>フルコミッションの情報サイト|side bizz(サイドビズ)
概要
フルコミ不動産営業のやり方&探し方
フルコミ不動産営業とは「フルコミッション契約による不動産ブローカー」のことです。
フルコミッションセールスでは、給料は完全歩合制であり、本人の成果次第では同年代の会社員以上に稼げる可能性があります。
その反面、全く実績が残せないと給与がゼロになってしまうこともありえます。
フルコミによる働き方は特に不動産業界に多いです。
そんなフルコミ不動産をやるためにはまず、求人情報を探す必要があります。
主な求人情報の探し方としては、「求人雑誌」「ネット求人」「知人の紹介」などが有名です。
実際に「フルコミ不動産」というキーワードでネット検索するとわかりますが、多くの企業が募集しています。
関連記事:完全出来高制の業務委託はフルコミッションセールスと違う?
フルコミ営業の募集サイトで探す
インターネットでフルコミッション求人の情報を探すなら、リクナビやマイナビなどの総合求人サイトではなく、フルコミ営業の専門サイトがおすすめです。
【フルコミ営業の専門サイト】
というのもフルコミの働き方は正社員ではない業務委託契約が一般的であり、通常の正社員募集サイトとは求める雇用形態が異なるからです。
そのため、フルコミ専用のサイトでは、一般的な求人情報掲載サイトでは掲載されないような求人情報も掲載しています。
またこれからフルコミッション制で働きたいと考えている人にとっては、今後の役に立つコラムなども掲載しており、参考になります。
フルコミの不動産営業として自由な働き方を求める方は一度チェックしてみることをオススメします。
フルコミ契約書の中身
フルコミは正社員やアルバイトとは雇用形態が異なり、業務委託契約が一般的です。
業務委託契約とは、委託者が受託者に自己の裁量と責任で委託された業務を実施してもらう契約になります。
そのため、業務委託契約の委託者側は、健康保険や厚生年金を支払う義務がありません。
また最低賃金や年次有給休暇の付与などの労働基準法に従う必要もないのです。
受託者はあくまで一事業主として仕事を受託しており、正社員やアルバイトなら適用されるような保証を受けることができません。
関連記事:完全歩合制の営業マンは違法!?正社員とフルコミッションの違い
契約書で確認すべき事項
フルコミ契約書を締結する際には、「報酬」「期間」「業務内容」の3つを特に注意して確認しましょう。
- 報酬:販売した不動産の何%の成果報酬が発生するか?
- 期間:業務委託契約はいつからいつまでなのか?
- 業務内容:どんな業務を実施するのか?
具体的には「お客様を紹介する業務」「提案・申込書の回収までする業務」「物件の引き渡し完了までする業務」と同じフルコミ不動産でもさまざまな業務内容があります。
これからフルコミ不動産で働きたいと考えている人は、フルコミが正社員やアルバイトとは違うことをきちんと認識すべきです。
また、業務委託契約のメリットとデメリットを踏まえたうえで、不安がないように働くことをおすすめします。
関連記事:代理店契約で絶対に押さえておくべきポイントとは?【注意事項5選】
副業でもフルコミができる
フルコミと聞くと「フルタイムでがっつり働く」と思われがちですが、実は副業でもできてしまいます。
実際に「副業歓迎」を謳っているフルコミ不動産会社もたくさんあります。
特に、2017年に厚生労働省が、働き方改革の一環として副業・兼業の促進に関するガイドライン上で「労働者は勤務時間外において他の会社等の業務に従事することができる」と規定して以降、副業を始めた人が増えているといわれています。
これから副業を始めたいと考えている人で、フルコミ不動産に興味がある人は、まずはリファラル営業での取り組みをオススメします。
関連記事:リファラル営業とは何?紹介営業の仕組みや業務内容を解説
営業系の副業が人気
リファラル営業サイトside bizz(サイドビズ)では、「営業職」や「セールス職」に利用してもらう「紹介営業」の情報が掲載されており、企業の販売している商品やサービスを友人や知人などの身近な知り合いに紹介するだけで簡単に稼げるサイドビジネスになります。
従来の営業と異なり、契約完了まで行う必要がなく、「見込顧客を紹介するまで」が業務になるので魅力的だといわれています。
紹介するだけのため、特別な営業テクニックやノウハウがない営業初心者や、忙しくて時間がない人でもすぐに始められます。
このようなリファラル営業案件は、サイトに多数掲載されていますので、興味がある人は一度確認してみてはいかがでしょうか。
関連記事:フルコミッションセールスって何?営業マンが副業や起業で稼ぐコツ
関連記事:フルコミッションの仕事って何?営業セールスや副業の代表例5選
関連記事:フルコミッション副業の代表的な6種類を紹介|フルコミ営業の特徴
フルコミ不動産の年収や報酬について
フルコミッションの不動産ブローカーでは、年収1,000万円を稼ぐことも決して不可能ではありません。
例えば、5,000万円の不動産を1受注すると仲介手数料は法令により150万円(3%)になりますが、フルコミの取り分が半分だった場合には75万円が報酬になります。
同様に毎月1件ペースで受注し続けると仮定したら、1ヶ月の報酬額は、75万円×12ヶ月で900万円となり、年収1,000万円近くになります。
さらにフルコミッションの不動産セールスなら、成果次第で1,000万円以上を稼げる可能性も十分にあり、本人のやる気次第で2,000万円、3,000万円という普通の会社員では稼げない高額報酬を目指せます。
しかし、正社員と比較すると給料保証がなく、抵抗のある人も多いと思いますが、前項でも紹介した副業としてフルコミ不動産に取り組むことで、その問題も解決できます。
これは業務委託という自由度の高い雇用形態によって実現するスキームになります。
関連記事:フルコミッション営業はお得か?報酬相場とインセンティブ設計
まずは副業で稼ぐのもアリ
本業で生活資金を稼ぎながら、副業のフルコミ不動産で高額報酬獲得を目指す、このような働き方なら営業未経験の人が業務に慣れるまでの数ヶ月間も無理なく続けられます。
またリファラル営業のように特別なスキルやノウハウを必要としない営業手法なら、誰でもすぐに始められるのでおすすめです。
このように副業フリーランスとして始めれば、リスクを最小限に抑えることができます。
ただし、フルコミッションを本業にした場合、成果を出せなければ報酬がゼロになる可能性もあるため、チャンスとリスクを把握したうえで、取り組むようにしましょう。
関連記事:フルコミッション営業で稼ぐ|月収100万円以上にする方法
フルコミの経費処理方法
フルコミ不動産で働く場合には、一般的に業務委託契約となります。
そして業務委託契約の場合、個人事業主扱いとなり、業務中に発生した経費は自己負担になります。
例えば、会社員の営業職なら業務上、必要なガソリン代や電車賃などの交通費は会社負担になりますが、フルコミ営業マンとして働いている場合は、そのような交通費も自己負担になります。
そのため、フルコミッションの不動産ブローカーは個人事業主として成果をあげること以外にも、会計や経理の知識も必要です。
関連記事:コミッション制とフルコミッションの違いはフィーにあった
自営業には会計知識が必須
特に今までサラリーマン営業職として働いてきた人にとっては、この点が大きな違いになります。
会社員時代は、成果をあげるために必要な経費として気軽に計上できたものが、自分の財布から出ていくので容易に使用できなくなります。
高額案件を成立させたとしても、高額な経費を使ってしまった場合、実際に手元に残るお金は思ったよりも少なかったという話はよくあります。
また経費以外にも、個人事業主と会社員では税金も異なる点があります。
報酬と経費を引いた金額から、さらに税金を納めることになります。
しかし、成果次第で会社員時代とは比較にならないくらいに大きく稼げる可能性もあります。
また経費や税金の管理に不安がある場合、税理士に相談することで解決できる場合もあるので、まずは専門家に相談してみることも良いでしょう。
関連記事:個人企業は法人成りへのステップ|個人事業主として独立するメリット4選